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The Ting Tings (official page / MySpace)
We Started Nothing (2008)                                             The Ting Tings - We Started Nothing

★★★☆
マンチェスター出身の男女デュオのデビューアルバム。俗っぽいメロディにチープな電子音を合わせたサウンドは80年代のキッチュな香りがプンプンするものの、全身をブランドものでガチガチに固めた嫌らしさはなく、オシャレとダサさの当落線上でのD.I.Y.的ファッショナブルさを感じさせる内容。瑞々しさゼロながら、気がつくとサビを歌いそうになる"Great DJ"で始まると、音をぶった切ってデジタル的印象を強めた"That's Not My Name"、悪ぶったボーカルを懐かしげなアレンジで仕上げた"Fruit Machine"と序盤はやや手垢が目立つ内容。ところが中盤以降はFranz Ferdinandっぽい作りの"Shut Up And Let Me Go"、アコースティックギターとシンプルなシーケンスがカラフルで、サビでキュートさが頂点に達する"Keep Your Head"、一転して元気印を封印してしおらしく歌う"Be The One"など、目まぐるしく変わるKatieのキャラを引き立てた楽曲が大成功。適度にキャッチーなメロディを手堅くまとめたサウンドは、80年代リバイバル勢の中で特に目立つという訳ではありませんが、楽曲の屈託のないポップさは大きな武器。ディープなエロティシズムやフェチっぽさではなく、小生意気でコケティッシュな健康的色気がツボを刺激。多少パンチに欠けているのは確かですが、必要かつ十分なガーリーさもバウンシーな楽曲との相性が良く、実はまだ底を見せていないような気も。(2008/7/9)