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Sonic Youth (official page / MySpace)
Murray Street (2002)

★★★☆
実はこれがSonic Youthのアルバム初体験です。まあ、97年のフジロックでぬかるみの真ん中で足がつって、横を走り抜けていった姉ちゃんにドロを飛ばされたときに演奏してたのが彼らだったので、音を聞くのは2回目ですが。初っ端からヘロヘロしたギターと歌声のダルさが毎日続く残業や梅雨のうっとおしさと妙にマッチ。どっちがオリジナルかという話を抜きにするとPavementと同系統の手触り感が見え隠れ。てなことを思いながら聞いていると、次第にギターノイズ成分の比率が高くなってきて、感情の高揚を制御するスイッチをゆっくり押し上げ、四肢の動きを乗っ取り開始。こうなると、リズムがどうだ、メロディがこうだなんていう理屈はどんどん意味を失い、生み出される音に身体がジャストに反応するかどうかが勝負で、インプロビゼーションっぽいフレーズのダイナミックな掛け合いは魅力タップリで、どんどん身体の隙間に忍び込んで爆発力を貯めていきます。ただ、狂気のような圧倒的なポジティブなパワーに少々欠けるため、臨界点直前で萎えてしまいました。例えば、メロディや覚醒感などが凝縮された"Karen Revisited"を聞くと、ギリギリまでテンションは上がっていくんですが、最後の最後で妙に冷静になってしまうといった具合。ザラっと感やサイケデリックさが気持ちいい"Radical Adults Lick Godhead Style"のような曲があと何曲かあれば、不気味な動きがしばらく止まらないくらいにはイッたかも。