| 6:00 |
ここのところ、水曜日の夜中に出発して体力のある間に出来るだけ進んでおいて、眠くなるとサービスエリアで仮眠して、目が覚めると再び走り始めるというパターンだったが、ようやくベッドで寝た方が疲れが取れるということを学習したので、今年は木曜日の午前5時に起きて6時出発にした。 |
| 6:30 |
高速に乗ったのは6時半頃で、京都南付近で少し混んだものの他はガラガラで、予定通り8時頃に米原ジャンクションに到着。去年は家から出た直後に突然エンストして停車した前の車に突っ込みかけたり、名神で覆面パトカーに追いかけられた車に前を横切られたり、事故で高速が通行止めになって下道で迂回する羽目になりそうだったりと散々な目に会ったのだが、今年は順調そのもの。と思っていたら、北陸道に入ってしばらくすると強烈な雨が降り始める。大袈裟じゃなくバケツをひっくり返したような雨で、センターラインは全く見えないし、ワイパーを一番早く動かしてもフロントガラスに雨粒が残るくらいの雨。ただ、局地的な雨だったようで20分程度で雨雲の下を通り抜け、10時頃に金沢付近の徳光ハイウェイオアシスに到着。マクドでソーセージエッグマフィンセットを食べて、しばらく休憩した後、再び北陸道を進む。 |
| 14:50 |
相変わらず北陸道ではほとんど前後に車を見ることはなく、気づけば長岡ジャンクションに到着。そこから関越道に40分ほど走ると右手に「雪国まいたけ」の工場が見えてくる。「ああ、今年もフジロックに来たなあ」と思う瞬間だ。この他にも、北陸道の「美川県一の町」の看板や26連発のトンネル、フォッサマグナの看板も個人的にフジロックを想起させるアイテムだ。結局湯沢インターについたのは午後2時50分くらい。毎年のように、小さな町営の「岩屋の湯」へ向かう。温泉に浸かって身体を伸ばしていると、外から嫌な音が聞こえてくる。ここまでは何とか曇りで耐えていた天気が、とうとう雨に変わってしまった。しかも、かなり大粒の雨だ。「すぐに上がってくれたらいいなあ」と思ったけど、空は真っ暗で一向に止む気配もなく、夕立というよりは梅雨の雨といった感じだ。 |
| 16:20 |
30分程温泉に入って苗場に向かう。山の天気は不思議なもので、10分程山道を走ったところであれほど降っていた雨がピタッと止んだ。止んだというより、路面が濡れていなかったので、きっと全く降っていなかったんだろう。ただ、油断は大敵。10分で雨が止んだということは、また10分後には雨が降り出す可能性もあるわけだ。その後、何年走っても反対車線をバスやトラックが通ると恐怖心が沸き起こる薄暗く細いトンネルや、スノーシェイドを越えると、キャンプサイトの色鮮やかなテント群が視界に飛び込んで来た。車を駐車場に止めて荷物を下ろし、苗場プリンスホテルに向かう。チェックインカウンターはガラガラで即チェックインが出来たものの、去年はカードキーだったハズが今年は普通の鍵。しかも、かなり年季が入った雰囲気。この時点で嫌な予感はしたんだよなあ。鍵を開けて入ると決して広くはなかった去年の部屋の半分くらいの大きさ。しかも、安っぽいシャンデリアにピアノの椅子のようなえんじ色の布張りのカーペット、椅子、カーテンというインテリア。ところがこれだけにあらず。風呂を覗いてさらにビックリ。自宅の洗面所くらいの大きさにユニットバスが見事にパッケージングされてる。これはマジで驚いた。2年前の赤い水が出る風呂の民宿と同じくらい驚いた。とにかく、これまでの人生で泊まったホテルの中で最もホスピタリティが感じられない部屋だった。 |
| 18:00 |
愕然しながらも1時間ほど休憩してリストバンド交換と前夜祭のために会場に向かう。この時点では雨は降っていないものの、長袖のTシャツを着ないと寒いくらいの気温。ゲートに近づくとリストバンド交換は長蛇の列。しばらく並んでいると、前夜祭が始まり苗場音頭と歓声が聞こえてくる。抽選会までにオアシスエリアに辿り着いたけど、当然のように抽選は外れる。下一桁が合えばいいだけの抽選にも外れる。その後、花火が上がり始めると、隣にいた外人さんが大きな管楽器を取り出し演奏を始めた。「なんじゃ、このオヤジ達は!?」と思っていたらレッドマーキーへ入っていく。前夜祭のライブで演奏するDirty
Dozen Brass
Bandのメンバだった。苗場食堂にはどっかで見かけたオッサンが帽子を被って嬉しそうに人混みに目をやっている。その人はスマッシュの日高氏。何をするでもなく、無言でニコニコしていたのが妙に印象的だった。レッドマーキーは混み混みだったので、夕食を取ることにする。まずはワールドレストランとオアシスエリアの店を探検して、何があるかをチェック。Milk付近を歩いたとき、去年Joe
Strummerを見たことを思い出す。ニコニコ笑って酒を飲みながら写真撮影に応じてたっけ。あれから1年、早いなあ。結局、やけに元気が良いおばちゃんがいるロシア料理の店でビーフストロガノフを注文する。目玉焼きが乗っていてなかなかおいしい。ただ、それだけでは満腹にはならなかったので、韓国料理の店で串焼きカルビと沖縄料理の店で塩焼きそば、さらにはビールを飲む。最近、酒を控えていたのでこれだけで結構クラクラになる。そうこうしているうちに、レッドマーキーではDJ
Mamezukaが回し始める。アッパーな曲を中心に回していたので踊りたかったのだが、軟弱な身体は明日からの過酷さを予感してか休みたがっていたので前夜祭を後にした。ゲートに向かう途中でビートルズのナンバーが流れたりして、かなり盛り上がっていたようだ。 |
| 20:45 |
部屋に戻ってモノは試しに風呂に入ってみる。ところが現実はやはり厳しく、肩までお湯に浸かろうとすると脱臼しそうになるし、普通に入っていると風呂に入っていながらにして湯冷めしそうになるというツワモノ。途中からあきらめてシャワーにチェンジ。ところが、このシャワーも曲者でシャワーヘッドが詰まりまくりの上、水圧が強いのかやたらとイタイ。爪楊枝で突き刺されるような痛みに耐えながら風呂から上がり、強引なストーリー展開の「ロボコップ2」をベッドで見ながら寝てしまった。こうして、フジロック前夜は嵐のように過ぎていった。実際は嵐の前の静けさだったわけだが… |