◆スペインの旅◆2日目◆4月8日(木)バルセロナ◆
スペインといえば太陽だろ?
ヒトゴトであるが、せっかく旅に出ているというのに(旅にでているからこそか?)ホステルの同室の女子たちがなかなか起きない。恐ろしく狭い部屋に8つもベッドがあったのだが、みなして朝の10:30くらいまで余裕でぐうぐう寝ていた。最後に残った女子がもそもそ起き出したころには、もう11:00。私も寝坊したいところだったが、ダニと11時に待ち合わせをしていたので、9時半くらいにおきてシャワーを浴びる。その割には、待ち合わせに遅刻して、約束の場所についたのは12時。ケータイ社会って便利…。
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今夜は長距離バスで南下することになっていたので、次にバルセロナに戻ってくるまで、ダニのフラットにメインの荷物を置かせてもらうことになっていた。彼のフラットは、ガウディハウスの近所。そう、バルセロナの有名建築家といえば、ガウディ。まーこの方の建物はバルセロナ市内のそこらじゅうにあるといっても過言でなく、ゆってみればリバプールがビートルズだとしたら、バルセロナはこの人か。このガウディ作成のおうちはえらくプログレでたまらんかわいいが、現在は一般の人がお住まいになっており、中はみることはできない。一体どんだけの金持ちが暮らしていらっさるのかしらん。
ところでスペインといえば太陽、などと誰がゆったのか。日焼け止めをもっていけというのは誰のアドバイスだったか。せっかく雨の街グラスゴーから太陽を求めてえんやこらきたってのに、雨。がっかりにもほどがある。
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朝出かけるときに、ダニのおススメのとおり購入した電車とバスに一日乗り放題(4.25ユーロで大変お買い得)のパスで、次はこれまたガウディ作の、グエル公園に移動。おっとその前に腹が減ってたまらないので、そこらへんのパン屋さんによって美味しそうなクロワッサンやら、マヨルカ名物らしい、白いおさとうのかかったペストリーと、スペイン風ドーナツなどを購入。あまりの美味しさにいちいち感激しながらバスの中ですべてたいらげた私に、ダニもびっくり。
ちくしょー晴れてたら最高だろうな!
グエル公園はその一言に尽きる。雨でもそりゃあステキなところだったけどさ。
続いてこれまたガウディ作の、そして今でもちゃんと機能している市内の病院へ。そのあとはバルセロナといえばお約束のサグラダファミリア。ガウディの死後も、えらい長年にわたって製作が続けられており、表と裏でだいぶ作風が違う。そりゃあもう、古いほうが本物っぽくて(新しくても本物なのだが)ステキである。撮影者の腕の問題といううわさはさておき、見てのとおりでかすぎて写真に納まらないのであった。しつこいようだが雨は残念…。ユニクロのレインパーカ(風)はちっとも役立たず、すでにびっちょり。
居酒屋で一杯
建物たちはそりゃあ、美しい。そして、ガウディの一生のお話もとても興味深い。しかし、しかし。食いしん坊の私だけに、今回の(いつでもそうだが)旅の目的は'食い倒れ'。今日は遅めのランチをさっそくスペイン名物のタパスで。ガルシア通りにある、チェーンのタパタパだとかいう普通の商業化されたタパス屋さんでしたが、美味しそうなものがカウンターにずらり。というかタパス屋さんというのは…完全に居酒屋じゃねーか!こんなところでカルチャーの一致を発見。ジョッキのビールを片手に頼んだものは、ハムコロッケ、アンダルシア名物のホタルイカのフライ、ポテトのアリオリあえ、タコのオリーブオイル、ポテトサラダ、マッシュルームの肉詰め車えびソース、豆とカタルーニャ風ソーセージ。すべて美味しかったけれど、昨日のディナーのほうがよかった。まあチェーンの居酒屋だからね、こんなものか。…しかし昨日のレストランもチェーンだったような気がするが。どちらにしても、2日目にしてスパニッシュフード最高、嫁にいけるの意を更に深くする。でもフレンチのほうが好きかなぁ。深みがあって。それに日本食とどこか通じるものがある。というわけでやっぱ嫁入りはフランスかね。
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おなかがいっぱ〜いになり、とりあえず休憩にダニのフラットに寄り、彼のドイツ人のフラットメイトを交えて、記念撮影をしたりお茶をのんだりなんかしつつ、この先の一人旅に役立ちそうなスペイン語を教えてもらったりする。
プエド アセール ウナ フォト ポルファボール?
(確か'写真とってもいっすか?'だった気が)
ロ シエント ノ アブロ エスパニョール、 プエド アブラール イングレス?
(ごめんなさい、スペイン語しゃべれないです、英語しゃべってください!)
ウナ クララ ポルファボール!
(シャンディ(ビールのレモネード割り)ひとつください!)
ペルドネ または ロシエントー (すいません、とかごめんなさい)
果たして役立ったのかはよく覚えていないが、こんなものがメモに残っている。とにかくできる限りはがんばってその国の言葉にトライするのがワタシの信条。ありがとう、こんにちは、ごめんなさいなどの最低限の日常会話は少なくとも必ず使う。というのも、私らは英語圏に行くときに、非常に苦労して英語をしゃべっているわけで、そんな中にあって'日本語の国'、日本にいて我が物顔で英語しかしゃべらない外人が非常にムカつくからである。ワタシは、東京で、『Excuse
me? Can you speak English?』と話しかけられてもたいていは『No, I can't.』と返す意地悪な人間だ。その代わり、『スミマセン。』と最初に来た場合は、その後に英語が続いても、丁寧に道を教えてあげたりなんだりする。
ゴシック・ショッピング街、かわいい!
その後、カテドラルをさらっと見学した後、ゴシックエリアを案内してもらう。時間もさほどなく、ちらりと見て回っただけに終わるが、かなり好みのエリアであった。ピカソ美術館などもあり、バルセロナに戻ってきたら気軽に動ける一人のときに絶対行こうと決めた。ワタシは特にピカソのファンというわけでもないし、どっちかというとちっとも好きでない。しかしながら、アムステルダムに行ったときに、全然興味のなかったゴッホの美術館に行ってみたところ、知らなかったその画家の生い立ちや、数々の作品を実際に目にしてたちまちファンになったこともあるので、もしかしたら、ピカソも'実は'素晴らしいかもしんないじゃん!というわけ。まぁ、旅に出たら美術館というのはお約束ではある。
グラナダへ向かう夜行バスの出発時間、20:00までにはまだ時間に余裕があったので、その後有名な世界に1頭しかいないだかなんだかの白ゴリラのいる動物園へ連れて行ってもらう。私はこれを何しろ楽しみにしていた。というのも、ワタシの小学生の時のあだ名が'白ゴリ'だったからである。今や歳をとって紫外線を浴びてさほどでもなくなってしまったが、幼いころの私は異常に色が(青)白かった。休み時間に机に突っ伏してグーたら寝ているだけで先生に'トンさん!?大丈夫、具合悪いの?顔色悪いわよ!'といわれて'ハイ具合悪いです'とウソをついて早退して家で本格的にグーたらするという経験も何度もあり。そんなこんなで、同じクラスの骸骨に似たガイ君が、ありがたくも意地悪してつけてくれたあだ名である。ちなみに、隣の席の男の子は色が真っ黒でサル風味な顔というだけで黒ゴリというあだ名であった。つーか、黒ゴリってのは普通のゴリラじゃねえか。
ところが!
その運命のご対面かと思われた白ゴリくんはなんと!昨年だかにお亡くなりになったというではないか…なんともはや。悲しい事実であった。
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公園内には、柵も何もない、酔っ払っていたら相当危険であろう池があった。どこにもかしこにもやしの木(注:もやしの木ではなく、やしの木)が生えていて、南国ムード満点。ガウディが作成したという、噴水もある。
公園を通り過ぎたすぐ後には、マーケットがあった。コレが夕方とあって、見事にほぼしまっていて、マーケット好きの私としては、ちょっと残念。ステーションに到着して、バスの時間まで、旅の間のおやつを買って、そしてダニと2人で、クララ(=シャンデイ)を飲んだ。メールを交換した後に、この旅でご対面したばかりだというのに、ダニは非常に寂しそうにしていて、なんだか少し申し訳ないというかかわいそうだった。とてもよくしてもらってありがとう!また旅の終わりにバルセロナで会いましょう。
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そしてその夜行バスは、当たり前というべきか、私だけ外人(しかも東洋人)であとはキレイに全員スペイン人。英語がしゃべれる人はほとんどいなかったが、私が困ったときには、あの人が英語しゃべれるわよ!などと周りの人たちが助けてくれてありがたい思いをした。何がいやだったって、バスの中で、断りもなく垂れ流されていたくだらない戦争映画!しかも、せっかく席にイヤホンがついているのに、音は好き嫌いにかかわらず、バス中にそのままでかく流されており、しかもスペイン語に吹き替え。言葉を理解できない私には、迷惑以外の何者でもなかった。これには相当ムカついたようで、なぜかこの部分だけ、私の日記にはどれだけイヤだったかが英語で記されている。相当パニくっていたのだと思われる。
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