◆スペインの旅◆12日目◆4月18日(日)バルセロナ◆
おなかがすくと、機嫌が悪くなるので気をつけよう!
旅の間つけていた日記のこの日には、一行目にいきなり、そう書いてあった。昨日あんだけ食ったというのに、何をほざいているのだろう。朝、バレンシアへバスで向かうあきちゃんと、かおるちゃんとお別れ。バルセロナで一緒に遊んだ4日間、長いようであっという間でした。た〜のしかった!これから彼女たちは、南へ下り、そのあとイタリアへいったりなんぞする。その前にチェコとかも回ってきたはずで、全部で1ヶ月くらいの長期の旅をしていた彼女ら。この先も旅を楽しんでね!
ところで、ワタシはプチバトーのTシャツが大のお気に入りである。このTシャツのよさはいくらでも語れる。細かいサイズ展開。ぴったりでもゆるゆるでもない、大きさ。シンプルさ。丈夫で長持ち。そして何よりも、まさしくコレだよ、コレ!求めているものは!の丈の長さ。無地のTシャツは、そのままでも、セーターなどの下に着るのにもえらく重宝するので、何枚も持っている。いわずと知れたフランスのメーカーだが、どうやらフランスでは、海外ではおしゃれブランド化しているクラークスが、イギリスへくると'快適おばちゃん靴'屋さんになると同じなのか、郊外のスーパーでカゴに入れて安値で売られていたりして、どうみてもおしゃれさんの様相ではなかった。しかしワタシにはそんなことはどうでもよく、ここぞとばかりに何枚も購入した。いつものことだが余計な話が長いが、さて、プチバトーは、グラスゴーには店舗がないし、あまり店にも置いていない。ごくごくたまに置いてあっても、おしゃれ扱いされて高い。ネット購入を試みたこともあるのだが、日本のプチバトーはオンライン注文ができるのに、なんとイギリスではできない。そんなだから、ワタシの泊まっていたホステルのすぐ近くに、プチバトーの店舗があったのを見つけたときのワタシの喜びようといったら。
しかしなんと!今日は日曜日ということで、店はしまっていた。そこに店があるのに気づいたのは、昨夜の夜だったのである。ああ、残念。仕方なくウィンドーにいたずらに手垢をつけるのみで、そこを去る。
足踏み踊り見学
あきちゃんたちと一緒にいた4日間のショッピングスプリーモードがあとをひいているのか、服屋のH&Mによりつつ、まずは空港までの電車のタイムテーブルを調べるなど、やることをすべてやってから、残りの観光に出ることにした。今日はせっかく日曜日なので、カテドラル前で毎週日曜日に行われているという、サルダーナという伝統的な踊りを見に行くことにする。
カテドラル前に行くと、おっ、まだやってるやってる。えらい数のおじいちゃん、おばあちゃんたちが、楽団がカテドラル前の階段のところでする演奏にあわせて輪になっている!この楽団もほぼみなお歳を召した方々で、ゆったりとした音楽を鳴らす。輪の中には、ポツポツ観光客も混じっている様子。この踊りがとってもヘンテコ。踊っているのだか、ちょっと動いているのだか微妙なところだ。せっかく輪になっているのに、別にぐるぐるまわるわけでもない。よわ〜い足踏みをして、つないだ手を空に向かってあげるくらい。それもヒジョーにゆっく〜りと。あまりにコミカルで、最初見たときは、どうも笑いがとまらず困ったが、見学している周りの人も同じようで、みな笑いをこらえていた。でも、このサルダーナの踊りには、カタルーニャの民族としての誇りが背景にあるらしい。踊っている人たちも、笑顔で楽しそうで、しばし眺めていると、何故か感動して仕舞いにはホロリときた。大人数でやる何かには、ものすごいパワーがある。踊りが終わると、みな肩を叩きあい、幸せそうに散っていった。きっと、おじいちゃん、おばあちゃんの毎週日曜日のお楽しみなのだろう。
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そのあと、近くのタバコ屋に入って外へ出ると、また雨が降ってきた。今日は他の日に比べると、さほど悪い天気ではないようだが…しかし。ワタシのバルセロナ滞在は、全部で1週間あったにもかかわらず、ほぼ100%雨であった。なんてこと!
そのあと、前から行こうと決めていた、ゴシックエリアにある、ピカソ美術館へ。地図で何度も確認するのだが、これがなかなか見つからず、イライラする。おまけにおなかもすいていた。ハハーン、だから'おなかがすくと、機嫌が悪くなるので気をつけよう!'なのかしらん。と自分で自分の発言に気づいたりして。ようやく見つけて、まずは中のカフェでドーナツとカプチーノを頼んだのだが、これがまた店員がのろい!ワタシが待っているというのに、私語ばっかりしている。ラクエンタ(お会計)を頼んでもちっともこない。しょうがないから店の人に直接お金を払おうとすると、今行くからと断られるし。カタランの人たちは、働き者という話を聞いたのだが?今日のワタシは時間に追われる観光をしているのだから、早くしてほしいところだ。
そしてピカソ。ワタシはピカソは好きでないのだが、アムステルダムで見たゴッホみたく、本物を見て知れば、そのスバラシサがわかるかもと思っていた。でも、本物を見ても、やっぱりワタシにはわからないのであった。バルセロナのピカソ美術館は、画家の初期の作品を主においてあるらしい。だからもしかして、ほかの美術館でピカソを見れば、まだ好きになることはあるかもしれない、とピカソにチャンスを残すことにした。別に借りはないのだけど。
10代のころのピカソは、ちゃんとフツーの絵を書いていたようだ。どんな前衛的なアーティストでも、基礎が必要で、それがちゃんとできてこそなのは当たり前だが。しかも、親の英才教育で幼いころからまともに絵描きをやらされていたというピカソ。そういう、お坊ちゃまな背景も、いまいちワタシの気に食わないところなのかもしれない。曲がった人のほうが好きだから。我ながらひねくれた人間ではある。しかし、そんな中でも、何点か気に入った作品はあって、そのポストカードを買って美術館を出た。全体的に、この美術館はよい立地にあるくらいで、たいしたことはなかった。やっぱり、ロンドンやパリの美術館には負ける。
ブラブラ&おうちに帰ろう
そのあと、ブラブラしていると、偶然にも王の広場へ出た。ブラブラ続けて、タバコを8箱購入。イギリスに比べるとずっと安いから。日記には、'スペインで買ったタバコをすい終わったら禁煙しよう'と書いてあるが、いまだ達成されていないような。
そしていつのまにかランブラス通りへ出ていた。ワタシはあまりこの通りが好きではない。すりや犯罪でえらくびびらされていたので、人で埋め尽くされたこの通りのどいつもこいつもが悪者に見えるからである。数日前、あきちゃんたちとここを歩いていたとき、まるで週末の竹下通りの混雑の中、突然目の前に現れた人に
『ワーーーーーーッ!!!!!』
と驚かされたイヤ〜な思い出もある。あれは、ちょっとした観光客向けの余興だったのかもしれないが、冗談じゃない。全然面白くない。あんなにびっくりしたことってなかった。死ぬかと思った。でかい声で『ファックオフ!!』と返した。あれがスペイン人の冗談だとしたら、ワタシは大変理解に苦しむ。
昼飯に、イギリスではおみかけしないダンキン・ドーナツでドーナツを買って宿にかえって食べる。空港に行くまでに余った時間は、ネットでつぶして、お世話になったヒゲ兄にわかれを告げる。ヒゲ兄、アムステルダムから来ていた宿泊者によると、空港へのアクセスは、電車よりもバスのほうがいいというので、バスで向かうことにした。しかし、たった12日間の滞在だったというのに、荷物がえらく重くなっている。たくさん買った、イカとタコの缶詰のせいだわ〜。
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バスはカタルーニャ広場から出ていた。イースターホリデーから帰る人で長蛇の列ができていて、ひとつめに来たバスには乗れなかったので、その次のに乗る。ワタシのフライト、グローブスパンが新しい会社のため、情報がうまくつかめない。ターミナルAなのか、Bなのかわからず、てこずった。Aでとりあえず降りてみたら、正解のターミナルはBで、かなりイライラして機嫌また悪。ちょうど生理だったし、生理のときのオンナはこうだから怖い。チクショーと日本語でつぶやきながら、ターミナルBまで歩いていくと、さほど遠くなかった。
チェックインするときに荷物を量ると、バックパックにみっちり詰め込まれていたのに、たったの11キロであった。くそーこんなことなら、もっと食い物をかっておけばよかった!と後悔するが後の祭り。代わりに空港でショッピングを、と思うが、何もかも値段が高くて、ちっともやる気にならないのであった。しかも疲労で、店を回るのが面倒。結局、お世話になったグラスゴーのスペイン人のゴンザロ君に頼まれた、タバコをカートンでと(空港で買っても、外で買っても値段は変わらない)、ウォッカを1リットルボトル(これは安くて12.5ユーロ)で買う。本当は生ハムとか、美味しいオリーブとか買いたかったんだけどなぁ。空港だとものすごく高かった。スーパーにいっとくべきだったよ。あ〜欲張り。
とまぁ、最後の最後まで、食いしん坊の血が騒ぐ旅であった。しかし、やっぱりというか、さすがに2週間近くも、さっぱりとはしているが、オリーブオイルを大量に使った、味付けの濃い料理を食べ続け、さすがに胃もぐったり。さようなら〜楽しかったスペイン!またいつか!
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