『中学時代の思い出』 その3 [激動の3年・前編]
3年生では1組。このクラスが、人生を動かしたクラスとも言えるかもしれない。
3年のときは、ほんとにクラスメイトに恵まれたと思った。本気で友達と言える人が多く、また1組で新たに友達になれた人も少なくなかった。
6月になり、修学旅行の準備が始まった。班の人は凄くいい人達で、それまで、自分が、貶され、拒まれ、ウザがられていたという事を忘れさせてくれる存在の人でほとんどだった。はっきり言って、7月にあった班変えがホントに惜しかった。修学旅行そのものも、トラブルなく、楽しいものに終わった。
話を選択器楽に移す。この授業が、人生を変えた授業とも言えるだろう。1年の時の思い出にもあった通り、独学でのピアノを望んでいたという一つの小さな夢がかなった。選択器楽は、本格的な独学でピアノを始めるきっかけになった。
[the spitz 2002]物語を見てくれればわかるであろう。とにかく、独学でピアノを始めることになり、更にオーディションで、もめながらも結局文化祭の出場バンドのピアニスト(キーボード)として、体育館のステージに立てると決まった瞬間、激しい胸騒ぎが、その日1日中止まらなかった。
夏休みは、勉強するはずなのに[the spitz 2002]の活動に専念していた。メンバーより多く音楽室に行き、ドラムを叩いたりピアノを弾いていたりしていた。「やる気から回りしてんじゃん?」と言われるほどだった(笑)。しかし、あの「波乗りジョニー」。文化祭のステージで、緊張と闘いながら弾くにしては、難しい。
この夏休みの間、多くのことを学んだ気がする。
文化祭前日(とその1〜2日前)は、20時くらいまで、腹が減ってることや、テスト後の練習であることなんかそっちのけでステージ練習をしていた。9月5日の夜は、草○さん(堂○さん)といっしょに草○さん(堂○さん)の自宅付近まで打合せをしながら遠回りして帰宅したのを今でも覚えている。高校に行っても、軽音楽部(僕の進学先の高校では[ギター部]と言う)に入って、新たなバンドの一員として演奏活動(校内??)をしたい(する)という一つのちいさな誓いを自分自分にした気分だった。「波乗りジョニー」の歌詞にもある。「神に誓った夜」というのは、文化祭前日の事かもしれない。
文化祭当日、草○さん(堂○さん)とギタリストさんとS君と落ち合った。「がんばろう」と誓った。
生徒会の後輩がステージを開くボタンを押す。キコキコという幕を開ける電動開幕機(?)の音がなり、その音とともに、大原の700人弱(?)の大歓声が聞こえる。
「空も飛べるはず」。DAIKI君の曲だった。僕はコードをピアノで弾いた。それなりの盛り上がりようだった。DAIKI君のボーカルは、正直言って、上手かった。本人、声変わりが終わり、草野さん(本物)くらいの声が出るか危ういということで、低いトーンで歌った判断力は、よく決めた!!と思った。拍手の沸き起こる演奏に終わった。
次が、僕にとって、課題曲のような存在だった。「波乗りジョニー」のカウントが入った。
「青い渚を走り恋の季節がやってくる」とボーカルが入ると、歓声がチラホラ、草○さん(堂○さん)の歌にあわせて歌ってくれた人もいらしたようだ。手拍子はかなりの人がしてくれていたようだ。S君のバスドラが輝いていた。草○さん(堂○さん)の歌は最高で、ギターもピアノもボーカルもドラムも息ピッタシだった。僕の左がもう少し強肩でいてくれたなら最高だったかも。間奏の後の、「君を守ってやるよと神に誓った夜なのに」はまさに最高だった。ここが、文化祭全体の盛り上がりのピークだったかもしれない。最後、ピアノの独奏3小節半続いた後、少々フェイク(下から上に移動していって、グリッサンドをいれて、皆であわせて締める締め方のこと(らしい))気味の締め方で、演奏が終わった。その瞬間、前例を見ぬかなり大きな大歓声が体育館中に響き渡った。達成間のたまものを感じた。この歓声をもう一度浴びたいと後々思った。
レギュラー曲の最後は[Driver's High]である。今までの曲に比べ、テンポもボーカルもかなりハイだ。それだけに難易度が高い曲だった。間奏の後、「もう数えるくらいで」は、指笛も飛び交う盛り上がり用だった。が!!ラストのサビの後半部分。経験したことのないトラブルが発生した。ギターのアンプ内のブレーカーが下りてしまったのだ。もちろん、ライブ中ですぐにできる処置では直らない(らしい)。メンバー全員が「!!」と思ったことだろう。すぐキーボードで、できる限りの処置をしたが、ギターに音を変える余裕もなく、ベースラインも弾かないまま終わってしまった。本当に申し訳ないと思った一瞬の出来事だった。
しかし、アンコールを頂いた。頂く事ができた。最高の喜びだ。これ以上の喜びはおそらくない。これ以上の喜びがあっても、これ以上の感動はありえないというくらいに感動した。アーティストが感じるアンコールとは一味違う(と思う)アンコールを、ありがとう!!!!
アンコールは、前日に急造で用意した、「空も飛べるはず remixversion」を演奏した。