Working Man
V.A.
01.Working Man
02.By-Tor And The Snow Dog
03.Analog Kid
04.Trees
05.Villa Strangiato
06.Mission
07.Anthem
08.Jacob's Ladder
09.Closer To The Heart
10.Natural Science
11.YYZ
12.Red Barchetta
13.Freewill
TOTAL TIME 72'43"
★96年、magna carta。
正真正銘、ラッシュ・トリビュートだが、私の持っている輸入盤CDにはラッシュのラの字もない。
おそらくラッシュ側から承認されなかったのだろう。
★という訳で一連のトリビュートものの中では奇妙な位置づけにある当アルバムだが、特筆すべきは、マグナ・カルタが遂にドリーム・シアターのマイク・ポートノイを引きずり込むことに成功したという事実。
彼は01、02、03、04、05、08でドラムスを担当(ベースはビリー・シーン)したのみならず、全体の「クリエイティヴ・コンサルタント」としてクレジットされている。
これをきっかけにドリーム・シアター一派とマグナ・カルタの関係は密接になり、LTEその他の価値あるプロジェクトを産み出すことになるのであった。
ジョン・ペトルーシとジェイムズ・ラブリエも少しだけ参加。
★選曲も妥当で、04、05、08、09、11、12、13は名ライブ盤「神話大全」にも収録されたラッシュを代表するナンバー。ラッシュが苦手な私でも知っている曲ばかり。
ただ個人的には「神話大全」以降の、ソリッドで美しい03と06に惹かれた。
特に、本企画恒例となったロバート・ベリーの多重録音による06(なんとリード・ヴォーカルはエリック・マーティン)のサウンドが素晴らしい。おそらく最もラッシュ的ではない音なのだろうが。
★09のみフェイツ・ウォーニングという中堅メタル・バンドの演奏で、ヴォーカルを含め本家ラッシュにかなり肉薄した音。
他の参加ミュージシャンはセバスチャン・バッハ、ジェイク・E・リー、スティーヴ・モーズ、マーク・スローター、ジョージ・リンチその他で、マグナ・カルタ所属のマジェランやカイロのメンバーが参加した曲はわずかしかない。
ただし、後に「ダリズ・ジレンマ」というバンドで当レーベルからデビューするマット・ギロリーという鍵盤奏者は3曲で健闘。
11その他で凄まじいギターを聴かせる他、キーボードまで担当して約半数の曲に貢献しているジェイムズ・マーフィーという(デス・メタル方面の)人の存在にも注目したい。
★ラッシュの強引さ大仰さ、更にはゲディ・リーの声がどうしても肌に合わない私にもそれなりに楽しめた好盤。
なんと言っても真摯で危なげないポートノイとシーンによるリズム隊は非常に強力。
ファンには申し訳ないが、(私の持っている)ラッシュのどのアルバムよりも聴きやすいと思う。初心者にはラッシュ入門編としても機能するのではなかろうか。
★おすすめ度/87★相変わらずジャケが酷い度/87★こういう企画に快くオーケーを出さないようなケツの穴の小さいところも私がラッシュを好きになれない一因だ度/87
2003/11/24