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★★★★☆
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約4年ぶりの2ndアルバムはUnderworldの"Beacoup
Fish"にも通じる一心不乱な生真面目を感じさせつつも、パラノイアックな完全性の追求ではなく、現実的な禁欲性と快楽性のバランス維持を実現し、リラックスして聴くことができる内容に仕上がっています。そして、堅さと柔らかさ、クールさと下世話さを同梱させながらも、全体的なトーンは抑えられ、不思議な荒涼感がアルバム全体から輻射。リードトラックの"Triumphant"は打ち込み主体にもかかわらず、何故かクラシック的な要素を強く感じさせ、先行シングル"Only
This
Moment"は多少手垢が目立つアレンジながらも、冷めたポップさを押し出して何事もなかったように無表情に展開。さらに、強化されたリズムで無機的に始まり、徐々に暖かさを得ていく"49
Percent"から前曲の終盤で構築した緩く暖かな雰囲気を一気にチルアウトする"Sombre
Detune"など、アルバムの温度コントロールも非常に巧み。終盤の現実離れした美しさを持つ"Dead to The
World"も圧巻で、危うく別世界に旅立ちそうになる程です。家で聴くポップミュージックとしても、フロアで踊るダンスミュージックとしても対応可能な2-way仕様の会心作で、購入を迷っていたときに背中をポンと押してくれたリョウコさんにspecial
thanks。そして、フジロックでのアクトを見逃したことを激しく後悔する毎日。(2005/8/15) |