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Best Lives '06

1. Scissor Sisters (7.29 at Naeba Ski Resort on Fuji Rock Festival '06)
CDで聴く分には多少トゥーマッチな仰々しさや下世話さも、ライブでは全てがプラスの要因として機能して、ベタベタなサウンドとライティングの相乗効果によってホワイトステージのディスコ化に成功。レッチリの真裏というハードな状況にもかかわらず、アメリカ人ならではのサービス精神溢れるエンターテイメントをパッケージングした良い意味での「ショー」を完遂し、これまで行ったライブの中でも最高レベルの楽しさを演出。終了間際に振り返ってみたら後方まで人がいっぱいで、その人達が例外なく笑いながら踊ってる光景は圧巻。時間と年齢を忘れて踊りまくらせてくれた彼らのステージは、文句なしにこの日、今年のフジロック、そして今年のベストアクト。(2006/12/28)

2. Yeah Yeah Yeahs (7.29 at Naeba Ski Resort on Fuji Rock Festival '06)
Karen Oのキャラクターやアルバムジャケットから勝手にオシャレ系のアートロックっぽいライブと思っていたので、本能に任せたキレ気味の音とパフォーマンスはある意味で衝撃的。奇抜なメイクとファッションで武装したKaren Oはキュートで恥ずかしがり屋の少女から扇情的でエロエロなビッチまで秒単位でアナログ的に表情を変えて行き、あらゆる瞬間でそのとき必要な表現を惜しみなく放出。特筆すべきはドラムスとギターというミニマルな構成が生み出すバックトラックの骨太さで、Karen Oの自由奔放でハチャメチャなパフォーマンスを単なるエキセントリックな「音」ではなく、アヴァンギャルドかつ正統な「音楽」へと昇華。雨に挫けずにホワイトステージまで行って大正解。(2006/12/28)

3. Belle & Sebastian (6.1 at Namba Hatch)
普段は「巧さ」が音楽における決定的な要因ではないと思っている一方で、Belle & Sebastianのライブを体験すると、良いメロディを書けることに加えて、歌の巧さ、コーラスの美しさ、テクニックではない演奏の巧さが圧倒的な力であることを再認識。楽曲を生で再現するという行為に起因するライブ感は非常にプリミティブである一方で、他のバンドのライブではなかなか味わうことのできない緊張感と温かさの両方を同時に生成。現在の豊かな音と以前の簡素な音を自然に交えながら楽曲の持つ輝きを表現した内容は、ライブというよりは演奏会といった雰囲気。そして、終了後には「刹那的な楽しさ」ではなく、「沸き起こってくるような幸福感」が心に充満。ベルセバ大復活。(2006/12/28)