
1980年にVince Clark(Keyboard)、Andrew Fletcher(Guitar)、 Martin Gore(Vocal,
Guitar)の3人で結成されオーディションによりDavid Gahnをボーカリストとして迎えた後、他のメンバーは全員がシンセサイザーを演奏するスタイルに変わり、1stシングル"Dreaming
of Me"をリリース。1981年11月にインディペンデントレーベルのMuteから1stアルバム"Speak &
Spell"をリリース。その直後、全てのソングライティングを担当していたVince Clarkが脱退、Yazooを結成する。
Vince脱退後、Martinがソングライティングを担当し"The Meaning of Love",
"Leave in Silence", "See You"とシングルヒットを出し、2ndアルバム"A Broken
Frame"をリリース。その後、キーボーディストとしてAlan Wilderが加入。シングル"Get the balance
right"をリリースし、北アメリカ、ヨーロッパ、極東ツアーを開始する。この、Alanの加入がこれ以降のDepeche
Modeのサウンドプロダクションに非常に大きな影響を与える。
ツアー終了後、3rdアルバム"Construction Time
Again"をリリース。これまでのソフトエレクトロポップ路線から、金属的なサウンドへと変身を遂げる。このアルバムでは、Alanも2曲作曲を担当し、その存在感をアピール。4thアルバムに先駆けてリリースされたシングル"People
Are People"は攻撃的なサウンドでイギリスで4位、アメリカでも20位に入るヒットとなる。4thアルバム"Some Great
Reward"からは"Master And Servant", "Blasphemous Rumours"のシングルがヒットし、アルバム自体も過去最高のヒットを記録する。
ツアーの後、オリジナルとしては5枚目のアルバム"Black
Celebration"をリリース。前作とは打って変わって静の面を強調したヨーロッパ風のエレクトロポップを展開する。さらに、ツアーの後に6枚目のアルバムである"Music
for The Masses"をリリース。始めてギターをフィーチャーした"Never Let Me Down Again"など完全にDepeche
Modeとしてのサウンドアイデンティティを確立した。
さらに、全米ツアーの101回目の様子を録音したライブ盤"101"をリリースした後、7枚目のオリジナルアルバム"Violator"をリリース。ギターをフィーチャーした"Personal
Jesus"などDepeche独自の音世界が繰り広げられる。このあたりから、写真家Anton Corbijnをビジュアル面でのブレーンに迎え、ジャケット、ライブ等光よりも陰を重視した演出が取られるようになる。
そして、1993年にリリースされた8枚目のオリジナルアルバム"Songs
of Faith And
Devotion"ではゴスペルなどエレクトロニクスと人間らしさを融合させる試みを行い、全米で1位になる。その後"Devotional
Tour"を開始し、ライブ盤"Songs of Faith And Devotion Live"をリリース。これは、以前出した"Songs of
Faith And Devotion"と曲も曲順も全く同じという挑戦的なアルバムであった。そして、2年弱続いたこのツアー終了後から一枚岩だったDepeche
Modeに亀裂が入り始める。
まず、Davidが麻薬所持で逮捕され、その後DepecheのサウンドブレーンだったAlanが脱退を表明し、さらにDavidは自殺未遂、その後もコカインのオーバードーズで2分間の心停止などゴシップ続きだった。しかし、Davidはボーカルトレーニングを行い、1997年にニューアルバムに先駆けて"Barrel
of A Gun", "It's No
Good"とシングルをリリース。どちらもイギリスでは上位にランクされ、4月には9枚目のオリジナルアルバム"Ultra"をリリースした。アルバムの音は無駄な音がそぎ落とされた必要最小限の音で構成されており、他のシンセサイザー
を中心に使うバンドとは一線を画す出来になった。
1998年9月にニューシングル"Only When I Lose
Myself"がリリースされた。このシングルは10月にリリースされる彼らの2枚目のベスト盤"The Singles
'86>'98"からのシングルカットで、前作"Ultra"と同様にTim Simenonがプロデュースを手がけた。このシングルは、New Musical
Express誌のIndiesのシングルチャートで初登場4位、Nationalチャートで初登場17位を記録した。さらに、ベスト盤をサポートするツアーを"Devotional"ツアー以来5年ぶりに開始し、ロシア、ヨーロッパを回った後、12月に入ると北米ツアーを行った。
この"The Singles 86>98
Tour"はヨーロッパ、北米のアリーナクラスでの会場で行われ、概ね成功を収めた。このツアーが開始されたタイミングで、"The Singles
86>98"がリリースされ、その後"The Singles 81>85"がリマスタリングされて再発売、Alan WilderやFlood、Anton
Corbjnのインタビューが収められたビデオクリップ集"The Videos
86>98"がリリースされたりと、これまでの楽曲のコンパイル作品が相次いでリリースされている。ツアーの方は12月末にアメリカで無事終了した。
また、1999年9月に"Music For The Masses", "Violator", "Songs of
Faith And Devotion",
"Ultra"のアルバム毎にそのアルバムに収録されているシングルとCD-ROMをまとめたボックスセットを4種類リリースした。
2000年に入り、バンドはBjorkのアルバムなどで有名なMark
Bellをプロデューサに迎えてレコーディングに入った。当初のリリース予定からは遅れたものの、2001年に入るとシングル、アルバムのリリーススケジュールが正式に発表され、アルバムリリースに合わせたツアーも発表される。そして、4月にアルバムからの先行シングル"Dream
On"がリリースされ、セールス的にもイギリスのナショナルチャートでベスト10に入るなどまずまずの動きを見せる。そして、満を持してオリジナルでは4年ぶりとなるニューアルバム"Exciter"をリリースした。Tim
Simenonのアブストラクトな音づくりからこれまでのキャリアに回帰するようなMark Bellの音づくりはまずは成功と言えるだろう。 |