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Teenage Fanclub / Club Quattro

 21世紀一発目のライブはTeenage Fanclub。去年のSummer Sonic前くらいから後追いして聞き始めただけなので、彼らのキャリアを考えると新参者のファンに過ぎない。一番最初に聴いたのが"Songs from The Northern Britain"だったので、ドリーミーな金太郎ポップのバンドという甚だしい勘違いで幕を上げたTeenage体験だったが、その後時間をさかのぼるように聴いたアルバムと新作"Howdey!"のメロディにやられてしまう。

 この日のクアトロの混み方は凄かった。これまでクアトロで見たライブで一番混んでたのが、Pavement、Mansunあたりだったが、この夜はもっと入っていたように思った。面白いのは年齢層と男女の比で、年齢層はかなり広く、男女の比は男の比率が平均的なライブよりも高かった。ただ、その割りには開演前に会場に緊張感が走ったり、興奮して叫びまくる客などはおらず、至って普通。そんな雰囲気の中メンバーが突然登場してライブ開始。

 新参者Teenage Fanclubファンの立場では、彼らの音楽は良い意味でも悪い意味でも取っつきやすいと思う。ソングライターが何人もいる割には特に最近の曲は似たタイプの曲が多くて、どうもガツンと響いてこない。一方で、聴いたことがない曲でも非常にストレートに入ってくることもできる。ライブではどうだ?

 前半というか本編終了直前まではミディアムテンポからスローテンポの曲が中心で、ほんのりとした暖かさが感じられるライブだった。過度に熱くなりすぎるわけでも、クールに振る舞い続けるのでもなく、観客とのコミュニケーションを上手に取りながらソツなく進めていったような感じだった。ノリ自体はそれほど激しくなく、淡々と過ぎていった感じが少し残った。それでも、メロディの良さと取っつき易さは強力な武器で、それほど知らない曲でも楽しめた。

 本編終了直前からアンコールにかけては突然のロックンロールモードに変更。このあたりから、中途半端な盛り上がりを見せていた客席のボルテージが上がり始める。1度目のアンコールが終わってから、再び出てきたメンバーは急いで最後の曲のプレゼント。"Grand Prix"までの曲の方が盛り上がりを見せていたところが、やっぱりTeenageらしいんだろうけど、本人達も肩の力を抜いて楽しんでいたところを見ると、「ま、いいか。楽しかったし」と納得してしまう。そう、あの頃と何も変わってないものがあってもいいはず、そんな変な説得力を持った甘酸っぱいメロディも彼らの武器なんだろう。今のシーンの中ではちょっと中途半端な立ち位置なのかも知れないが、それを自ら楽しんで、ニコニコして自分たちの音楽を作っている様はある意味カッコいいと感じた。