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The Hurting / Tears For Fears (1983)

Tears For Fearsはアルバム毎に全く異なるサウンドを突きつけてきます。エレクトロポップであったかと思うと、ロック、ビートルズ風の曲かと思えば、少しひねくれた普通のポップスをやり、一体どれが本当の彼らなのかは悩んでしまいます。その変身好きのバンドのデビューアルバムがこの"The Hurting"です。このアルバムの曲はナイーブな内向的な音楽で、どこか物寂しげなシンセサイザーとメロディー、そして歌詞の楽曲を構成する全ての構成要素は内へ向かって放たれます。曲自体はシングルでヒットするようなものもあって馴染みやすいものも多い一方で、アレンジの段階でそのポップさを覆い隠すように重く暗い影で中身を見えなくしているという印象があります。シンセサイザーを使いながらインテリジェンスの感じられるこのアルバムは当時のどんな音楽よりも知的で、ナイーブで、美しいものでした。この世界が2ndアルバムでは全く消えてしまったことは非常に残念ですが、80年代というのはそれだけ様々な種類のジャンルの音楽が淘汰され、そして再構築された時代であるといえるのかも知れません。

Album Data
  1. The hurting
  2. Mad world
  3. Pale shelter
  4. Ideas as opiates
  5. Memories fade
  6. Suffer the children
  7. Watch me bleed
  8. Change
  9. The prisoner
  10. Start of the breakdown
ジャンル
オススメ度
メロディ
アレンジ
ポップ度
80年代度
エレクトロポップ 
★★★★☆
★★★★
★★★★
★★★☆
★★★★☆
All songs written by Roland Orzabal
Produced by Chris Hughes and Ross Collum