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★★★☆
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Mystery Jetsらを手がけたJames Fordプロデュースによるロンドン出身の4ピースの1stアルバム。彼らの音楽は"New
Rave"なるバズワードの文脈で取り上げられることが多いですが、内容自体は「ロックとダンスミュージックの融合」で、最近のクレバーな音楽を奏でるニューカマーと比較すると、不健全で持ち玉が少ないという点で不器用な印象が大。オクターブ上をなぞるファルセットのコーラスと冷静なピアノで冷え切った熱狂を感じさせる"Two
Receivers"、一転して、リズムトラックとユニゾンのボーカルで扇動的に仕掛けてくる"Atlantis to Interzone"、メランコリックさを取り混むことでチャート的な耐性を得た"Golden
Skans"と、序盤は不器用故の一点集中の戦略が巧い具合にプラスに作用。ところが、攻撃的に畳みかけて迫ってくる"Totem on The
Timeline"あたりまでは序盤の慣性力で踏ん張ったものの、その後は徐々に勢いが衰退。ロックとダンスミュージックの両方がハイテンションで絡み合っている場合には問題はありませんが、そのバランスが崩れたときの楽曲の輝度の落ち込みが大きく、"As
Above, So Below"や"It's Not Over
Yet"といった抜き気味の曲の底上げは急務。但し、押しまくりの曲で持ち味が出ているだけに、他の路線をどれだけ効果的にポートフォリオに組み込めるかは結構難しく、逆に40分くらい強引に全力疾走してしまうのもアリのような気もします。(2007/2/18) |