Mus!c For The Masses
Home > L!ve > Fuji Rock Festival ('02)
7/24(Wed)

21:10 いきなり、事故現場を目撃して嫌な予感。その直後、右折待ちをしているときいきなり前の車がハザードを点滅させて運転手が登場。車が故障して動けなくなったらしい。一応、JAFを呼んでいるようなので、そのまま出発。それにしても、事故に故障車、マジで嫌な予感。
22:00 高速に乗って出発。途中、京都の手前あたりで覆面パトカーに追いかけられた車が前に割り込み。危うく衝突しかけた。なんとかよけれたけどドキッとした。その割り込んできたボケ車は結局パトカーに路側帯に停められてた。最初から逃げるつもりないなら割り込んでくるなよ〜。あー、恐かった。

7/25(Thr) ケバブライス、フィッシュ&チップス、歩行距離12.3km
0:05 米原ジャンクションに辿り着き、名神から北陸道に乗り換え。事故やドッキリすることはあったけど、マズマズ順調。北陸道は相変わらず真っ暗。車も少なく快調に飛ばしていたものの、前日の寝不足がたたって、どんどん眠くなってくる。「福井100Km」の標識があったんで、寝る前の当面の目標を福井に置くことにする。最後の方はウトウトしかけながら、なんとか福井を越えてしばらく行ったところのサービスエリアに到着して寝ようとする…と、前方にテントを発見。おいおい、サービスエリアにテント張って寝るなよ〜どうも、学生のようで、縁石に座りながら話し込んでいる。一体何の集団なんだろう。こちらは疲れ果てていたので、そのまま車のシートを倒して就寝。
6:40 途中で暑さのため一回目が覚めたけど、割とゆっくり眠れて目覚めも良し。ということで、そのまま出発。その後も北陸道は順調…なはずだったけど、相変わらず途中には故障車が続出。おまけに、途中で事故のため通行止め一カ所。どうしようかなあと思いつつゆっくりゆっくり走り、通行止めの直前のサービスエリアで少々時間つぶし。それでも事故処理が終わる様子がないので、国道に降りて迂回しようと再び出発すると、道路公団の矢印カーを発見。事故処理現場に向かうと勝手に確信して、ゆっくり 後を付いていったら、ラッキーなことに本当に現場に着いた瞬間に通行可になり、結局高速を降りずに行けることになった。ラッキーポイント使い果たしたかな。
12:20 休み休み行ったために思ったよりも時間はかかったけど、渋滞にはまることもなく、12:20に湯沢インター到着。毎年行っている湯沢町の町営「岩の湯」に行って汗と疲れを流して、しばし仮眠。13:30頃に風呂を後にして苗場へ向かって山道ドライブ開始。
14:10 走り慣れた山道を進んでいくいと苗場スキー場が見えてくる。ただ、今年は途中で片側一方通行の箇所があって、反対方向の車がかなり混んでいた。帰り道は注意しなくちゃ。で、ゲートをくぐり車を停め、荷物を持って今年の宿泊地苗場プリンスへ移動。
15:00 チェックインして夕方まで部屋でテレビを見て過ごす。大ファンの鶴田真由の「サトラレ」のダイジェストをやっていたので、本当は仮眠を取ろうと思っていたのに5時まで見てしまう。これは大失敗で、前夜祭の途中でフラフラになってしまうことになる。
17:10 リストバンド交換&前夜祭のために現地へ向かう。まだ、リストバンド交換所は混んでおらず、ほんの数分で完了。ただ、ゲートが開くのが18:00ということで、しばらく待つことになる。この間、雨が降り始め、合羽を着る。と思ったら止み、脱いだらまた雨が降るという永久ループ。そんなこんなで雨は止んだけど合羽は着たままにする。下界はメチャクチャ天気良かったのに、苗場は雲が重苦しく立ちこめてる。やっぱり、山なんだなあ。
18:05 ゲートオープン。昼食を取っていなかったので、まずはお腹を膨らませるために、オアシスエリアへダッシュ。途中でグリーンステージをちらりと見たところ、去年よりも随分と芝生が生えそろっている感じ。去年みたいに埃っぽいことはないかなと一安心。食事の方は、去年気に入って食べまくったガーナカレーの屋台がないのに落胆。取りあえず、色々見回った後で、ケバブライスとハイネケン、その後フィッシュ&チップスとハイネケンというメニュー。ここで、真由ちゃんのせいの睡眠不足がたたってヘロヘロになる。その後、盆踊りやら抽選会やらあったけど、頭がぼーっとしてあんまり覚えてないや。そういや、オープン直後にオアシスエリアでスマッシュの日高氏発見。横にいるオヤジは…おー、Joe Strummerちゃうんかー?おいおい、そんなところで普通に酒飲んで歩いててもええんか?噂ではキャンプサイトでテント張ってるとか…恐るべし、パンクスピリッツ。
20:05 レッドマーキーのライブスタート。それと同時にグリーンステージの方で花火が上がる。今年の花火は去年よりも随分と豪華で、何発も何発も上がってた。この時点で観客のテンションはかなり高い。若いなあとひとしきり感心。まずは、DJ Mamezukaのセット。映像をうまく使いながら、前夜祭からハイテンションな観客を自由自在に操る。2曲目のレッチリやケミカルの曲をつなげて盛り上げていく。少々身体を動かした後、ちょっと休みたくなったので、しばらく外に出て座って休憩を取る。
21:40 この日のシークレットゲストはモンゴル800。ただ、インフォメーションの電光掲示板には「Specal Gest モンゴル800」とあった。スペカルゲスト…まあ、気を取り直して、話のネタに彼らだけ見て帰ろうと思い、定刻通りにレッドマーキーに戻るとまだDJ Mamezukaが回している。20分くらい押して、モンパチのライブスタート。そういや、2000年のサマソニにモンパチ出てたなあ。入場券とリストバンド引き換えのために、音しか聞こえなかったけど。というわけで、モンパチライブ初体験。いやー、スリーピースなのにブッとい音を出すバンドだ。若さ爆発って感じのストレートな音ととびきりのエネルギーがメチャ クチャ心地イイ。遠足の前日のようなテンションが上り坂の状態で聴いたこともあって、フェス気分がわき上がっていく。荒削りなメロディとコーラスと演奏、ドライブ感タップリのベースがほんと気持ちいい。30分くらいのライブ自体は凄く良かったんだけど、隣にいた勝手にモッシュしている兄ちゃんメッチャ邪魔。そんなに暴れたかったらもっと前に行ってやったらいいのに。後はゆっくり見たいと思ってる人が多いんだからさ。ライブ終了間際に激しくの雨が降っていけど、終わって外に出てみるとスッカリ雨は上がってる。ほんとに天気変わりやすいなあ。しかし、この日も星空は拝めず。満点の星空は明日以降にお預け。適度な疲れを持ってホテルに戻る。
23:30 阪神サヨナラ勝ちを知ってたのでスポーツニュースを見て、その後知らない間に就寝。
7/26(Fri) ホテルの朝食以外食事摂らず、歩行距離12.3km

7:30 起床。車の中で寝るのとは比べ物にならないくらい疲れが取れた。食事の前にシャワーを浴びる。シャワーのお湯も去年とは違って赤くなく、さらに疲れが取れる。嬉しい。その後、朝食のため食堂に移動。パン2個、ホットケーキ1枚、スクランブルエッグ、ハム、ソーセージ、サラダ、ヨーグルト、オレンジジュース。うーん、フジロックに来たって感じがしないなあ。妊娠したようにお腹が出るくらい食べて部屋に戻る。
10:45 今日はスカパラから見ることにしているので、ゆっくり出発。ダラダラとゲートをくぐり、グリーンステージを顧みず、オアシスエリアへ直行して飲み物を補給。その後、スカパラ開始までしばらく時間があるので、ガーナカレーを探しにアヴァロンの近くのショップエリアへ移動。グリーンからホワイトまでは木が茂っていて距離は多少あるけど涼しい。下の砂利道で足首が痛くなるけど、距離としては10分〜15分くらいでハイキングだと思えばちょうどイイかな。ホワイトステージを抜けて坂道を上がるとアヴァロン。さて、ガーナカレーはあるかなと探してみると…おー、発見。こんなところにあったのかあ。ちょっとカレーだけ食べに来るのは遠いけど、ホワイトには3日間で何回も来るだろうから覚えておこう。ほっとしつつスカパラを見るためにグリーンへトンボ帰り。
12:05 グリーンとホワイトの間にある川に行って、タオルを濡らす。相変わらずココの川は水が冷たくて、5秒と足を入れることができない。手で水をすくって首筋を湿らせ、タオルを濡らして炎天下の中再び山道をダラダラと進む。
12:20 グリーンはかなり人が集まっている。スカパラ、人気あるんだなあ。スタンディングエリアの最後方に陣取り、座ってライブ始まるのを待つ。既に、この辺でクラクラしてるところが体力的に弱すぎるな。この日はまだ人が少なく、ちょうど良い感じ。
12:40 スカパラ開始。予想通りちゃんとスーツでキメて登場。ブラス主体の音は一粒一粒がシャキっとしてて、快晴の空にピッタリ。ある時は軽やかに空間を飛び回り、ある時はずっしりと地面に根ざすような変幻自在のアンサンブルは気持ちいい。立っているとバテてきたので、レジャーシートを広げて横になりながら聴くことにする。寝転びながらライブを聴く、これが贅沢な時間なんだよなあ。至福の時間。青空の下で寝転びながらライブ。で、暑くてたまらなくなったらビールを飲む。残念ながら、チバユウスケも奥田民夫も出てこなかったですが、スピード感に溢れた最高のステージでした。
13:30 その後、オアシスエリアに移動して、ちょっと遅めの昼食を取ろうと思ったものの、朝ご飯を食べ過ぎたために、あまりお腹が減っておらず、飲み物だけを取る。ダラダラしながら帰ってくると、日陰が空いていたので、そこにレジャーシートを広げて寝そべり体力の回復を待つことにする。
14:00 グリーンステージでThe Jeevas開始。ステージは全く見えない場所で音だけを聴いて過ごす。The Jeevasはもちろん、元Kula ShakerChrispian Millsのバンド。The Jeevasの曲では、Kula Shakerのインドっぽい音はなく、割と普通のロックを聴かせてました。途中でチラリとグリーンステージを見に行きましたが、Chrispianは相変わらずの人気で、モッシュピットは盛り上がってました。Kula時代の曲を挟みながらライブを進めていて、何曲かは耳に残る曲もやってましたが、ガツーンとくるようなインパクトには欠けていた気がしました。
15:00 寝てるだけで体力がドンドン失われていくので、川へ移動して再び涼を取ることにする。濡れタオルで首筋を冷やして、しばらく座っている内に体力がちょっとだけ戻ったのでホワイトから坂を越えてフィールドオブヘヴンに移動して、忌野・泉谷・スパイスマーケットを見ることにする。
15:40 いやあ、予想以上に人が集まってるなあ。清志郎人気か泉谷見たさか、どっちにしろ驚くほどの人。で、定刻を少し過ぎてメンバー登場。予想通り、「おらぁ〜、暑いんだよぉ、ごらぁ〜」と舌を巻きながら泉谷しげるが登場。よくよく考えたら泉谷しげるの歌をまともに聴くなんて初めてだよなあ。どんな風になるんだろと思っていると、一曲目が始まる。「ほー、歌うまいやん」ってのが第一印象。照れくささを隠すような言動からは思い浮かばないくらい真っ当なボーカル。ちゃんとロックしてます。もちろん、清志郎を始めとして、バックもしっかりと支えてます。泉谷しげるは演奏中にもボケたことを次々とやりながら、子供みたいな嬉しそうな顔をしてるのが印象的でした。しかし、清志郎にしろ、泉谷しげるにしろ、さすがベテランといった感じで、客の求めるものを求めるタイミングで繰り出すのには感心しました。特に、ラストでやった「雨上がりの夜空に」は「あの曲は聴けないのかなあ」という欲求ギリギリのタイミングでやってくれたお陰で大合唱。隣にいたきれいなお姉ちゃんが「こんな夜にお前に乗れないなんて♪こんな夜に発射できないなんて♪」と叫んでいたのに微笑。オーディエンスがしっかりとオヤジ達を受け入れて、オヤジ達も子供みたいな嬉しそうな顔で演奏してたのが何だか嬉しかったな。そうそう、途中の「鉛筆の歌(?)」、あの歌詞でマジメに演奏してるのが面白くて仕方なかった。「エッチビー」って叫んじゃったもんなあ。ホント、最高に楽しかったよ。
17:00 レジャーシートを広げておいた場所に戻り、ビールで喉を潤してしばらく休憩。その後、オアシスエリアに向かい夕食を取ろうと思うものの、混みまくっていて断念。暇だったので再びビールを飲んでいたら、腹痛発生。オアシスエリアからトイレへダッシュ。で、再びオアシスエリアに戻ったのに、さらに腹痛が発生。結局、冷たいものを取りすぎたのが悪かったのか、オアシスエリアからトイレまで3往復してしまいました。
19:10 初日で最も期待していたMuseの登場。相変わらず、一つ一つの音に許容限界量のエモーションを叩き込んで放たれるメロディは湿っぽくも、心を鷲づかみにするような感覚。彼らの音に包まれるとヒリヒリと痺れて来るんですよね。突然チャネリングしたかのように温度が一変する楽曲やギター、ボーカルワークは2年前のサマソニと比べるとよりダイナミックになっていました。ただ、炎天下の下で何かに取り憑かれたように狂ったようにギターを弾きまくる熱さは今回は見られなかったのは、ちょっと冷えてきた夜だから仕方ないかな。スリーピースで紡ぎ出せる限界のようなグルーヴ感や高揚感はセカンドアルバムで見せた一気の成長をしっかり感じさせてくれました。ギュインギュイン言わせるロックで畳みかけた後で、いきなりの"I Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)"のカバーは意外でしたが、ギター中心のアレンジが逆に新鮮。その後の"Plug in Baby"もカッコ良く、期待を裏切らないライブを見せてくれたと思います。ただ、野外、フェスならではのプラスαがもう少し出たらなあという気もしました。まあ、このトラディショナルなスタイルでここまでのヘヴィネスをよくぞここまで感じさせるバンドっていうのはある意味スゴイとは思うんですけどね。
20:30 Museから帰ってくるとやけに気温が下がった&汗をかきまくったので寒くなりました。半袖半パンだったので震えていたんですが、知らない間に寝てました。虚弱体質なのに、よく風邪をひかなかったなあ。自分を褒めてあげたい。
21:50 Prodigy登場。あー、でもこういうタイプの音ダメだ。豊洲のフジロックのときには水分が切れて足がつりそうになるという極悪のコンディションだったのと、当時はダンス系の音に今ひとつのめり込めないのがダメな理由かと思ったんですが、今回もやっぱりダメ。四文字言葉連続のMCと絶叫系のボーカルに辟易して、さっさと疲れた足を引きずりながらホテルに戻りました。ホテルに戻った後はテレビを見ていたような気がしますが、知らない間に熟睡。

7/27(Sat) ケバブライス、歩行距離15.7km

7:30 日差しが強くて起床。ホテルやのになんでやねん。さすがに前日は風呂に入る元気がなかったので軽くシャワーを浴びることにしました。日焼けした身体にお湯がしみまくって痛いのなんの。風呂から上がって少しばかりダラダラして、朝食のため食堂へ移動。前日の食べ過ぎを反省して、この日は少し量を減らしました。といいながらも、ホットケーキ2枚、サラダ、スクランブルエッグ、ハム、マッシュポテト、オレンジジュース、牛乳。減らしたけどやっぱり量多すぎでお腹はち切れそうな状態。再びの失態に頭を抱えながら部屋へ戻りました。
10:20 この日はかねてからスゴイという噂の渋さ知らズオーケストラを見るためにちょっと早めに出発することにしました。前日より雲が多くて、風もヒンヤリ気持ちいい。朝なのであまり暑くもないけど、前日までの疲れのためにダラダラと歩いていたら、トイレ付近に着いたときにグリーンステージから音楽が聞こえてきました。持ち時間が短いんで早めに始めたのかな。ちょっと早足でグリーンステージのPAブースの後あたりに陣取り、まずは座りながらステージを見ることにしました。インターネットで流れていた情報通りステージ上には人だらけ。50人近いってのはマジやったんやなあと、まずは驚き。でも、演奏が進むにつれてさらに音楽的な驚きが爆発。とにかく、もの凄い音の分厚さ、そして迫力。重ね合わされたブラスの音が身体を突き刺し、野性に返ったように、知らない間に立ち上がり、リズムを取り、ジャンプし、声を張り上げてました。色々な楽器が束になって音を作り上げ、文字通りオーケストラです。想像を絶するグルーヴィな音に合わせて、ステージ上のダンサーはパフォーマンスを続け、芝生の上を張りぼての龍が飛び回る。日本の伝統を感じさせるゴッタ煮の泥臭いステージなのに、音もパフォーマンスも燦然と輝いてました。サウンド面とエンターテイメント面の両方共が最高レベルで結実し、最高の形で音楽へと落とし込まれた時間の共有。今思いだしても震えてきます。彼らのステージを見られただけでもチケットの元は取れたと思うほど凄かったです。今回のフジで文句なしのベストアクトです。
11:45 歳を顧みず朝から騒ぎまくったために既にグロッキー状態。というわけで、日向のレジャーシートに寝転んで休息。しかし、シルバーのレジャーシートって照り返しがきつくて、寝ていると身体がじりじり音を立てて焦げて行ってるような感覚。と思ってる間にいきなり寝てました。
12:35 Love Psychedelicoのライブ開始。真っ直ぐでシンプルなロックですね。聞きやすくはあったけど今ひとつ印象は薄かったです。あと、彼ら流のやり方なんだろうけど、観客とのコミュニケーションの取り方も不思議でした。演奏はシャープだし、歌もうまいと思ったけど、それ以上のものは感じられませんでした。
13:30 ダラダラとオアシスエリアに移動しようと思ったら、「ただいまレッドマーキーは入場制限をしています」のアナウンス。「え、The Musicってそんなに人気あるの?」って驚きながら、取りあえずオアシスエリアで飲み物を買いました。レッドマーキーの中はかなりの盛り上がりのようで、歓声とも悲鳴とも取れない声がグチャグチャに混ざり合ってました。漏れてきた音を聴いたら、B級っぽさの抜けたSpace Monkeysみたいな音でちょっと面白かったです。しばらく待ったけど入れそうな気配もないので、そのまま定番の川へ移動。
14:20 河原の奥の方で座って休息。何秒間足を水につけてられるかを試してみたけど、5秒と持たず。2秒くらいつけただけで、痺れるような冷たさ。タオルを濡らして、露出している部分を順番に冷やしていくうちに、何とか体力も少し戻ったので再びダラダラとグリーンステージへ戻ることにする。
15:45 忌野清志郎矢野顕子のライブ。二人とも特徴ある声してるよなあ。でもって、息もぴったり。MCは前日のスパイスマーケットのときと同じパターンだったけど、清志郎だから許せるんだろうなあ。キュートな矢野顕子の声がヒリヒリ痛み始めた日焼けにヒンヤリ気持ちよかったです。缶コーヒーのコマーシャルソング終わった後の、二人のコント(?)、予想通りとはいえ絶妙。普段癒しの瞬間なんて感じることはほとんどないんだけど、この時間は癒された気がしました。良い感じに午前中の疲れがクールダウンできました。
17:10 ある意味、今回のフジロックで一番楽しみにしていた井上陽水のライブ。僕と同じように考えていた人が多かったのか、グリーンステージはかなりの人が集まっていました。特に彼の音楽が好きで聴いていたわけではないけど、演奏される曲は知っている曲が多く、「アジアの純真」「コーヒールンバ」「飾りじゃないのよ涙は」「リバーサイドホテル」などオーディエンスの温度を一気に引き上げて行く曲を連発してました。残念ながらタイトルは分かりませんが、そうした曲の前後にはタイトな演奏に有機的に絡む力強い曲を演奏。そう思っていると、余りにはまり過ぎの環境と黄昏の時間の中で演奏された「少年時代」には、ノスタルジックな気分を最高潮に引き上げられました。あれは今回のフジで一番の至福の時間でした。そんな風に音楽に酔っていると、「こんばんは、井上陽水とサワガニーズです」や「そろそろ蚊の出る良い季節になってきましたね」など、天才ならではの(?)MCが曲の間に挟み込まれて、オーディエンスからは爆笑が巻き起こったり。非常に良い雰囲気の中で、ときにリズミカルに、ときにゆったりと時間の流れを操るようにライブは進んでいきました。そして、圧巻はラストに演奏された「最後のニュース」で、語りかけるような字余り調のメロディと歌詞、山際に溶け込んで行くような透き通った美しい声。呆然と立ちつくして聴きながら、何だかドンドン胸が熱くなってきました。動と静を見事に対比させたステージで、このオヤジとんでもないオヤジだなと思った一瞬でした。
18:20 今日は全く何も口にしていないのでオアシスエリアに移動して夕食。と思ったけど、やっぱり大混雑だったため、飲み物のみを口にして終了。しかし、レモネード薄すぎねーか?レモンの薄切りをかじり、氷をバリバリ噛み砕きながら、人混みをかき分けてPet Shop Boysを見るためにグリーンステージへ移動。
19:00 いくら格好をつけてみても80年代命。というわけで、今回初めて前方のモッシュピットへ足を踏み入れたのはPet Shop Boys。10分前だというのに、モッシュピットはおろか、柵の後方も人はあまりおらず、「フジロックにPet Shop Boysはキツかったか」という考えがよぎりました。その後、少しずつ人は増えてきて、前方はほぼ満員、柵の後も良い感じで人が詰まってました。周りは老若男女が集まっていて、改めて彼らが息の長い活動をしていることを実感しました。定刻になってもなかなか彼らは現れませんが、BGMに流れているTears For Fearsが絶妙に80年代命体質を刺激してくれました。で、焦らしに焦らしたところで、ようやくメンバーがパラパラと登場。
19:30 オープニングは新作からのシングル"Home and Dry"。イントロが始まった瞬間に、ライブ開始前の不安を完全に払拭するような盛り上がりになって、かなり驚きました。もちろん、モッシュやダイブが起こった訳じゃないけど、メランコリックなメロディと適度にダンサンブルなPet Shop Boysの十八番パターンのポップスに身体を預けて揺すり、髪の毛が後退しまくったNeil Tennantとともに声を張り上げてリフを歌うのを聞いて、自分のことのように嬉しくなりました。Pet Shop Boysがフェスでどんなアクトを見せてくれるのかっていうのは予想ができなかったんですが、この日のセットリストはこれまでのキャリアのシングルを満遍なく演奏していました。もちろん、単独ライブのようなテーマを明確にしたステージも面白いんですが、彼らの最大の武器は適度にダンサンブルで耳あたりが良い即効性の強いメロディなので、それをストレートに出したのが大成功だったと思います。"Being Boring"や"Love Comes Quickly"などのシットリとしたエレポップ風の曲をやってオーディエンスを引き寄せつつ、"Domino Dancing", "New York City Boy", "Always on My Mind"といったアップテンポの曲で一気にボルテージを引き上げるステージングは、これぞポップミュージックという楽しいものでした。唯一、「やっぱりひねくれてるな」と思ったのは、"Where The Streets Have No Name 〜 I Can't Take My Eyes Off You"のカバーの部分で、U2がライブでやるのと同じタイミングでオーディエンス側を照明で照らしたところかな。あれって、完全に狙ってたよなあ。誰かそう思った人いませんか?そんなちょっと皮肉っぽい箇所以外はいたってストレート。"West End Girls"や"Go West"と往年〜近年の大ヒット曲を惜しげもなく演奏しつつ、「あの」Neil Tennantが本当に楽しそうに歌を歌ってました。本編終了後に一度引っ込んだメンバーは再びアンコールで登場して、ヘロヘロラップとメロディアスなリフの"Left to My Own Devices"、そして圧倒的に美しい"It's A Sin"を演奏。メンバー紹介をしながら、本当に嬉しそうに引き上げていきました。それにしても、相変わらずChrisの影、薄すぎる…サポートメンバーよりも地味やったぞ。途中で後の方はどんな感じかと振り返ってみたら、いつの間にか人が一杯になっていて、笑顔のオーディエンスが良い感じに盛り上がってました。ポップミュージックの破壊力、それはフジロックでも充分に通用する威力を持ってました。必要最小限のライティングも苗場の環境と共鳴して、楽曲をフルに盛り上げてました。ほんと、最高でした。
20:55 Pet Shop Boysの始まるのが遅れたのと、ライブがやや押しだったこともあって、30分近く予定が遅れている。次のケミカルになったら動きづらくなりそうだったので、レジャーシートを畳んで後の方へ移動することにする。で、トイレに行って戻ってきてみると、グリーンステージ前方はもの凄い人。去年のOasisのときと同じくらいの人がいるんじゃないか、っていうくらいの人。相変わらず大人気だなあと思っていると、定刻通りThe Chemical Brothersのアクトが開始。
21:30 いつも通りのSEを使ってライブが始まりました。今年の初めに来日したときと同じように、円形のスクリーンもちゃんとあるものの、その一方で「ひょっとして…」という嫌な予感も過ぎりました。まずは挨拶代わりの"Come with Us"でキックオフ。本当に想像を絶するくらい多くのオーディエンスを一気に沸点まで到達させる技術はもの凄いと感心。それにしても、音がやけに大きく、照明もやたらと派手。「普段より大きめの音で、派手な演出で回しております〜これでもギャラはいつもと同じ」って感じ。で、ライブが進むにつれて嫌な予感が的中しつつあることを実感。もちろんライブなんで微妙な違いはあるけど、映像を含めて前回の来日とほぼ同じセット。例えば、"Out of Control"の途中に挟むNew Orderの"Temptation"も前回と同じ。そのくせ、最も盛り上がるべき"Star Guitar"は間延びした感じで乗り切れない。その後も言わずもがなの展開で、いつものようにアンコールの"The Private Psychedelic Reel"でライブ終了。うーむ、これで良いのか、ケミカルブラザーズ。確かに、ライブホールでもフェスでも同じ手法を使ってあそこまで盛り上げてしまう力量は素直に感心するけど、もうちょっと変化があってもいいんじゃないのかなあ。あと、後の方で見ていたってのも原因だとは思いますが、99年に見たときと同じように野外では魅力がちょっと減ってしまうかなという気がしました。野外ならではの方法ってのがあってもいいかなと。次の日のCorneliusのライブを見てますますその想いは強くなりました。途轍もない盛り上がりを見て「ほへぇ〜」と感心した一方で、(予想したように)デジャヴのようなステージを見せられたのには(予想していたとはいえ)ちょっとガッカリしました。手抜きすぎじゃねーの?
22:55 ということで、"The Private Psychedelic Reel"を聞きながら、お腹が減ったのでオアシスエリアへ移動して夜食を摂ることにしました。さすが二日目、野戦病院のようにオーディエンスが地べたに座って食事してます。僕もその仲間に入って、ケバブライスをパクつきながらビールを飲み干しました。夜の11時にケバブライスを食べると結構胃にもたれます。食べ終わった頃にケミカル組が流れ込んできたのとこれ以上立っていたらホテルに帰る体力がなくなりそうだったので、The Cinematic OrchestraをBGMにしながら退散。Pet Shop Boysではしゃぎすぎたのが敗因のようです。前日のThe Musicに続き、楽しみにしていたバンドを見れず残念無念。
23:35 去年の民宿よりも近いとはいえ、結構ホテルまでも遠いんだよなあ。15分弱くらいかな。暗い道をヨロヨロと歩きながら何とかホテルに辿り着く。でも、この日もやっぱり疲れ果てて、あっという間によだれを垂らしながら就寝。口の周りの筋肉まで落ちたんか!?いやあ、泥のように眠りました。

7/28(Sun) タイラーメン、ガーナカレー 歩行距離17.3km

7:15 昨日の疲れが取れきれない中、10時にチェックアウトしなければならないためちょっと早めに起床。軽くシャワーを浴びて横になっていると、夢の世界に吸い込まれそうになりました。まったりしてると再びよだれを垂らして寝るのは必至だったので、とにかく朝食を取りに食堂へ向かう。2日間の学習が生かされて、この日はちょっと少なくすることに成功。というか、33歳にもなって自分の満腹具合を知るのに2日かかる方が問題ですね。この日はミルクを多めに取ったせいか、部屋に戻るとお腹がギュルギュル。うーん、隅から隅までオヤジ化しててちょっぴり楽しいかも。
8:30 部屋の中に散乱した荷物をまとめてカバンに詰め始めたものの、疲れのためちょっと動くとその3倍くらいの時間休んでいたくなります。何とかダラダラしながらも目標の9時15分に準備を終え、前々日に手のひらと脹ら脛に日焼け止めを塗らなかったばかりにとんでもない間抜けなやけ方になってしまったので、その反省も込めて日焼け止めをこれでもかというくらい塗りたくりました。そうこうしている間に準備完了。
9:15 ホテルをチェックアウトして、会社と友達へのお土産を買い、駐車場へゴー。お土産や荷物、パソコンなんかを車に置き、ちょっとでも日陰をゲットするために急いでグリーンステージへ向かうことにしました。
9:50 グリーンステージ後方あたりは既にバカみたいに大きなタープだらけだったので、初日の夕方に陣取ったA SEED Japan後の場所へ小走り。ここで、ダッシュと書けないのがちょっと弱いですね。昼前だというのに木陰になっている場所を確保できたので一安心。というわけで、フェスらしくあるためだけに、ハイネケンのテントに向かい生ビールを買って一気に飲み干しました。うーん、ひとまず極楽。それにしても、10分くらい時間が違うだけで、グリーンステージ周辺には日向しか場所が残っていないのには驚き。レッチリ効果なんでしょうか、とにかく初日の人の少なさと比べるともの凄い人。グリーンステージとホワイトステージの間の道は朝一だというのにゴッタ返していて、今日はこれまでよりも体力入りそうだなと覚悟を決めました。
10:50 朝からのビールが回って熟睡していたんですが、忌野清志郎の「田舎へ行こう」で今日2回目の起床。おまけに、満腹腹に炭酸が悪かったのか今日2回目のお腹ギュルギュル。というわけで、田舎へ行こうを聴きながらトイレに行きました。帰ってくる途中に最終日のグリーン一発目、ゆらゆら帝国のライブ開始。名前は聴いたことありましたが音を聴いたのは初めて。先頭バッターに最適のノリ具合で、前の方ではダイブ続出でした。お腹が痛いというのに、再度ハイネケンテントでビールを買って日陰のベースキャンプへ戻り、横になりながらギュイギュイ鳴らすギター聴いてました。途中からビールが最高に回ってきて再び深い眠りへ…
12:30 ちょっとお腹が減ってきたのでその後のスケジュールを考えながら、ホワイトの方のレストランエリアへ向かう。でも、ちょうど昼時ということもあって、レストランエリアは大混雑。一番早く買えそうなカレーでさえ20人くらい並んでたので、ひとまず諦めて飲み物だけ買うことにしました。でも、朝からビールを飲んでフラフラになっているので、ここではポカリスエットにしておきました。といっても、暑さのあまり一気飲みしてしまい、結局またまたお腹がギュルギュル鳴り始めてしまいました。ということで、やっぱり学習できない33歳でした。
13:00 四人囃子が始まるのをホワイトステージの日陰で待っているうちに、ポカリスエットの一気飲みのせいかトイレに行きたくなったのでトイレへゴー。ここのトイレが数が少なくて大行列になっていて待ちまくり。といっても、男の人が多かったのですぐに回ってきましたが。用を足しているとステージの方からサウンドチェックとは違うテンションの音が聞こえてきたので何だろうと思って戻ると、メンバーが軽くリハーサルをしてました。お、手を洗うの忘れたやん。ということで、手洗い場に戻ってしっかりと手を洗って、タオルを濡らしてホワイトステージのPA設備の前あたりに陣取りました。
13:20 ほぼ定刻に進行役の人が出てきて、四人囃子が出演することになった経緯について説明をして、その後メンバーがぞろぞろと登場。外見はやっぱり結構な年だ。僕も四人囃子は名前しか聴いたことがなくて、ベースの佐久間正英氏がGLAYのプロデュースをやってるとか、ドラムスの岡井大二氏がL-RのプロデュースやL-Rのレコーディング/ツアーサポートをやっている程度の知識しかなかったので音の方は全くの未知数でした。バンド自体はボーカル+ギター、ベース、ドラムス、キーボード(オルガン)の4人構成ながら、始まってみると大地に根差すようなシッカリした音で驚きました。タイトルも全く知らない曲ですが、ゆらゆらとした不安定で不思議な展開のメロディを骨太のアレンジと演奏が支え、全体としては安定しているような感覚。曲の構成は多少古い感じもしましたが、いわゆるクラッシックを現在に持ち込んだような違和感はなく、2002年という時代の中で表現されていたように感じました。ステージング自体は躍動感溢れるということはありませんでしたが、叩き出される音はとてもイキイキしていたのが印象的でした。もうちょっと見れたら良かったなあ。
13:40 3日目の楽しみの一つが元ちとせのステージ。場所がフィールドオブヘブンということもあって、入場規制が恐かったので四人囃子は2曲ちょっとだけ聴いて移動。フィールドオブヘブンに到着したときには既にスゴイ数の人がいました。彼女のことは「歌がうまいな」という程度の知識があるだけで、アルバムを聴いたわけでもなく、言葉は悪いけど、「興味半分、冷やかし半分」といったところでした。でも、サウンドチェック中に炎天下で待っているうちに、フジロックのオーディエンスをこれだけ集めてしまう魅力があるんだろうなあとどんどん期待感が膨らんだのも確かでした。
14:10 元ちとせ登場。彼女は1曲目を歌い出した瞬間、鳥肌が立ちました。何て言ったらいいんだろう。あんな美しい音を聴いたのは生まれて初めてのような気がしました。彼女の声をちょっとでも邪魔する音を出すのは犯罪かもと思えるような歌声。透き通って繊細なのに、どっしりして力強く、存在感の強烈な歌声。そして、その歌声だけを際立たせるために存在する必要最小限の演奏。華奢で小さい彼女の作り出す世界の中に、あの場にいた人は全て引き込まれていったような感じでした。呆然と立ちつくす人多数。もちろん、僕もその中の一人でした。「すごく気持ちの良いステージなんで、もう少し歌っても良いですか?」当然OK。もう、 「夜中まで歌ってくれてもええでー」って叫びたかったよ。残念ながら、あの美しい世界を説明する語彙を僕は持っていません。身体が心底震えたってのも初めてだったかも知れません。衣装や髪型など戦略 的香りがプンプンしていたので、どこか芸能人として見ていた部分がありましたが、ごめんなさい、とんでもない話でした。 やっぱり表面だけじゃなく、ちゃんと音を聴かなくちゃダメですね。今回のフジでは日本人アーティストが大活躍でしたが、元ちとせはその最たるものでした。言葉にするとバカっぽいですが、感動しました。
15:15 さすがにお腹が減ってきたので何か食べようと思い、ガーナカレーの列に並びました。これがまたまた長い行列で、10分くらい待ってようやくあと3人くらいまで来ました。と思ったとき、再び腹痛発生。うー、なんてこったい。仕方なく、ガーナカレーを諦めて、ホワイトステージ横のトイレに向かうも、ここもまた長蛇の列。しかも、女性が多かったので時間がかかりそう。これを待っているくらいなら入場ゲートのトイレに回った方が良さそうということで、入場規制がかかるSupercarのステージを後目に、お尻の筋肉に力を入れながら急いでグリーンステージを抜け、トイレに向かいました。ちなみに、Supercarは2分くらいは聴いたかな。ノイズを思いっきり出してたような気がしますが、頭の中はトイレで無事に事を終えたイメージしかなかったのでほとんど覚えていません。
15:30 無事トイレに到着してほっと一息。一気にお腹が減ってきたのでオアシスエリアに向かって遅い昼食を取りました。今回はホテルの食事を取りすぎて、屋台でほとんど食事をしていなかったのが心残りだったので、挽回すべくクソ暑くてフラフラしているにもかかわらずタイラーメンにナンプラーを入れて、汗まみれになりながら食べました。おまけに、この日3杯目のビールを飲んでしまい、暑さでクラクラになりながらA SEED JAPAN裏の拠点へ戻り、夜のハードスケジュールに備えてしばらく睡眠を取ることにしました。
17:10 今日、というか今年のフジのメインイベントDovesのライブを見るためにレッドマーキーへ移動。ついでに、軽くビールを飲んでライブに備えることにしました。開演30分くらい前だというのに、会場の前の方はかなり大勢の客が入っていて「Dovesってこんなに人気あるんだなあ」とビックリ。開演時間が近づくにつれて、会場のボルテージが徐々に高まりはじめ、サウンドチェックのためにローディがステージに出るたびに客が前方へドンドン進出。僕の方はライブが始まる前に寒くなってきたので、長袖のTシャツに着替えたのが裏目に出て、熱気で既に汗まみれ。始まる前に飲んだビールも超裏目。「一番楽しみにしていたライブなんだから、ここで腹痛は出てくれるなよぉ」と神頼みしながら開演を待っていました。
18:10 定刻が近づいて来たときに会場に流れたBGMはFrankie Goes To HollywoodThe Art of NoiseとともにZTTレーベルの中核を担っていた(?)Propagandaの曲が流れはじめ、思わず苦笑。おいおい、今さらPropagandaなんかい。と思っていたらメンバーが登場。オーディエンス絶叫。メンバーニコニコ笑顔。そりゃそうだよなあ、自分たちが日本でこんなに人気があるなんて思ってなかっただろうからなあ。CDでは繊細さとダイナミズムを共存させるような楽曲を作っていたので、ライブの展開が興味深かったんですが、曲が始まったと同時にオーディエンス踊りまくり&ジャンプしまくり。正直ちょっとびびりました。そして、それに併せるようにメンバーも繊細さの部分よりは力強さの部分を強調したパフォーマンスを展開していきます。歌と演奏に関しては可もなく不可もなく至って普通でしたが、楽曲のクオリティの高さがその辺りをカバーしていて、オーディエンスを歌わせる魅力がある楽曲を持つバンドはライブでは強いということを改めて認識しました。ただ、サウンドのバランスは全体的に今ひとつで、ドラムスが頑張りすぎで、ボーカルをかき消していたのがとても残念でした。それにもめげずに頑張っていたのが凄く微笑ましかったのですが、残念ながら繊細さの部分は表現しきれていなかったように思いました。とはいえ、最後のダンスオリエンティッドな曲は彼らの懐の深さというか、彼らの原点を見たような気がしましたし、ライブとしてはとても楽しく、バンドとオーディエンスが一つになって突っ走った1時間はあっという間に過ぎていきました。あの盛り上がりからすると、年内に単独で来日する可能性が大きいかな。あ、そういや、ライブが終わってからもPropagandaが流れてました。やっぱり、Doves好きだよ。デビューアルバムから追いかけてたことを誇りに思うよ。
19:10 Dovesはきっちり1時間で終わって次のCorneliusまで時間があるし、雨も降りそうだったので駐車場の車に戻り休憩。この日はトイレ移動が多かったのでこの時点で以上に疲れてました。しばらくぼーっとしていましたが、ホワイトステージまでの移動を考えて19:40頃に駐車場からホワイトステージへ移動開始。
20:00 グリーンステージからホワイトステージへ向かう人の数が異常に多く、ホワイトステージ手前の橋は大渋滞。何とか少しずつ進んでいるんで行きましたが、橋を渡りきったあたりで完全にストップ。背伸びして前を見てみると、ホワイトステージのほぼ全部を人が埋め尽くしていました。圧巻。こりゃ危ないかもと思いながら、少しずつ横へ横へ移動してようやく落ち着ける場所があったので、そこで見ることに決定。実はCorneliusの音も今回初体験で、"Fantasma"狂想曲に触れることなく、"Point"も視聴しながら購入を見送ったという経緯もあって、彼の音楽が肌に合うかどうかを心配していました。そんなことを考えながら、背伸びしてステージを見てみると、ステージ前方に白い幕が張られていて、その後は全く見えず。Gorillazみたいにアニメで演奏でもするのかなと思っていると、突然幕に小山田圭吾のシルエットが浮かび上がりました。会場中から「ウォ〜」というような叫び声が上がる中、シルエットの手のひらから次々に文字が飛び出して行き、メッセージが幕に浮かび上がるというビジュアルに興奮度絶頂。この瞬間に彼のファンになってしまいました。音自体は思っていたよりもバンドオリエンティッドなのが意外で、サンプリングなどのフロア的手法を使いながらも、ギターをかき鳴らして、人肌を感じました。曲の間にはステージ上のスクリーンに映像が映されるのですが、これがスマートで工夫されていて曲に合っていると同時に、苗場の環境にとてもハマッていて、抽象的な言葉と音とともに映像的な世界を作り出していました。「やるならここまでやってくれよ、ケミカルブラザーズ」と思わずぼやきが出てしまうほど。何の曲のときか忘れましたが、曲の最後でキメのポーズを取ってしばらく止まったところなんかも、シンプルだけど痺れるほど格好良かったです。全体の流れの中で一つ一つのパーツ全てが意味を持っていて、それ自身が全体を支えていると同時にそれ自身の魅力もアピールできている、システマティックで自由なステージでした。ステージを去る前の「どうもありがとう」のひと言が何ともいえず嬉しく、今年のフジの日本人アーティスト最終兵器として完璧なライブを見せてくれたなあと余韻に浸ってました。
21:20 ここでほとんど体力の残りゼロ。取りあえず、Corneliusで身体を動かしてお腹が減ったのと喉が渇いたのでオアシスエリアへ向かって昼食べ損ねたガーナカレーを食べました。しかーし、この時点で飲み物の残りはなし。死にそうに喉が渇いていたので、フラフラと夢遊病者のようにフィールドオブヘブンへ向かい、残り3本になっていたポカリスエットをゲット。ポカリを飲みながらSpiritualizedのライブを見るためにホワイトステージへ戻り、前方で地べたに座り込んでただただ時間がくるのを待ちました。「裏がレッチリとはいえ、客が少なすぎるよなあ」と思っていると、グリーンステージの方から地鳴りのような歓声が挙がりました。ちょっぴり羨ましい気もしましたが、今さらグリーンステージへ行ってホワイトステージへ戻る体力はないので、嫉妬してないふりをしながらライブが始まるのを待ちました。
22:00 ほぼ定刻に鬼のようにドライアイスのスモークが焚かれる中、メンバーが登場。前回の来日時にはクアトロというのにボーカル、ギター×3、ベース、ドラムス、パーカッション、キーボード、ブラス×6の合計14人という驚きのラインアップだっただけに、スケールが大きくなった今回はコーラス隊やオーケストラでも連れてくるかと期待していたんですが、逆にブラス隊が抜けてしまっていました。うーん、残念。などと思ってる暇は全くなし。いきなりのSpiritualized流サイケワールドが展開。前回も思いましたが、何で真面目な顔をしてそれぞれのメンバーが演奏しているので、最終的にコンパイルされるとあんな音になるんだろう。世界7不思議の1つに認定してもいいような気がするカオティックで美しい世界。何重にも重ね合わされたギターのフレーズとシンクロしていく感情。Spiritualizedは、オーディエンスだけでなく、あの場所の全てをコントロールしていただろうな。少なくとも時間の経過に関してはコントロールできてたよ。彼らのライブは個々の曲のスナップショットよりも、ライブを通して構築される世界の体験が大事な気がしました。音楽を聴くって感覚じゃなくて、彼らの世界を体験するって感覚なんです、大袈裟じゃなく。これは彼らのライブを体験しないとうまく伝われないかも知れませんが、レッチリを見終わってホワイトステージへやってきたらしい兄ちゃんが「なんじゃ、こりゃ。すげぇ…」って絶句した後、目をつぶりながら最後まで身体でリズムを取っていたのが一つの例といえるかも知れません。単独公演時よりも時間が少なかったのはちょっと残念でしたが、サイケデリアの合計量は全くひけを取っていませんでした。そして、最後の最後にJasonがオーディエンスに向かって拍手していた光景が未だに頭から離れません。Spiritualizedはとんでもない音楽表現体であって、唯一無二の存在だと再認識しました。
23:30 Spiritualizedの音世界が抜けきらないのと、フジが終わったっていう脱力感で呆然としながらホワイトステージからグリーンステージへの道を歩いていると、グリーンステージではクロージングバンドが演奏していました。オーディエンスが輪になってグルグル回る風景はうがった見方をすると予定調和的なんだろうけど、このときは素直にいい風景だと思いました。と同時に、「終わってしまったなあ」という現実がさらに強くなりました。さすがに、その輪に加わる気力と体力がなかったんで、しばらく眺めた後、重い足を引きずって駐車場に戻りました。
23:50 駐車場に停めた車の中で寝ようとしたけど、車の真横がRookie-A-Go-Go。ということで、爆音で寝られそうにないと結論づけて山を下りることにしたんですが、これが大失敗。帰りの歩行者と他の駐車場から出る車が殺到して、1時間以上車が1mも動かず。その間、スタッフが何度か回ってきたけど、交通整理している様子もあまりないし(後日、ホームページやらでやってることは知りました)、止まってる車の前を歩行者が飛び出して来るし、バイクはミラーに当たって行きやがるし、1時間近く待っている車の前に割り込んで来ようとする車はいるしで、イライラが爆発寸前。もちろん、そんな混んでるときに車で出ようとしている自分も悪いんだけど、眠いし疲れてるしで自分勝手モード炸裂。結局、1時間ちょっと経ったときにようやく車が動き出して、一気にゲートを潜ってR18へ抜けられました。R18に出る直前の人も車もほとんどいないところにスタッフが山ほどいたのを見て唖然。もう少し頭使ってくれよなぁ。駐車場で寝ると厳寒、下まで降りると猛暑ということで、山の真ん中あたりまで下りて、休憩スペースに車を停めて25:30頃に就寝しました。お疲れさま〜