海のYeah!!


Southern All Stars

Disc 1
01.勝手にシンドバッド
02.いとしのエリー
03.C調言葉に御用心
04.栞(しおり)のテーマ
05.いなせなロコモーション
06.夏をあきらめて
07.チャコの海岸物語
08.匂艶(にじいろ)The Night Club
09.鎌倉物語
10.Bye Bye My Love(U Are The One)
11.ミス・ブランニュー・デイ
12.海
13.みんなのうた
14.希望の轍
15.忘れられたBig Wave

Disc 2
01.真夏の果実
02.You
03.シュラバ★ラ★バンバ
04.涙のキッス
05.さよならベイビー
06.エロティカ・セブン
07.素敵なバーディー(No No Birdy)
08.そんなヒロシに騙されて
09.マンピーのG★Spot
10.あなただけを〜Summer Heartbreak〜
11.Moon Light Lover
12.太陽は罪な奴
13.恋のジャック・ナイフ
14.愛の言霊〜Spiritual Message〜
15.平和の琉歌

TOTAL TIME 63'13"/68'34"

★98年、ビクター。
今でこそサザンオールスターズ(以下SAS)のベスト盤は何種類もありますけどね、アナログでは一度も出してなかったんじゃなかったかな。
そりゃもう、立派なもんでした。CD時代になってからも、ずっとコンピって(限定の)「すいか」以外には皆無だったんです。
その後「バラッド」なる企画盤はあったりしても、彼らのデビューから現在までの歴史を俯瞰するようなベストものはありそうでなかったわけで。
だから、これは非常に便利なアルバム。「海」というテーマの企画盤のようでもあるけれど。
★言うまでもなくSASは日本一のバンドです。
D1-01の衝撃たるや、ちょっと他に例を見ないものでした。なにしろ熱病に浮かされたかの如き無茶苦茶なノリ、その上、歌詞のほとんどは聴き取れない、という。
「勝手にシンドバッド」というタイトルに意味なんかないわけですから、前衛のようでもあり、一種の冗談音楽のようでもありました。
パーカッション奏者を加えた6人編成、というのも珍しいかったし、何よりもメンバーに美男美女が一人もいない(失礼)ということは当時の常識では考えられなかったこと。
いかにも同好会の延長然とした素人臭い彼らが、まさか我が国を代表するバンドになるとは夢にも思いませんでした。
★D1-02にひれ伏さなかった日本人はいなかったでしょう。「ぐうの音も出ない」とはこのこと。
誰が聴いても「いい曲」が世間にどれだけあるでしょうか。それが「エリー」だけで終わらなかったことも驚異ですし。
桑田佳祐氏の類い希なるコンポーズ能力(と特異な歌唱力)によって、いくつもの垣根は鮮やかに取っ払らわれたのです。
はっぴいえんどが模索した「日本のロック」は、SASの登場によってようやく花開いたのでした。
★アナログ時代のアルバムは全部買ってましたからね、私。
そんなわけで、どうしてもD2後半に思い入れはあまりないのです。新しめの曲を少し省いてでも「涙のアヴェニュー」や「Melody」を入れて欲しかった。
とは言え、桑田氏の声と共に青春を過ごした人にもSASをよく知らない若者にも、やはりこれは最適なベスト盤ではないでしょうか。
D1-02、03、10、11は「私の人生・ベスト100曲」なんてのがあれば間違いなく選出してしまうだろう名曲。
そしてD2-01を聴けばいつでも江ノ電の向こうに夕陽が見えるわけです。
★おすすめ度/94★しかしジャケのセンスに関しては相変わらず首を傾げてしまう。アルバムのデザインとして納得できるものは「タイニィ・バブルス」と「ヤング・ラヴ」だけ度/94★D1-14と15の頃には山下達郎を意識していたのだろう度/94

2004/01/14