◆スペインの旅◆4日目◆4月10日(土)グラナダ◆
まるでチケットぴあ?
目覚ましをセットしたとおり、朝6時に起床。そして、7時に家を出て、タクシーに乗り込む。アルハンブラ宮殿のチケットを取るのに、列に並ぶためである。昨日出会った日本人のたまちゃんとともちゃん、アメリカ人で2ヶ月間ヨーロッパを一人旅中のリナが仲間。
アルハンブラにつくと、7時を過ぎたばかりだというのに、すでに半端でない長蛇の列。これでチケットが手に入るのだろうか…といきなり不安になる。すでに数百人は軽く並んでいるだろうか。おまけにまだ日の出前、真っ暗で寒い。ものの10分もたつと、列はさらに輪をかけて長くなっていった。そうこうするうちに、昨夜ホステルに遊びに来ていた、オーストラリア人の長期バックパッカー、ケビンがやってきて列に一緒に参加。彼は別のホステルに泊まっているのだが、リナと旅先で会って以来、行く先々で再会しては、旅は道連れをしているようだ。とにかく寒いし、この先の道のり(チケットまでの)は長いが、仲間がいるので退屈しないですみそうである。たまちゃんたちが、コーヒーとチョコレートクロワッサンを売店でみなに代表で買ってきてくれた。おお、温まる。しかも、こんなところの売店で売っているクロワッサンですらも、美味しいのでびっくりである。そこらへんにいた猫とも遊んでもらう。かーわいー。もってかえりたいー。
陽がさして来たころには、行列の人数は軽く千を超えていた。驚き。そしてようやくチケットを手に入れたのは、9時半になってから。あまりの喜びに、みなで記念撮影。そして入場。
そして念願のアルハンブラ宮殿
今日はこの旅に出てきてはじめてのいいお天気!丘の上にあるアルハンブラ宮殿からの見晴らしも素晴らしく、ゆうことなし。季節の藤の花がいたるところに咲いている。内部は、非常に広く、すべてまわるのに、少なくとも2〜3時間は必要だ。いざ太陽が顔を出すと、照りつける日差しはとても暑い。シエスタの習慣は理にかなっている。というわけで、我々も内部の公園で習慣に倣ってお昼寝。まだ4月だというのに、ガンガンに暑くて動けないのだ。アンダルシア地方は、夏になると、気温40度以上の灼熱地獄になるそうだ。というわけで真夏のアンダルシアへの旅行はあまりおススメでないという話である。
敷地内には、たくさんの猫がいた。観光客がエサをやるので暮らしていけるのだろう。みなフレンドリーで少し高貴な雰囲気。しかし、アルハンブラ宮殿に住んでいるなんて、贅沢な猫たちだ。
アルハンブラ宮殿は美しかった。前売りのチケットが買えず、一時はどうなることかと思ったし、早朝から並んでまでしないと入れないようなミーハーな観光地に一日を費やすのはどうだろうと最初は思ったが、そんな考えは間違いであった。グラナダまでせっかくいくのなら、見る価値大ありというか、見ないとかなり損。それから思ったのは、アルハンブラ宮殿は特に、観光ガイドや他の旅行記、写真などで見るのと、本物は全然違うということ!これはこの目で見ないとわからない素晴らしさだ。おそらくは、真っ青な空と、スペインの太陽がうまく味付けをしてくれていたのだとも思う。矛盾するようだが、別にアルハンブラ宮殿を見なくても、グラナダの街自体は、それだけでかわいらしい、本当にステキな街ではある。しかし、実際のところは、とても貧しい街で、ほとんどの収入を観光から頼っており、失業率も高いそうだ。
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朝は早く起きた上に、敷地内で5時間を費やした我々はさすがにハラがへった。アルハンブラを出て、アルバイシンにあるレストランへ向かう。これはたまちゃんたちが、ガイドブックで見て目をつけていたレストランなのだが、情報と違い、思ったより高かったので、昨日私が一人でランチをとったレストランに結局はおさまる。メニューがなんなんだかよくわからず、適当に頼んでみたら、普通のチキンソテーでつまらんかった。して、ポタタ・フリータスというのは、チップスということを発見。ビールを片手に食事をするが、普段は強いはずの私が、少し飲むだけでまわる。どうやらアルコール度数が高いようだ。フランスでビールを飲んだときもそうだったっけ。スコットランドのビールはアルコール度数が割と低いものが多く、水のようにガボガボ飲んでもたいしたことないのだが、同じ調子でこれをフランスでやると、度数の高いビールにやられて簡単に酔っ払ってしまう。なるほどフランスやスペインのビールは、パイントではなく、グラスでサーブされるわけだ。
KKKが!
街中へおりて、アルカイサル付近へ行くと、なんとKKKを発見!と思ったら、ブルーのとんがり帽子の、セマナ・サンタの人たちであった。スペインは敬虔なカトリックの国らしく、色々宗教がらみのイベントがあるらしいが、このイースターの季節のセマナ・サンタもそのひとつで、こうやってKKKな人たちが、教会でなんだかやるらしい。白人万歳とか…ではナイ。怖いように見えるがしかしこれはかわいかった。
付近をぐるぐるお散歩していると、笑いのツボにスポリと入る噴水を見つけたり(間抜けな顔したクチから水がちょろちょろと出ているのが、ぐるりと4体ほど噴水を取り囲んでいる)、変なピエロが寄ってきたり、さっきのKKK以来なんだか変なおとぎの国だかへ紛れ込んでしまったのかオレたちは!
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アンダルシア地方は、その歴史により、アラブ文化に影響を受けていることは有名である。私はどうしてもここで、アラブの水タバコセットを買いたかった。フレーバーのついたタバコで、水やお湯を下の部分に入れて、パイプを通して煙を浄化して吸うもの。一番リーズナブルなものが買いたくて店を何件も回って、やっと本体を購入したが、しまいには、アップル、ストロベリー、メロン、チェリーとたくさんのフレーバータバコを買ってしまい、結局何のために一番いいディールで本体を買ったのかわからなくなってしまう。ちなみに、まだこのタバコは、旅行から一年近くたとうというのに、ほとんどが未使用のまま残っている。予想されたことではある。それから、マーケットのどこのお店にも、KKK(しつこい)、じゃなかったセマナ・サンタの小さい人形が1ユーロで売っていて、あまりにかわいくて購買意欲をそそられるが、この後行くセビージャで買えばいいやと思い買わなかったら、セビージャにはどこにも売っていなかったのでかなり後悔した。マーケットを回った後、私の好きな安ブランド、ZARAがスペイン生まれということもあって街中にあるので、うきうきと入ってみるが、これは期待はずれに終わる。
またまたタパスバルへ
さっきビッグなランチをとったばかりだというのに、食いしん坊の血がさわいで、早くもコバラがすいた。というわけで、これまたタパスバルへ!ともちゃんは全く酒が飲めないようだったが、たまちゃんは、みるからに強そうだ。そして本当に強かった。お店のお兄が、一緒に写真をとってくれとよってきては邪魔する、サイコーのお笑い人間であった。ラテンはやっぱノリがいいねぇ。しかも本場の南だかんね!
さて、ここのタパスバルでは…
1ラウンド目→ししゃものからあげ
2ラウンド目→甲イカのからあげ
3ラウンド目→タラみたいな魚のからあげ
のタパスが出てきた。グラスゴーのスペイン人の友達によれば、グラナダのフリー・タパスは、酒を頼むごとにグレードアップしていくとのことだったが…この場合は!3ラウンドとも最高レベル?特に、イカのからあげは、舌の上でとろけるヤバイうまさ!お魚が豊富な地域なだけのことはある。あぁアンダルシアって素晴らしい。ところで、バルで鐘が鳴るたびに、お客さんがウオーと盛り上がっていたのだが、果たしてあれは何だったのであろう…
パブのすぐ外は、夜もにぎやかなマーケットになっていて、そこをブラブラする。かわいくて活気のある通りだ。ピアスやら、お茶やら、酒が入っていることもあって勢いでバンバン安物買いをしてしまう。アラブタバコは少し買いすぎて反省。我ながらまだ食う気なのか、ポテトチップスを買って宿に帰る。
今日はなが〜い一日で疲れたけど、今までの旅の中で、一番サイコーな日であった。最後らへん、また少し雨にやられたけどね。
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