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★★★☆
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勝手に超ハイテンションのハウスというイメージを持っていたので、ジャケットの雰囲気そのままのB級っぽいバックトラックにボーカルを加えた下世話な人力ハウスに肩透かし。映画のクライマックスのような仰々しいストリングスとクワイヤによる"Intro"で「オッ」と思ったものの、自然発生的な「聴く」から「踊る」への臨界点の突破は起こらず、初回はやや不完全燃焼。ところが、通勤時に改めてヘッドフォンで聴いてみると、ゴージャスなイントロからハイスピードで畳みかけて来るラップ"Hush
Boy"で朝っぱらから身体は揺れ始め、全編に渡ってバンジョーが大活躍するラテンフレイバーの効いた"Take Me Back To Your
House"やファンファーレのサンプルでリズムを作り出す"Hey
You"のサビでは危うく右手を突き上げながらジャンプしてコーラス部分を歌いそうになる程に印象が一変。その後も、低予算サスペンス映画の回想シーンで流れそうなジャジーな"On
The Train"やトーンを抑えながらもダンスに特化した"Everybody"〜"U R on My
Mind"の流れなど、特徴的なサウンドを最前面に配置して、それら全てに自己主張させる潔さが痛快。後半になるに従って息切れ部分が目立ちますが、様々な要素を無節操に取り込みながら「エンターテイメント」でサマライズする強引さは、「面白いこと」が最優先される大阪っぽさと共通性があり、ナマのライブでこそ大爆発の予感。(2006/10/17) |