| 7:15 |
昨日の疲れが取れきれない中、10時にチェックアウトしなければならないためちょっと早めに起床。軽くシャワーを浴びて横になっていると、夢の世界に吸い込まれそうになりました。まったりしてると再びよだれを垂らして寝るのは必至だったので、とにかく朝食を取りに食堂へ向かう。2日間の学習が生かされて、この日はちょっと少なくすることに成功。というか、33歳にもなって自分の満腹具合を知るのに2日かかる方が問題ですね。この日はミルクを多めに取ったせいか、部屋に戻るとお腹がギュルギュル。うーん、隅から隅までオヤジ化しててちょっぴり楽しいかも。 |
| 8:30 |
部屋の中に散乱した荷物をまとめてカバンに詰め始めたものの、疲れのためちょっと動くとその3倍くらいの時間休んでいたくなります。何とかダラダラしながらも目標の9時15分に準備を終え、前々日に手のひらと脹ら脛に日焼け止めを塗らなかったばかりにとんでもない間抜けなやけ方になってしまったので、その反省も込めて日焼け止めをこれでもかというくらい塗りたくりました。そうこうしている間に準備完了。 |
| 9:15 |
ホテルをチェックアウトして、会社と友達へのお土産を買い、駐車場へゴー。お土産や荷物、パソコンなんかを車に置き、ちょっとでも日陰をゲットするために急いでグリーンステージへ向かうことにしました。 |
| 9:50 |
グリーンステージ後方あたりは既にバカみたいに大きなタープだらけだったので、初日の夕方に陣取ったA SEED
Japan後の場所へ小走り。ここで、ダッシュと書けないのがちょっと弱いですね。昼前だというのに木陰になっている場所を確保できたので一安心。というわけで、フェスらしくあるためだけに、ハイネケンのテントに向かい生ビールを買って一気に飲み干しました。うーん、ひとまず極楽。それにしても、10分くらい時間が違うだけで、グリーンステージ周辺には日向しか場所が残っていないのには驚き。レッチリ効果なんでしょうか、とにかく初日の人の少なさと比べるともの凄い人。グリーンステージとホワイトステージの間の道は朝一だというのにゴッタ返していて、今日はこれまでよりも体力入りそうだなと覚悟を決めました。 |
| 10:50 |
朝からのビールが回って熟睡していたんですが、忌野清志郎の「田舎へ行こう」で今日2回目の起床。おまけに、満腹腹に炭酸が悪かったのか今日2回目のお腹ギュルギュル。というわけで、田舎へ行こうを聴きながらトイレに行きました。帰ってくる途中に最終日のグリーン一発目、ゆらゆら帝国のライブ開始。名前は聴いたことありましたが音を聴いたのは初めて。先頭バッターに最適のノリ具合で、前の方ではダイブ続出でした。お腹が痛いというのに、再度ハイネケンテントでビールを買って日陰のベースキャンプへ戻り、横になりながらギュイギュイ鳴らすギター聴いてました。途中からビールが最高に回ってきて再び深い眠りへ… |
| 12:30 |
ちょっとお腹が減ってきたのでその後のスケジュールを考えながら、ホワイトの方のレストランエリアへ向かう。でも、ちょうど昼時ということもあって、レストランエリアは大混雑。一番早く買えそうなカレーでさえ20人くらい並んでたので、ひとまず諦めて飲み物だけ買うことにしました。でも、朝からビールを飲んでフラフラになっているので、ここではポカリスエットにしておきました。といっても、暑さのあまり一気飲みしてしまい、結局またまたお腹がギュルギュル鳴り始めてしまいました。ということで、やっぱり学習できない33歳でした。 |
| 13:00 |
四人囃子が始まるのをホワイトステージの日陰で待っているうちに、ポカリスエットの一気飲みのせいかトイレに行きたくなったのでトイレへゴー。ここのトイレが数が少なくて大行列になっていて待ちまくり。といっても、男の人が多かったのですぐに回ってきましたが。用を足しているとステージの方からサウンドチェックとは違うテンションの音が聞こえてきたので何だろうと思って戻ると、メンバーが軽くリハーサルをしてました。お、手を洗うの忘れたやん。ということで、手洗い場に戻ってしっかりと手を洗って、タオルを濡らしてホワイトステージのPA設備の前あたりに陣取りました。 |
| 13:20 |
ほぼ定刻に進行役の人が出てきて、四人囃子が出演することになった経緯について説明をして、その後メンバーがぞろぞろと登場。外見はやっぱり結構な年だ。僕も四人囃子は名前しか聴いたことがなくて、ベースの佐久間正英氏がGLAYのプロデュースをやってるとか、ドラムスの岡井大二氏がL-RのプロデュースやL-Rのレコーディング/ツアーサポートをやっている程度の知識しかなかったので音の方は全くの未知数でした。バンド自体はボーカル+ギター、ベース、ドラムス、キーボード(オルガン)の4人構成ながら、始まってみると大地に根差すようなシッカリした音で驚きました。タイトルも全く知らない曲ですが、ゆらゆらとした不安定で不思議な展開のメロディを骨太のアレンジと演奏が支え、全体としては安定しているような感覚。曲の構成は多少古い感じもしましたが、いわゆるクラッシックを現在に持ち込んだような違和感はなく、2002年という時代の中で表現されていたように感じました。ステージング自体は躍動感溢れるということはありませんでしたが、叩き出される音はとてもイキイキしていたのが印象的でした。もうちょっと見れたら良かったなあ。 |
| 13:40 |
3日目の楽しみの一つが元ちとせのステージ。場所がフィールドオブヘブンということもあって、入場規制が恐かったので四人囃子は2曲ちょっとだけ聴いて移動。フィールドオブヘブンに到着したときには既にスゴイ数の人がいました。彼女のことは「歌がうまいな」という程度の知識があるだけで、アルバムを聴いたわけでもなく、言葉は悪いけど、「興味半分、冷やかし半分」といったところでした。でも、サウンドチェック中に炎天下で待っているうちに、フジロックのオーディエンスをこれだけ集めてしまう魅力があるんだろうなあとどんどん期待感が膨らんだのも確かでした。 |
| 14:10 |
元ちとせ登場。彼女は1曲目を歌い出した瞬間、鳥肌が立ちました。何て言ったらいいんだろう。あんな美しい音を聴いたのは生まれて初めてのような気がしました。彼女の声をちょっとでも邪魔する音を出すのは犯罪かもと思えるような歌声。透き通って繊細なのに、どっしりして力強く、存在感の強烈な歌声。そして、その歌声だけを際立たせるために存在する必要最小限の演奏。華奢で小さい彼女の作り出す世界の中に、あの場にいた人は全て引き込まれていったような感じでした。呆然と立ちつくす人多数。もちろん、僕もその中の一人でした。「すごく気持ちの良いステージなんで、もう少し歌っても良いですか?」当然OK。もう、
「夜中まで歌ってくれてもええでー」って叫びたかったよ。残念ながら、あの美しい世界を説明する語彙を僕は持っていません。身体が心底震えたってのも初めてだったかも知れません。衣装や髪型など戦略
的香りがプンプンしていたので、どこか芸能人として見ていた部分がありましたが、ごめんなさい、とんでもない話でした。
やっぱり表面だけじゃなく、ちゃんと音を聴かなくちゃダメですね。今回のフジでは日本人アーティストが大活躍でしたが、元ちとせはその最たるものでした。言葉にするとバカっぽいですが、感動しました。 |
| 15:15 |
さすがにお腹が減ってきたので何か食べようと思い、ガーナカレーの列に並びました。これがまたまた長い行列で、10分くらい待ってようやくあと3人くらいまで来ました。と思ったとき、再び腹痛発生。うー、なんてこったい。仕方なく、ガーナカレーを諦めて、ホワイトステージ横のトイレに向かうも、ここもまた長蛇の列。しかも、女性が多かったので時間がかかりそう。これを待っているくらいなら入場ゲートのトイレに回った方が良さそうということで、入場規制がかかるSupercarのステージを後目に、お尻の筋肉に力を入れながら急いでグリーンステージを抜け、トイレに向かいました。ちなみに、Supercarは2分くらいは聴いたかな。ノイズを思いっきり出してたような気がしますが、頭の中はトイレで無事に事を終えたイメージしかなかったのでほとんど覚えていません。 |
| 15:30 |
無事トイレに到着してほっと一息。一気にお腹が減ってきたのでオアシスエリアに向かって遅い昼食を取りました。今回はホテルの食事を取りすぎて、屋台でほとんど食事をしていなかったのが心残りだったので、挽回すべくクソ暑くてフラフラしているにもかかわらずタイラーメンにナンプラーを入れて、汗まみれになりながら食べました。おまけに、この日3杯目のビールを飲んでしまい、暑さでクラクラになりながらA
SEED JAPAN裏の拠点へ戻り、夜のハードスケジュールに備えてしばらく睡眠を取ることにしました。 |
| 17:10 |
今日、というか今年のフジのメインイベントDovesのライブを見るためにレッドマーキーへ移動。ついでに、軽くビールを飲んでライブに備えることにしました。開演30分くらい前だというのに、会場の前の方はかなり大勢の客が入っていて「Dovesってこんなに人気あるんだなあ」とビックリ。開演時間が近づくにつれて、会場のボルテージが徐々に高まりはじめ、サウンドチェックのためにローディがステージに出るたびに客が前方へドンドン進出。僕の方はライブが始まる前に寒くなってきたので、長袖のTシャツに着替えたのが裏目に出て、熱気で既に汗まみれ。始まる前に飲んだビールも超裏目。「一番楽しみにしていたライブなんだから、ここで腹痛は出てくれるなよぉ」と神頼みしながら開演を待っていました。 |
| 18:10 |
定刻が近づいて来たときに会場に流れたBGMはFrankie Goes To HollywoodやThe Art of NoiseとともにZTTレーベルの中核を担っていた(?)Propagandaの曲が流れはじめ、思わず苦笑。おいおい、今さらPropagandaなんかい。と思っていたらメンバーが登場。オーディエンス絶叫。メンバーニコニコ笑顔。そりゃそうだよなあ、自分たちが日本でこんなに人気があるなんて思ってなかっただろうからなあ。CDでは繊細さとダイナミズムを共存させるような楽曲を作っていたので、ライブの展開が興味深かったんですが、曲が始まったと同時にオーディエンス踊りまくり&ジャンプしまくり。正直ちょっとびびりました。そして、それに併せるようにメンバーも繊細さの部分よりは力強さの部分を強調したパフォーマンスを展開していきます。歌と演奏に関しては可もなく不可もなく至って普通でしたが、楽曲のクオリティの高さがその辺りをカバーしていて、オーディエンスを歌わせる魅力がある楽曲を持つバンドはライブでは強いということを改めて認識しました。ただ、サウンドのバランスは全体的に今ひとつで、ドラムスが頑張りすぎで、ボーカルをかき消していたのがとても残念でした。それにもめげずに頑張っていたのが凄く微笑ましかったのですが、残念ながら繊細さの部分は表現しきれていなかったように思いました。とはいえ、最後のダンスオリエンティッドな曲は彼らの懐の深さというか、彼らの原点を見たような気がしましたし、ライブとしてはとても楽しく、バンドとオーディエンスが一つになって突っ走った1時間はあっという間に過ぎていきました。あの盛り上がりからすると、年内に単独で来日する可能性が大きいかな。あ、そういや、ライブが終わってからもPropagandaが流れてました。やっぱり、Doves好きだよ。デビューアルバムから追いかけてたことを誇りに思うよ。 |
| 19:10 |
Dovesはきっちり1時間で終わって次のCorneliusまで時間があるし、雨も降りそうだったので駐車場の車に戻り休憩。この日はトイレ移動が多かったのでこの時点で以上に疲れてました。しばらくぼーっとしていましたが、ホワイトステージまでの移動を考えて19:40頃に駐車場からホワイトステージへ移動開始。 |
| 20:00 |
グリーンステージからホワイトステージへ向かう人の数が異常に多く、ホワイトステージ手前の橋は大渋滞。何とか少しずつ進んでいるんで行きましたが、橋を渡りきったあたりで完全にストップ。背伸びして前を見てみると、ホワイトステージのほぼ全部を人が埋め尽くしていました。圧巻。こりゃ危ないかもと思いながら、少しずつ横へ横へ移動してようやく落ち着ける場所があったので、そこで見ることに決定。実はCorneliusの音も今回初体験で、"Fantasma"狂想曲に触れることなく、"Point"も視聴しながら購入を見送ったという経緯もあって、彼の音楽が肌に合うかどうかを心配していました。そんなことを考えながら、背伸びしてステージを見てみると、ステージ前方に白い幕が張られていて、その後は全く見えず。Gorillazみたいにアニメで演奏でもするのかなと思っていると、突然幕に小山田圭吾のシルエットが浮かび上がりました。会場中から「ウォ〜」というような叫び声が上がる中、シルエットの手のひらから次々に文字が飛び出して行き、メッセージが幕に浮かび上がるというビジュアルに興奮度絶頂。この瞬間に彼のファンになってしまいました。音自体は思っていたよりもバンドオリエンティッドなのが意外で、サンプリングなどのフロア的手法を使いながらも、ギターをかき鳴らして、人肌を感じました。曲の間にはステージ上のスクリーンに映像が映されるのですが、これがスマートで工夫されていて曲に合っていると同時に、苗場の環境にとてもハマッていて、抽象的な言葉と音とともに映像的な世界を作り出していました。「やるならここまでやってくれよ、ケミカルブラザーズ」と思わずぼやきが出てしまうほど。何の曲のときか忘れましたが、曲の最後でキメのポーズを取ってしばらく止まったところなんかも、シンプルだけど痺れるほど格好良かったです。全体の流れの中で一つ一つのパーツ全てが意味を持っていて、それ自身が全体を支えていると同時にそれ自身の魅力もアピールできている、システマティックで自由なステージでした。ステージを去る前の「どうもありがとう」のひと言が何ともいえず嬉しく、今年のフジの日本人アーティスト最終兵器として完璧なライブを見せてくれたなあと余韻に浸ってました。 |
| 21:20 |
ここでほとんど体力の残りゼロ。取りあえず、Corneliusで身体を動かしてお腹が減ったのと喉が渇いたのでオアシスエリアへ向かって昼食べ損ねたガーナカレーを食べました。しかーし、この時点で飲み物の残りはなし。死にそうに喉が渇いていたので、フラフラと夢遊病者のようにフィールドオブヘブンへ向かい、残り3本になっていたポカリスエットをゲット。ポカリを飲みながらSpiritualizedのライブを見るためにホワイトステージへ戻り、前方で地べたに座り込んでただただ時間がくるのを待ちました。「裏がレッチリとはいえ、客が少なすぎるよなあ」と思っていると、グリーンステージの方から地鳴りのような歓声が挙がりました。ちょっぴり羨ましい気もしましたが、今さらグリーンステージへ行ってホワイトステージへ戻る体力はないので、嫉妬してないふりをしながらライブが始まるのを待ちました。 |
| 22:00 |
ほぼ定刻に鬼のようにドライアイスのスモークが焚かれる中、メンバーが登場。前回の来日時にはクアトロというのにボーカル、ギター×3、ベース、ドラムス、パーカッション、キーボード、ブラス×6の合計14人という驚きのラインアップだっただけに、スケールが大きくなった今回はコーラス隊やオーケストラでも連れてくるかと期待していたんですが、逆にブラス隊が抜けてしまっていました。うーん、残念。などと思ってる暇は全くなし。いきなりのSpiritualized流サイケワールドが展開。前回も思いましたが、何で真面目な顔をしてそれぞれのメンバーが演奏しているので、最終的にコンパイルされるとあんな音になるんだろう。世界7不思議の1つに認定してもいいような気がするカオティックで美しい世界。何重にも重ね合わされたギターのフレーズとシンクロしていく感情。Spiritualizedは、オーディエンスだけでなく、あの場所の全てをコントロールしていただろうな。少なくとも時間の経過に関してはコントロールできてたよ。彼らのライブは個々の曲のスナップショットよりも、ライブを通して構築される世界の体験が大事な気がしました。音楽を聴くって感覚じゃなくて、彼らの世界を体験するって感覚なんです、大袈裟じゃなく。これは彼らのライブを体験しないとうまく伝われないかも知れませんが、レッチリを見終わってホワイトステージへやってきたらしい兄ちゃんが「なんじゃ、こりゃ。すげぇ…」って絶句した後、目をつぶりながら最後まで身体でリズムを取っていたのが一つの例といえるかも知れません。単独公演時よりも時間が少なかったのはちょっと残念でしたが、サイケデリアの合計量は全くひけを取っていませんでした。そして、最後の最後にJasonがオーディエンスに向かって拍手していた光景が未だに頭から離れません。Spiritualizedはとんでもない音楽表現体であって、唯一無二の存在だと再認識しました。 |
| 23:30 |
Spiritualizedの音世界が抜けきらないのと、フジが終わったっていう脱力感で呆然としながらホワイトステージからグリーンステージへの道を歩いていると、グリーンステージではクロージングバンドが演奏していました。オーディエンスが輪になってグルグル回る風景はうがった見方をすると予定調和的なんだろうけど、このときは素直にいい風景だと思いました。と同時に、「終わってしまったなあ」という現実がさらに強くなりました。さすがに、その輪に加わる気力と体力がなかったんで、しばらく眺めた後、重い足を引きずって駐車場に戻りました。 |
| 23:50 |
駐車場に停めた車の中で寝ようとしたけど、車の真横がRookie-A-Go-Go。ということで、爆音で寝られそうにないと結論づけて山を下りることにしたんですが、これが大失敗。帰りの歩行者と他の駐車場から出る車が殺到して、1時間以上車が1mも動かず。その間、スタッフが何度か回ってきたけど、交通整理している様子もあまりないし(後日、ホームページやらでやってることは知りました)、止まってる車の前を歩行者が飛び出して来るし、バイクはミラーに当たって行きやがるし、1時間近く待っている車の前に割り込んで来ようとする車はいるしで、イライラが爆発寸前。もちろん、そんな混んでるときに車で出ようとしている自分も悪いんだけど、眠いし疲れてるしで自分勝手モード炸裂。結局、1時間ちょっと経ったときにようやく車が動き出して、一気にゲートを潜ってR18へ抜けられました。R18に出る直前の人も車もほとんどいないところにスタッフが山ほどいたのを見て唖然。もう少し頭使ってくれよなぁ。駐車場で寝ると厳寒、下まで降りると猛暑ということで、山の真ん中あたりまで下りて、休憩スペースに車を停めて25:30頃に就寝しました。お疲れさま〜 |