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★★★☆
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オーストラリア出身のJetのデビューアルバムは、「ロック、以上」で終わりたくなるようなシンプルさが持ち味。迷うことなく、自分達が一番自信を持っているストレートな楽曲をテンポ良く投げ込んでくる気持ち良さは買いますが、他にカウントを取るための球種が圧倒的に不足しているので、繰り返し聴く間の比較的早い時期に好感度はピークに達するものの、その後は次第に物足りなさを露呈してきます。アップテンポの曲が持っているドライブ感やスローテンポの曲が持っているシットリ感は、ダイレクトなメロディとアレンジのため瞬間的に身体に飛び込んで来るものの、耳への引っかかりが極端に弱いので、聴き終わってからの曲のイメージが持続せず、聴き終わってからも土臭さが残るKings
of Leon辺りと比べるとインパクトも今ひとつです。もちろん直球以外に変化球も持っていて、全速力での疾走感を瞬時にクールダウンさせる"Look
What You've
Done"は単独で聴くと佳曲ですが、余りにも予想できる範囲内のためにステレオタイプな流れを生み出す結果に陥ってしまう悪循環。それでも、ここまでキャッチーなメロディを作ることができるというのは絶対的な才能で、現状、工夫を積極的に取り入れていないのであれば、今後の伸び代はまだまだ残っていそうな気がします。中途半端な緩急を排した剛速球のライブを見たい気がしていますが、問題はそれまで興味が持続するかどうか…(2003/10/13) |