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Best Lives '08

1. Gogol Bordello (7.26 at Naeba on Fuji Rock Festival '08)
色んなところで「凄い」という情報を耳にしたGogol Bordello。とは言え、実は半信半疑でPrimal Screamにスムーズに移動できるようにホワイトステージ最後方に陣取っていたものの、1音目が出た瞬間にホワイトステージ全体の空気感と自分自身の意識が瞬時に変わったのが分かるくらいのインパクト。「ジプシーパンク」と形容されたサウンドはその言葉以上に様々な要素を併せ持った奥深いサウンド。但し、その良さを理解するためにジックリ聞き入るというプロセスは全く必要なく、音の方から個々の好みに勝手にカスタマイズされた状態で飛び込んでくる状況で、色物的要素を含みながらも、聴かせ、身体を動かすのに充分な音楽的要素も満載。フェスマジック不要の まさにベストアクト。(2008/12/31)

2. Spiritualized (8.9 at Maishima on Summer Sonic '08)
以前のクアトロでぶっ飛ばされた大量のブラス隊は不在ながらも、1曲目から他のバンドとは完全な異次元の音。個々の演奏力が高いことに加えて、バンドとしてのアンサンブル、ダイナミズムが超ハイレベルで、正真正銘のプロフェッショナル。引き出しの多さを使って時間の流れさえ自由自在にコントロールしながら、Spacemen 3の"Take Me to The Other Side"では永久に繰り返されるんじゃないかと思うようなギターリフとそれを切り裂くように現れるギター、ベース、ドラムスのコンビネーションが炸裂。ライブ自体は短いながら、Spiritualized完全復活を印象づけるライブで、来月の単独公演への期待度は増すばかり。たった50分であの気持ちの良さだから、2時間アレを浴び続けられたらもう…。(2008/12/31)

3. The Verve (8.10 at Maishima on Summer Sonic '08)
"Urban Hymns"さえ若干のタイムラグがあるだけに、それ程強い思い入れがある訳ではないものの、やはりThe Verveの初来日というイベントは特別。まだ辺りが明るい夏の夕方に現れたThe Verveは空間をゆったりと、しかし深く切り裂いて行くギターサウンドでライブを始めると、次第に暮れなずむ空に優しくノスタルジックなメロディを放つ。そして、それを祝福するかのように、Richard Ashcroftも「美しい」と呟いた夕焼けに染まった雲が広がる。そして、恐らくあの場に居た全員が待ち焦がれていた"Bitter Sweet Symphony"。イントロのストリングスが高らか鳴り響いた瞬間、気持ち悪いくらいに大量の両手が音に合わせて揺れ始め、いつの間にか夜に染まり始めた舞州に交響曲が響き渡る様は圧巻。(2008/12/31)