[the spitz 2002 物語] その5 個人別特集その1
『S君の飛躍』
7月31日。[the spitz 2002]の夏休み初めての練習があった。このころ、S君には、まだ[Drumer]という単語は定着していなかった。むしろ、S君は、メンバーの中でも成績が良く、ギタリストさんと同位近くまで学力が高かったせいか、音楽へ走っているというイメージはさらさら無く、意外に思っている人がほとんどだったと思う。そのS君が、[Driver's High]という、ドラムの難しい曲に挑む夏休みが始まる…。
はじめは、8ビートが叩けるくらいの、ごく普通の[Drumer]でいた。[波乗りジョニ−]のドラムをNi君に譲るかどうか悩む位の実力だった。しかし、練習を重ねていくにつれ、叩き方、フォームなど、30日間のうち6回くらいしかやっていない練習で、テンポは身についているか危ういものの、[Driver's High]が完璧に叩きこなせるまでに成長した。
僕(管理人ありち)から見て、S君のドラムの音は、S君本人お性格が現れているのかもしれないが、自分にも楽器にも優しい叩き方をしていた。「無理せず、少しずつマスターして行こうよ」という感覚があった。しかし、その優しさの中に、バスドラのたくましい音が響いていた。文化祭のCDにも、S君の刻むバスドラは一つ一つしっかりと、たとえテンポが遅れようが省かれることはなかった。
[チェリー]を演奏していた頃に比べ、S君のドラムは40日間で急成長を遂げたと思う。文化祭後、ドラムの才能を大原中の仲間に焼き付けたS君は、まわりからの見る目が一気に、良い方向へ変わった気がする。
次回は、ボーカルDAIKI君のお話です♪ お楽しみに☆