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Best Lives '07

1. Beck (4.9 at Zepp Osaka)
「Beckのライブが何やらスゴイことになっているらしい」う噂を聞いて楽しみにしていた当日。確かに、2005年のフジロックのパフォーマンスの完成度は高く、以前のようなアイデア先行の細かな部分の作り込みの粗さは抑えられていたものの、実は半信半疑。ところが、そんな予想を嘲笑うかのように、ライブの間中、動き回るメンバーそっくりなパペットのサポートを受け、尖った部分をシッカリと残しながらも、高いレベルのエンターテイメント性を表現するというブレイクスルーに到達。様々なアイデアをユーモアのセンスでパフォーマンスに落とし込みながら、最後の"Where It's At"〜"E-Pro"という流れで、10年間をひょいと一跨ぎして袖に消えたBeckは最高にクール。(2007/12/28)

2. Pet Shop Boys (8.11 at Maishima on Summer Sonic '07)
Arctic Monkeysとどちらを取るか悩んだものの、青春の80年代にリスペクトしてPet Shop Boysを選択。この選択は大正解で、キラーメロディを時に耽美的に、時にバブル全盛のゴージャスさに味付けされた楽しいダンスミュージックに、老若男女問わずダンス大会。特に、"Go West"ではイントロが始まった瞬間に、いつの間にか増えていたオーディエンスから大歓声が起こり、その後は今まで見たライブの中で一体感が沸き起こって大団円。ポップミュージックの底力を充分に見せつけつつ、フェスのお手本のようなプロフェッショナルなパフォーマンスは最高のエンターテイメント。至るところから聞こえてきた「楽しかった〜」という言葉に、心の中でガッツポーズ。(2007/12/28)

3. The Polyphonic Spree (8.11 at Maishima on Summer Sonic '07)
ステージ前方の赤い幕をハサミでハート型に切り取って入口を作って登場するオープニングは、この日の彼らのライブに溢れていた多幸感にピッタリの演出。各パートの音の分離が悪いセッティングの甘さは残念ながらも、黒い戦闘服を着込んだメンバーが奏でる音は、以前よりも切迫感を感じさせ、感情を鷲掴みにされる感じ。ややおとなしめだった"The Fragile Army"の楽曲も陽性エネルギーが臨界付近までドーピングされ、1stアルバムで感じられた人力サイケデリアが表面化。従来のトレードマークだった白いローブに着替え てからは、バンドとオーディエンスの一体感がますます強くなり、"Lithium"や"When The Fool Becomes A King"のコーラス部分での数千人でのユニゾンには陳腐な言葉ながらも「感動」。(2007/12/28)