Yes Remixes
Yes
01.Tempus Fugit
02.Arriving UFO
03.Heart Of The Sunrise
04.Starship Trooper
05.Awaken
06.Sound Chaser
07.Ritual
08.Siberian Khatru
09.Five Percent For Nothing
10.No Opportunity Necessary, No Experience
11.No Clowns
TOTAL TIME 62'16"
★03年、Elektra/Rhino。
★イエスの新作などでは断じてない。
「Remixed By The Verge」とあるが、「The Verge」とはステイーヴ・ハウの息子「Virgil Howe」の変名。
彼がイエスの曲をサンプリングして極端なリミックスを施しただけのもの。単なる身内のお遊び。
ウェイクマンの息子やアンダーソンの娘と共に彼がイエスのメンバーになる日も遠くない、ということか。
父親に義理を通して、カヴァーの10以外は全てハウ在籍時のナンバー。ということでラヴィン期以降の音源は一切使用されていない。
★見たこともないタイトルの11は、様々な断片を繋ぎ合わせた、曲とも呼べないようなもの。
これの作曲クレジットが「アンダーソン、ブラッフォード、ダウンズ、ホーン、ハウ、モラーツ、スクワイア、ウェイクマン、ホワイト」となっているのはそういう理由であって、驚異の新曲が録音されたわけではないのだ。
ハウ以外のギタリスト名を記載していないところが非常にせせこましい。
「ノー・クラウン」というのは「天国のサーカス」にあった子供のセリフで、「道化師がいない」という意味だが、まさか道化師というのはラヴィンのことではあるまいな。
★基本的に原曲で使用された素材だけを加工編集しているようだが、03には明らかにライブ「イエスソングス」でのテイクが混入しているし、04終盤のキーボードは私の知らない音源。
徹底的に破壊されてもいないし、原曲に忠実なわけでもなく、なんとも中途半端な仕上がりだと思う。
最もスリリングな箇所が01や10の(オリジナルのままの)歌パートだけ、というのはいかがなものか。
この企画は、頭を下げてでもトレヴァー・ホーンに任せるべきだった。
★とは言うものの、これを私は繰り返し聴いてしまっている。こういうものが大好きなのだ。
特に04と05のサウンドが心地よい。08のイントロ改変(ギターのカッティングに合わせて、イエスのものではないが誰でも知っているメロが聞こえる)は非常に洒落ている。
どうせならリズム解釈を中心にして、(たとえばゴブリンのリミックスのように)クラブ仕様であっても構わなかったような気もする。
イエスに詳しくない人は面白くもなんともないだろうことだけは確か。
★おすすめ度/80★イエスの肝であるベースラインに対する理解が欠如している度/80★装丁は素晴らしい度/80
2003/08/20