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U2 / Osaka Jo Hall

 80年代のイギリスロック界(彼らはアイルランド出身ではあるが)のカリスマ的バンドのU2のライブ は最新アルバム"Rattle And Hum"で競演したB.B. Kingと彼のバンドを加えてのライブとなった。"War", "The Unforgettable fire", "The Joshua Tree"とThe Edgeの鋭いギターサウンドとBonoのパワフルなボーカルそしてライブの凄さで世界のトップを行くバンドのライブだけあって、開場前から熱気に溢れていた。まず、スペシャルオープニングアクトとしてB.B. Kingが年齢を感じさせないステージを1時間弱行い、その後にU2のメンバーが登場する。ワールドツアーを行ってきたライブバンドとしての実力と魅力をオーディエンスに見せつける。"Pride (In The Name of Love)"や"Sunday, Bloody Sunday"等重い内容の歌が続くが、会場はどんどんヒートアップする。歌詞の内容が内容だけに少々戸惑いを隠せなかった。ただ、演奏の力強さはオーディエンスを熱くさせるに充分だった。2時間弱のライブはアッという間だった。特に、"Love Comes to Town"でのBonoとB.B. Kingのデュオは強烈だった。アメリカとアイルランドの強烈な個性がぶつかり合い、年代を超えてのコラボレーションを音楽は可能にすることを証明した。

 その次の日、前日のライブがあまりに良かったため、友人と一緒に再び当日券を求めて大阪城ホールへ向かった。電子工学実験を1時間で終え、バイトをサボって会場の2時間ほど前に現地についた。その日も、B.B. Kingのステージで始まった。前日と同じように、約1時間のステージが終わると休憩時間となった。5分が過ぎ10分が過ぎる。全くU2のメンバーはステージに姿を見せない。U2の出番を求める声がどんどん高くなる。会場でかかっているBGMが終わるたびに歓声が上がる。それでも、メンバーは出てこない。そして、The Beatlesの"Twist & Shout"がBGMで流れる。まだ、メンバーは出てこない。客電もついたままだ。「このまま、出てこないんじゃないか」と思った瞬間にメンバーがBGMにあわせてギターを弾き、歌いながらステージに登場。いきなり、会場は最高潮に達した。ライブ自体は前日と同じだったが、パフォーマンスは素晴らしかった。演奏はそれほど上手くはなかったかも知れないが、メッセージが直接伝わってくる。"Bullet The Blue Sky"ではビデオと同じようにサーチライトをBonoが観客席に向ける。いつかどこかで間接的に見たシーンが今自分の目の前で現実に起こっている。U2のライブが目の前で行われている。それだけで、充分なライブだった。それが全てのライブだった。