poem

夕日

                          作:小川智之

せわしなく流れる人波や

何者をも覆い尽くす冷たいビルさえも

紅く染めあげる夕日を見ながら

人は何を考えているのかと

少し足を止めてみる

ドブ川にこぼれている無数の黄金の輝きは

太陽の涙のようにも感じとれる

もうすぐ太陽は沈もうとしている

けれど…忘れ物を取りに行かなくちゃ…

それとも、このままどこかへ歩いて行こうか

人波をかきわけながら

独り、独りで…

ただ運命のようにそこにある美しい夕日に

また明日と言おう…

いつか見た未来に行けるように祈りながら…