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★★★
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メディア主導の臭いがプンプンして胡散臭さを感じながらも1stに続いてゲット。いきなりフレンチハウスかと思うような"Wallpaper for The
Soul"のイントロに「おっ」と思ったものの、さすがにそこまでは行かず。ただ、SEとリズムだけをバックにサラッと歌を重ねる作りに新しい展開への意欲は感じられます。音的には、前作がカラッとした夏を感じさせていたのに比べて、このアルバムはヒンヤリとした秋口をイメージした音。そういう意味では機械的リズムと感情を排したボーカルの取り合わせの"1000
Times"も、これまでの「爽やかなギターポップス」のカテゴリーから思い切って足を踏み出したとも言えそう。カラッとしたギターにクールなボーカルの組み合わせでは「フランス発の小洒落たギターポップ」の亡霊に取り憑かれそうだったので、楽曲の完成度に目をつぶるとアルバムの前半から中盤への流れには概ね賛成です。中盤からはトーンは抑えながらギターを中心に据えた得意のパターンが増えてきますが、その方がメロディもしっくり来てイキイキと聞こえるのは皮肉な限り。キャッチーなシングル"Soul
Deep"は別にしても、それぞれの曲の表情は無機的で印象は希薄。もう一つ何か特徴が欲しいところです。予想していたよりもずっとマトモで聴き応えのあるアルバムではありますが、プロモーションの派手さは仕方ないとしても、メディアがこぞってページを割く音であるかどうかはちょっと疑問。「そのページの半分で良いから、Death
in Vegasあたりに回してくれぃ」と思わずボヤキの一つも出てきます。(2002/9/28) |