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★★★☆
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Arctic Monkeysなどのプロデュースを手がけるJames
Fordを擁するエレクトロデュオの1stフルアルバム。シンセサイザー用語をアルバムタイトルに持って来ることからも想像できるように、「いかにも」という電子音を組み合わせた楽曲が中心で、ロック的要素も見え隠れするものの、DigitalismやJusticeよりもテクノ寄りの内容。音が左右のチャネルをゆっくりと移動する序盤から、ハードなシンセ音で攻めまくる中盤、再び音を抽出した終盤と構成がシッカリした"Sleep
Deprivation"で始まると、ヒップホップ風のテイストで俗っぽさを加えた"I Got This Down"を挟み、The Go!
TeamのNinjaをゲストに迎え、テクノっぽさが強調された"It's The
Beat"と展開。個人的なハイライトは、似たフレーズを繰り返し突きつけることによって、ジワジワと感覚を麻痺させていく"Tits &
Acid"や"Wooden"で、ブーストした音が続く前曲からの流れがクール。最近のメジャーなダンスミュージックが、その音楽的多面性によってコンテキストアウェアなのに対して、このアルバムの楽曲はT.P.O.にセンシティブなものが多く、クラブでのプレイに最適化されている印象。但し、全体で36分強は一気に聴ける長さで、夜の暗い場所で聴くと作品の流れを含めたエミュレーションも充分可能。この辺の仕掛けは、売れっ子プロデューサの面目躍如かな。(2007/7/10) |