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Best Lives '03

1. Sigur Ros (4.16 at Mielparque Hall)
間違いなく、これまでの人生で体験した出来事の中で最も美しく、力強く、悲しく、怒りに満ちあふれた時間でした。例えるべき言葉、説明に適した言葉が 全く見つからない過ぎていく凄まじい時間。表面的にはドリーミーで癒しさえ感じさせる音ながらも、実態は日常生活では滅多に体験することのない剥き出しの感情表現。交わるはずのない対極にあるものを同居させてしまう柔軟性と懐の深さが彼らの音楽の武器の一つで、彼らの音楽を聴くことはライブを体験しないと完結しないことを改めて思い知らされ 、アルバムで溶けかかった魔法が再び効力を取り戻しました。(2003/12/25)

2. Death in Vegas (2.8 at World Kinen Hall on Magic Rock Out)
初っ端から連続的に繰り出される強烈な音圧と映像や光の洪水に、午前2時過ぎの半覚醒状態の脳は論理的判断を完全に奪われ、疲れた身体を動かし続ける以外に何もでき ませんでした。意表を突くドラムス、キーボード、ギター、ベースを含む7人のバンド編成で展開する人力ダンスミュージックは、アルバムで感じさせたロック感覚を取り払ってフロアに最適化。最近のThe Chemical BrotherやUnderworldらのライブで感じた閉塞感を吹き飛ばし、ダンスミュージックの臨界点を上方修正するような爆発力は見事の一言。(2003/12/25)

3. Super Furry Animals (11.20 at Big Cat)
アルバムではどちらかというとエキセントリックな部分が目立ちますが、ライブでは細かな部分に彼ら流のユーモアや毒を散らしながら、実に基礎体力がシッカリしたパフォーマンスを実践。セットや映像といった周辺要素にもアイデアが溢れていて、無理と無駄のない演出が展開。個々の楽曲や演奏という点だけではなく、それらが連続して方向性を持った線としての完成度も非常に高く、「取りあえず見に行ってみるか」的な軽い気持ちは木っ端微塵。もっと多くの人に聴いて欲しいというのが切実な願い。自分達への期待に対する応答と裏切りの絶妙なバランス感には唸らされ ます。(2003/12/25)