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★★★☆
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アルバム未リリースの状態でSummer Sonic '03にも出演したロンドン出身のニューカマーのデビューアルバムは、強いて言えばThe
LibertinesやKinesisなどの近傍にプロットされる肌触り。但し、The
Libertinesの自制できないほどのエネルギー放出量やKinesisのキャッチーなメロディとソリッドなサウンドの共存と比較すると、ボーカルの声質のせいで、妙にバランスが取れた大人びたサウンドに仕上がっています。3分前後の曲をズラリと揃え、勢いでゴリ押し勝負をしたかと思えば、メランコリックな曲を挟んでみたりと、アルバムの流れを上手にコントロールする器用さも併せ持っているのは確かですが、飛ばせそうなところでリミッターが利いてしまっていて、スケール感はやや小さめ。メロディのセンスは個人的に好きなタイプですし、冷たい手触りの"Rock
N Roll Lies"やスピードを抑えた"Vice"や"Up All
Night"などの「若さだけで勝負」以外の曲のデキも良いのですが、中盤以降はワンフレーズで納得させられるコアコンピタンスに欠けるために、次第に手詰まり感が目立つのは非常に残念。粗削りでも未完成でも、それこそハッタリでも何でも良いから、「コレがあるなら次作も黙って買い!」と思わせるモノがあれば、楽曲に秘められたポップ感覚は水準を超えているだけに、メインストリーム中に埋もれることはないはず。(2004/7/19) |