◆スペインの旅◆7日目◆4月13日(火)セビージャ◆
たまちゃんとともちゃんに再会
旅も半ばにさしかかり、また一人に戻ったしで、朝はのんびり、ちょうど11時前に宿をチェックアウト。今日は、グラナダで出会った日本人の2人組、ともちゃんとたまちゃんが、セビージャにやってくる予定の日で、またここで落ち合おうという約束をしていた。ケータイで連絡を取り合うはずだったが、私のプリペイド式ケータイは例によってクレジット切れで使い物にならない。仕方がないので、とりあえずインターネットカフェに行って、2人が乗ってきそうな
都市間を結ぶバスの時間を調べる。が、ない!はぁぁ〜2人が今滞在している、マラガからセビージャへのバスは、私の知っている限りのネットで検索できる、ALSAのバスではないのだ!仕方ない、まだ時間も早いし、特に決まった予定もないし、ここはひとつ賭けで勝負!あてもなくメインのバスステーションまでいってみることにする。
しかし私はわかっていた。たとえアテがなかろうとも、2人にまた会えることを。だってこの旅のワタシはなんかしらないけどツイてるんだも〜ん!予感は的中で、難なく2人に再会。向こうはえらくビックリしていたが、ワタシのこの旅のツキぶりを説明して無理矢理2人を納得させる。まずは彼女らのホテル、ピカソホテルに荷物を置きに行く、が、インターネットで予約したはずの彼女らのホテルは、手違いでなんと予約されていなかった。しかし、まだ掃除されていない部屋が開いていたので、そこに2人は宿をとり、そうして街にでることにする。
サンタ・クルス街にて、またしても(グラナダでともちゃんとたまちゃんとランチしたときも、その前日一人で行ったトコと同じ店へ行った)おとといパブロと一緒に飯を食った同じレストランにおさまる。しかし、このレストランのランチは日替わりメニューだし、値段も6ユーロと破格である。彼女らは1皿目にパエリアを食べていたが、私は今日は趣向を変えて、1皿目、イカとブロードビーンズ(ソラマメみたいの)の煮物、2皿目、ポーク、マッシュルームとポテトの煮物(写真)。2つとも、家庭料理風で微妙な味付けが、ホッとする感動的な美味しさ。これに、ワインとパン、デザートがつく。
アルカサルを訪ねる
セビージャにはたくさんの見所があるが、グラナダのアルハンブラ宮殿と並んで、アルカサル(こちらも宮殿)はその中でも見逃せない観光名所だ。今日も真っ青な空で、お天気がサイコーだったせいもあって、このアルカサル見物は、ワタシのこのスペイン旅行の中でもハイライトとゆってもいい素晴らしさであった。ひょっとすると、個人的にはアルハンブラの究極なまでの壮大さ&豪快さと比べると、こじんまりとかわいくまとまった、アルカサルのほうが好きかも。緑とお花が美しい、いい季節にあたったことも大きいと思われる。時間があったら、広い庭園もあるしで、1日かけてノンビリしたい場所だ。しかも学生ならタダで入れるのである。確か、この日の前の2日間は、イースターのせいだったか何かのせいで、入場できなかったような記憶が。
アルカサルを出ると、時計は16時をさしていた。私はこのあと、バルセロナに戻るバスに乗らなければならないので、遅刻常習犯の自分にカツを入れて早めの行動を心がけ、宿に荷物を取りに帰る。2人と寂しいお別れ。また会おうね〜!
***
ワタシは旅の間(だけ)は早め早めの行動に異常に気を配るため、妙に時間にキッカリした人間に生まれ変わる。いざ乗り物に乗り遅れたりすると、言葉もわからないし単純にどうしようもないというコトもあるが、それにしても素晴らしいことだ!そしていつもそうであるべきだ!と、思うのだが、時間にルーズというのは、ともすると、慢性の病気のようなもので、日常生活ではいくら努力しても、直らないのが不思議なところ。そして時間に遅れては、無駄な鬱に入るのである。どうにかならないものだろうか?余計な話はさておき、荷物を背負ってバス停に向かう道は、いい加減日も暮れてきたところだというのに、エラく暑かった。ふと電光掲示板の温度計を見ると、気温25度。そんなわけで、なんと!スーパーに売っていたアクエリアスを、がぶ飲みしつつ歩く。途中で日本のオカンに電話したりしつつ。うちのオカンは、きっとあのキレイなアルカサルを気に入るだろうなぁとフト思う。いつか、金持ちになったら(いつだ?)渡航費込みで案内してあげたいところ。
バスに乗り込む前に、あまりの暑さに1リットルボトルの水を購入。
ココはドコ?ワタシはダレ?
バスが走り出すと、車内にヘンな人が乗っているのに気づいた。みなに話しかけて回っている。寂しいのか?しかし当たり前だがスペイン語で、どちらにしてもわからないので軽く無視ということにする。相変わらず、バスの乗客はワタシを除いて100%スパニッシュ。そして片言で英単語を口にできる数名(でもワタシのゆっていることをわかってくれないので、いざというときの基本会話はボディランゲージと、スペイン語のミニブックを指差してする)を除いては、誰もが英語を話さない。せっかく覚えたアブロ・イングレス?(=Do
you speak English?)も役立たない。バスの運転手のアナウンスももちろんのこと、サッパリわからず、ちょっとビビる。スペイン語がしゃべれないことを、申し訳なく悲しく思うワタシ。バスはコルドバ、バレンシアなどを経由して夜の道を走っていった。
遅い夕飯の休憩に、どこだかさっぱりわからない郊外でバスはとまった。予約したバスのチケットには、食事と交換できるおまけ券が行きと帰りの分と、2枚ついていたのだが(そういえば、行きは寝ていて使わなかったので、同じALSAのバスで他の都市へ行ったパブロに一枚あげたのであった)、何が出てくるのかもいまいちわからず、テキトーにその券を止まった先のパブみたいなところのカウンターへ出すと、トルティーヤ(スペイン風オムレツ)がはさんである白パンが出てきた。一緒に出てきたアイス・チョコラテで流し込む。周りの人は、意味のさっぱりわからない言葉で会話しており、ワタシと違うミカケをしており、見慣れたイギリス人とも全然違う顔をしている。まるでワタシ一人宇宙人のようだ。一人旅で非常に気楽で人との出会いもたくさんあり、かなり楽しくやってきたのだが、それは考えてみたら、甘い話ではあるが、言葉が通じるから成り立つ話であったのかもしれない。さすがに、疲れたからだに、このミドルオブノーウェアでバスを降ろされたときの、言葉のわからない寂しさといったらなかった。こんな環境にひとりポツネンといると、少しグラスゴーも恋しくなる。そして食事を終えたあと、公衆電話からボーイフレンドに電話をし、彼のおかげでセビージャでエイリーンに会えたことなどを伝える。母国語でない英語ですら、あぁ言葉が通じるって素晴らしい!としみじみ思う瞬間であった。
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