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準備と序編

1日目:バルセロナ 2日目:バルセロナ 3日目:グラナダ 4日目:グラナダ→セビージャ 5日目:グラナダ→セビージャ
7日目:セビージャ 8日目:セビージャ 9日目:バルセロナ 10日目:バルセロナ 11日目:ジロナ 12日目:バルセロナ あとがきとおまけ動物園

スペインの旅6日目4月12日(月)セビージャ

ケータイ地獄

 隣の部屋の人のシャワーの音で目が覚める。壁うす!安ホテルなのでなぁ。10時半過ぎに、別室に泊まっていたパブロと一緒に宿を出る。

 数日前にたったの10分で使い果たしたケータイのクレジットをどうにかしてトップアップしたくて、ケータイ屋さんに行って、パブロに頼んで事情を店の人に説明してもらうが、やはりUKのケータイのクレジットとしては購入できないそうであり、パニくる。それというのも、今日は偶然同じ時期にセビージャに遊びに来ているはずの、今はロンドンに住んでいるグラスゴー人の友達のエイリーンとクリアと、せっかくだからセビージャで合流しようと約束していたからだ。そのためにはケータイがやはり必要。何が一番困るって…

 どうやら、このプリペイド式ケータイってのは、海外でクレジットがなくなると、着信すらできなくなってしまうようで、電話がかかってきてもとることができない。というわけで、昨日の夜から、エイリーンらしき人から電話はかかってきているのだが、ただ留守電ありのマークがケータイで確認できるだけで、その留守電を聞くこともできず(留守電を聞くにも金がかかるので)かなりのフラストレーションであった。

 仕方がないので、普通のフォンカードを買って、エイリーンのケータイに電話してみるがかからない。どうしたらよいかわからず、グラスゴーにいるボーフレンドのビリー(エイリーンと仲良し)に公衆電話から国際電話し、事情を説明すると、彼のほうから(これまたモチロンだがスペインにいる)エイリーンにケータイメッセージを送ってもらえることになった。着信したメッセージだけは、クレジットのなくなったケータイでも見ることができるからだ。エライややこしい遠回りや…

ハム屋のおじちゃん

 その後パブロと一緒に、マーケットに行く。衛生環境の悪そうな、グラスゴーの週末マーケット、バラスマーケットの'食べ物・スペイン版'というかんじだ。スペインの生ハム(ハモンセラーノ)はとても美味しいので、とりあえずハム屋さんに行く。このおじちゃんがまた、気さくな人。観光客に教えてもらったのか、日本語の単語をなんともパーフェクトな発音でいくつか話すこともできる。しかも、おしゃべり好きなおじちゃん、お客さんと会話をはずませすぎて、本職のハム売りがなかなか進まない。のんびりのんびり、ハムを切り、お客さんとお話し、高価なハム(100グラム4.5ユーロとか)を薄く切っては、端から'試してみろ'と私らにも勧めてくれる。おそらくは、おじちゃんご自慢のハムがいかに美味しいかということを、お客さんに知ってもらうのが嬉しくて仕方がないのだろうが…それにしても果たして仕事になっているのか?

少し削ってはお試しにくれているところ 後ろに日本語で'幸運'とかいた額が!

そういえば、写真をメールで送って、とアドレスをくれたが、送ってないや…おじちゃんゴメン。覚えているかなぁ。ないだろ。

 おじちゃん、かなり最高だったので、私はその高価でデリシャース!なハムを50グラムほど買った。となりのパン屋さんで買ったバゲット風のパンを彼に渡すと、ちゃんとサンドイッチにして、2つにわけてラップに包んでくれた。パン屋さんでは、美味しそうなチーズも売っていて、私はそれも手に持っていたのだが、おじちゃんが

『チーズと混ぜないで食べなよ、風味を壊すから』

というので、彼のゆう通りのままにしてもらった。このサンドイッチが、生まれてこの方一番美味しかったサンドイッチといっても過言ではない、感動のうまさ!確かにおじちゃんのゆう通りで、チーズとこの生ハムはそのままのほうがうまかった。パブロはパン屋さんででっかいドーナツ型のオレンジケーキも買っていて、半分こしてくれたが、これもしっとりとして、えらくうまかった。

 ハム屋のおじちゃんは、物書きみたいなことも(趣味でなのかな?)しているようで、おそらくは、お客さんが来るたびにみせているのであろう、染みのつきまくった新聞や雑誌の切抜きなどを見せては、いちいち説明をくれた。日本の雑誌にも書いたことがあるようで、どのように訳されているか教えてくれと私にゆってきて、日本語→英語→スペイン語の2段階の翻訳会話が繰り広げられた。ちなみにもちろんであるが、このいい味出してるおじちゃんと交流が持てたのも、メキシコ人のパブロくんの大変なるおかげさまである。

働くおうまさん(結構値段高い)

 えらい長いことおじちゃんと時を過ごした後、セビージャの広場で観光客を待っている馬車に乗ることにした。4人乗りの馬車で、2人で乗ると高くつくので、あと2人乗りたそうな人を見つけて、シェアすることに。その2人はブリティッシュ国籍のイラク人カップル。ブリリアント!ビューチフル!ばかり叫ぶ怪しいカップルであったが楽しかった。おうまさんは、働きものでおとなしくてエライ。春といってももはや初夏に近い、歴史的な建物が立ち並ぶ中に近代的な雰囲気が溶け込んだセビージャは、緑に囲まれ、とても美しかった。街を馬車で一周40分、という話だったのだが、30分弱で終わってしまったがしかし、乗り終わった後、私たちの白いおうまさんはさらわしてくれたのでいいことにする。

馬車というだけあって、おうまさんは普通に車道をゆく 乗り終わった後みなで記念撮影 向こうからやってくる馬車とすれ違う

 そのあと、住宅街を通り抜けて、マカレナの方へ行った。パブロによると、セビージャはその昔、頑丈な壁に囲まれて(鎖国?)いた都市らしく、その壁の残りの一部があるところである。教会とかいくつか見所もあったので、まわろうとも思ったけど、何しろ日差しが強く、暑くてクタクタだったので、街のほうまで戻ってカフェで一休み。オープンカフェでのんびりと、しかし太陽がささないところへ、ささないところへ移動しつつで忙しい。パブロは、お金を払うのをすっかり忘れてカフェを出てきてしまう。まあいいか。(春だけど)常夏だし?

住宅街 アンダルシア・イズ・ノット・スペイン、これが街角の壁にスプレーされているのをよくみかけた マカレナの壁

 もう疲れて観光どころでもなく、そのあとはとりあえず日除けがてら、インターネットカフェで一時間過ごした。

 そのあと、お店が並んでいる通りをぶらぶらしていると、昨日ランチで隣り合わせになったオーストラリア人の3人に、本屋さんでばったり。旅に出てまでも世間は狭い。そしてカテドラル付近まで戻り、バルで一杯やる。タパスの大きなオリーブがとても美味しい。さっきから、いくつかケータイに電話が来ているようだが、相変わらずとれないのが非常にフラストレーションだ。

またまたラッキー!

 パブロくんは今日で、他の都市に移動するのでお別れである。このあとイタリアのほうへいくそうだ。私は明日もまだセビージャにいるし、特にやることもないので、バスステーションまで彼をお見送りに行くことにした。その道すがら、グラスゴーのビリーから、私がここで会う予定だったエイリーンとクリアが、セビージャのバスステーションで足止めを食っているというテキストメッセージが入った。みるとそのテキストは、1時間前に送られてきていたもの。ああー!これじゃあもう彼女たちはいないかも!しかもセビージャには2つメインのバスターミナルがあるし、どっちだよ〜!

 と、パニくる私に、もう一人の私が、オチツキナサイーと声をかけた。そうだ、よく考えてみれば、スコットランドとスペインの間には時差が1時間あり、ビリーが送ってきたテキストが1時間前なのは当たり前なのだ。さっそく公衆電話からビリーに国際電話をして、『エイリーンたちはどっちのバスターミナルにいるの?』と聞くけど、そんなこともちろん彼にはわからず。『でもバス停にどのみちいくのなら、そこにいるかどうか探してみなよ!』というので、確かにそりゃそうだ、いなかったら他へ行けばいいやと、そのままバプロくんとともにバス停へ向かった。

 到着し、バス駅内をぐるりと見渡すものの、エイリーンもクリアもいない。エイリーンはかわった髪形(下の写真の後姿参照)をしているので、すぐにわかりそうなもんなんだけど。仕方ないやと一時はあきらめた。パブロのバスもそろそろ発車することだし、メールアドレスなどを交換して、お別れの挨拶を。いやぁ、本当に会えて良かった。どうもありがとう!

***

 そして私はまた一人に戻った。しかし私の今回の旅はこれまでのところ、特に出会い度において信じられないくらいにツキまくっているので、最後の正直でもう一度バス停をくまなくめぐって、2人を探してから宿に帰ることにした。すると…

いた〜!!

 いや〜やっぱりツイてる!お互いびっくり&感動。彼らは今夜は、つまみとワインを山ほどもって、友達の住んでいるウェルバにバスで帰る予定だったのだが、最終が21:00ということを知らずに逃したという。その後、朝までどうすることもできず、私にも連絡がつかないし、ビリーから私に連絡がうまく伝わっているかもわからず、トホーにくれていたところだったようだ。どうやらエイリーンも、ホリデー気分でウキウキと彼氏や友達に電話しまくっていたら、ケータイのクレジットがなくなってしまい、電話をかけることもとることもできない、私と同じ最悪な状況に陥っていたらしい。

 我々3人は、朝までパーティだ〜!とよその国に来てもちっとも変わらないグラスゴー根性で街に繰り出すが、話に夢中になってめちゃくちゃな道を行き、どこにいるかわからなくなり、なんども地図で確認するはめになった。別によっぱらっているわけではないのに、スペインの太陽にやられたのか、おまけに途中でクリアが、買い物袋に入っていたサラダ・ホウレンソウの袋を道にドバーと落としてぶちまける。笑えた。

 その後、パブを2件ほどハシゴ。2人のおススメのサングリアの炭酸割りバージョンが美味しい。そのあとクラブに行きたかった我々は、2件目のパブの店員にどこかいいところはあるか尋ねるが、月曜日に開いているクラブなぞ、セビージャにはないとのことで、がっかり。ちなみに、ここでの会話は、スペイン・大好き・リピーターのエイリーンが少しスペイン語が話せるため、彼女が頑張って会話していた。

前衛アート風デコレーションのパブの店内 ワインの栓をあけてぇ〜とカウンターに頼んでいるエイリーン

 仕方がないので、持っていたワインの栓をバーで開けてもらい、それを私が泊まっていたホテルに持ち帰ってみなで飲むことにした。帰り道に、おなかがすいたので、イギリスのりで、タパスのテイクアウェイを!と試みるが、どこのタパスバルも開いていて美味しそうなものが並んでいるのに、どこもテイクアウェイをやってくれない。なんでよ〜!あきらめて、近所にあったアイリッシュパブでポテトチップスをゲットする。

 結局宿のなかった2人は、私と同じホテルに部屋をとった。グラスなど安ホテルにあるわけもなく、ワインをボトルで回し飲みのミニ・パーティになる。2人が持っていた、つまみのアンチョビの瓶詰めと、ペーストの缶詰がとても美味しい!今までアンチョビって嫌いだったのに、美味しいのはこんな美味しいんだぁと発見した。スペインサイコー!あとで絶対買おうっと。

有名人あてっこゲーム

ワインを飲みのみ、ゲームをした。

@一人ずつ、有名人を紙に書いて決める。

A自分の有名人をそれぞれ、一人を残した他の人に教える。その一人だけ知らない人が、その紙にかかれた有名人となる、わかるかな?

B自分がどの有名人だかを、周りの人に、Am I English? Am I Female? Am I musician? という具合に質問して、最初に当てた人が勝ち。質問は一回につき一個まで。負けた人は酒を飲まなければならない。

 このゲーム、酒を飲んでいるときには特に面白いので、読んでいる人がいたら、やってみては?このとき題材になった有名人は、ロッド・スチュワート、ジュリアン・カサブランカス、リアム・ガラガー、ヴァージン・マリア(セマナ・サンタらしい)などなど…。それならまだいいのだが、私は、変なところで'有名な'有名人を知らないため、負けてばっかりいた。ビヨンセを知らなかったのだから仕方ない。早朝のバスでウェルバに帰る2人とは、そのあとお別れ。でもなんとか、会えてよかった!

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