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年々体力も落ちてきたし、「Ashのライブ行っても大丈夫だろうか」と思いつつも、ニューアルバム"Free All
Angels"はそれまでのワンパターンぶりから抜け出して目の覚めるような会心作ということもあったし、結局見に行くことにした。できるだけ体力は温存して行こうという計画とは裏腹に、ライブ前に南港を歩き回ってしまい、ZEPPに付く頃には既にふくらはぎがパンパン状態。バテるのは分かり切っているので今日はビールを飲まずに参戦することに決定。
7時10分頃に客電が落ちて、メンバーが登場。注目の1曲目は"Burn Baby
Burn"だ。ノリの良さとキャッチーなメロディ、そしてエネルギッシュな演奏が会場に一気に火をつける。前回のように、勢いと会場のノリの相乗効果だけで引っ張ろうとはしないオープニングに改めて成長を感じさせる。しかも、2曲目には早くも"A
Life Less
Ordinary"を持ってくるあたりに、「俺達はもう昔の俺達じゃないぜー」という自信と余裕がヒシヒシと伝わってくる。パンパンのふくらはぎを揉みながらジャンプしてみる、ワンコーラスだけだけど。そして、フロア風のアレンジも新鮮なハードなナンバー"Submission"で、一旦落ち着いたテンションを再び引き上げ、夏の思い出的な甘酸っぱいリフが大好きな"Shining
Light"へと続く。新作からの曲を中心としたメロディアスな曲を中心としたここまでの流れは、ボーカルの音のバランスが多少悪いことを覗いては、カンペキだった。
今回驚いたのは、情けなそうなイメージが強かったTimのシャツから出ている二の腕の太さ。これが意外なほど太く、センスの良くないTシャツとのコントラストが面白かった。他にも、Timの変な日本語や人の良さそうな立ち振る舞い、それと比べてひたすらクールで美しいCharlotteなどビジュアル的にも見所タップリ(?)にライブは進んでいく。ただ、ボーカルのマイクレベルの低さはその後も直る気配もなく、Timの奮闘ぶりが空回りして見えてしまう場面もある。
新作のオープニングだったポップな"Walking
Barefoot"もCharlotteがキーボードを弾いた"Candy"も良かった。だけど、ハードな曲になったときにボーカルのバランスの悪さが顔を出してしまう。ドラムとベースのリズムセクションの音のみが強調され、ギターもボーカルも埋もれてしまう箇所が次第に増えてくる。特に"1977"や"Nuclear
Sounds"の曲をやるときにこれが致命的になってしまい、元々似たパターンの曲が多いとか、聞き込みが足りないというのもあるだろうけど、正直どの曲か分からないということも一度や二度ではなかった。
これがボディブローのように次第に影響を与え始め、前半戦の好印象も萎えてしまい、その後も楽曲のチグハグさとステージ前方の盛り上がり方のギャップに違和感を感じ始めてしまう。その後は、Timの頑張りや楽曲のクオリティで持ち直しもしたが、最後までサウンド的な散漫さばかりが印象に残ってしまった。前半が新作の持つ新味が前面に出て、締まって良い感じだっただけに、余計に残念だった。
アンコールは何と7曲。「そろそろ最後だろう」と思って残る力を振り絞ってジャンプするものの終わる気配なし。で、最後は前半調子に乗って動きすぎたのが徒になり、燃料切れギリギリ状態の立っているのがやっとという状態。あと1曲あったら座り込んでたな、絶対。全ての曲を終えて手を振って帰っていくメンバーと満足そうな周りの顔がまぶしかった。「楽しかった〜」っていう感じが溢れていた。もっと体力があれば、音のバランスの悪さなんて気にしないで、楽しめたんだろうなと反省。
彼らは楽曲、パフォーマンス共に、前に見たときよりも明らかに成長していた。円熟ではなく、確実に成長していて、これからもますます楽しみだ。あとは、サウンドエンジニアを責める前に、どんな状況でも楽しめるように体力不足を何とかしなくっちゃ。 |