Close To The Edge
Yes
01.Close To The Edge
a)The Solid Time Of Change
b)Total Mass Retain
c)I Get Up I Get Down
d)Seasons Of Man
02.And You And I
a)Cord Of Life
b)Eclipse
c)The Preacher The Teacher
d)Apocalypse
03.Siberian Khatru
TOTAL TIME 37'45"
★72年、アトランティック。イエスの5枚目。
★前作「こわれもの」で得たウェイクマンのキーボード(とディーンによるビジュアル・イメージ)がフルに活かされた、ロック史に燦然と輝く金字塔。
ブラッフォードはこれを最後に脱退してしまうが、それもわからないではないほどの緻密なアレンジはまるでメンバーが曲に支配されているかの如し。
気の遠くなる様なリハーサルを積んで完成したものは、彼らの予想を超え永遠の命を持ってしまった。
例えばライブで「ラウンドアバウト」の構成を変えて演奏することはあっても、ここに収められた3曲は常に寸分違わず再現されることを強いるだろう。
★難解な歌詞と美しいメロディーを驚異的な演奏力及び息を呑む構成に乗せただけ、であれば他のいくつかのバンドでも同程度の作品は残せたはず。
しかし今のところそうはなっていないし、彼ら自身が再び「危機」の水準を上回ることもないだろう。
★私に言わせれば、これは偶然の産物なのである。
この時、彼らの籠もっていたスタジオに創造の女神が舞い降りた、というだけのことだ。
もちろん女神を呼び込んだのは彼らの力量だが、決定的なイラストを描けずジャケを緑色のグラデーションだけにしてしまったディーンの判断も含めて、全ての偶然が良い方向に作用した結果が「危機」なのだ。
★「危機」のレビューにありがちな観念的で情緒だけの文章、もしくは無粋な楽理的分析、どこまで可能かどうかはともかくとして私はそのどちらもする気になれない。
ただ「素晴らしい」と言う他ないのである。
このアルバムを的確に表現できるほどの文章力など私にはないのだ。
ただ「危機」を聴かずに一生を終えることがなかった、その幸運に感謝するだけ。
★なあんて、ね。
いつまでも「危機」だけ空欄にしておくのも変だろう、と苦し紛れに文字を並べた次第です。
いつかまた挑戦します。それまではこれでごめん。
★おすすめ度/100★完璧度/100★奇跡度/100
2003/11/02
追記