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★★★★☆
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元々"Jordan: The Comeback"の次回作としてThomas
Dolbyプロデュースでレコーディング予定だったのが、紆余曲折を経て17年後にリリースされた約8年ぶりの8thアルバムは、根っこの部分はPrefab
Sproutながらも枯れ度が高めだった前作よりも、全体的にグッと若返った印象。いきなりのラップにひっくり返りそうになるものの、徐々に本来の路線に歩み寄りを見せる"Let
There Be
Music"で始まると、硬質なベースラインがメロディの甘さを程よく中和した"Ride"やピアノの低音部分と細かく動き回るベースのコンビネーションが印象的な"God
Watch over
You"など、序盤はこれまでになくリズムへの執着が強く、攻撃的な内容。と思ってると、中盤以降はそれまでのことはなかったかのように、絶妙な厚みのアレンジで繊細さとロマンティックさを完璧に共存させた"Music
Is A Princess"、メランコリックなメロディを凝ったリズムと煌びやかなキーボードで彩る"Earth, The Story So
Far"、かつての瑞々しさを取り戻した鉄板のPrefab節が炸裂する"Last of The Great
Romantics"、シンプルな美メロをギリギリの甘さを持つアレンジで仕上げる"Falling in
Love"、時計の針が「あの頃」まで急速に逆回転していくような"Meet The New
Mozart"など、心を鷲掴みされる楽曲の連続。美しさという評価軸のみが意味を持つ内容は刺激には乏しいものの、本当に美しく、佳作揃いの推薦盤。(2009/10/31) |