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TFCライブ目次
◆4月19日のライブ日記◆
本日の主菜:ティーンエイジ・ファンクラブ【Teenage Fanclub】
場所:ロンドン カムデン・アンダーワールド
最終日。問題の”ノー・ギター”の夜である。一体どんな風にライブをするんだ?まったくもって想像がつかなかった。今日も昼間はレコツアーしながら、7時に会場前で待ち合わせ。お腹がすいたので、ちょっとご飯食べてから中に入る。
荷物をクロークにあずけていると…あっ、ジェリーがまたふらふらしてる。確かめなくちゃ!
『じぇ、じぇり〜!』
『ハ〜イ!』
『ちょっと聞きたいことがあるんだけど、ねぇ、ポールなんて兄弟いないよね?』
『ポール?う〜ん、僕は兄弟3人いるけど、ポールてのはいないなぁ…』
『そっか、ありがとう、実は昨日、ジェリーの弟とかいうアホにだまされて…』
なんてそんなどうでもいい会話にもジェリーは終始いつものあの笑顔。カワイイ。っていうかオレ、一体なんなんだ〜!絶対会ったら確かめる!って気合い入っていただけに、一言も、ライブ最高だった!ありがとう!とかなしかよ…なんなんだよ、オレ、最悪。なのにジェリーいい人。
とにかく、ポールのニセモノは証明された。これですっきり。あいつ、今度会ったらただじゃおかないぞ!
今日は、フロアの周りの一段高くなった柵の上でライブを見ることにした。ちっちゃいから適当な場所でみるよりか、段の上で見た方がみやすいんだもん。
バックステージにつながってる所の近くだったので、さっきふらふら外に出ていったジェリーが帰ってきたり、他にも誰かしらそばを歩いていたりしたんだろうけど、あんまり気づかなかった。ジェリーはなんか買い物にいってきたのか、ビニール袋ぶらさげて中に入っていった。
あ〜それにしても楽しみだけど、今日で終わっちゃうんだな。それが寂しい。
ライブはエイント・ザット・イナフから。なんとレイモンドはベースを抱えて登場。ノーマンが、レイモンドがベースひくよぅ〜と紹介して始まった。
『今夜はサンドイッチだよ〜』
最初は意味がよくわからなかったけど、そのうちわかることになる…
ギターなしのエイント・ザット・イナフはかわいかった。ステージはこんな感じ。
ジェリーはなんか変なちっこい打ち込み機器みたいのいじってんの。そんでその後、ギターなしで続いたのがヴァリシミリチュード。レイモンドがちっちゃなキーボードを手に持って弾き語り。そんでノーマンがアコーディオンとピアノのあいのこみたいのでぶわぶわやりながら鍵盤を弾く。右手で弾いて、左手でぶわぶわやるの。この下の写真のやつ。そんでジェリーはベースに戻る。う〜ん、いいね〜。もしや学芸会はいってきた?
昨日バンジョーで参加していたサイモンていう人は、トランペットを吹いていた。
それからアレ?ちょっとまて〜!!みんなギターをかかえだしたぞ。いつもと同じやんそれじゃ〜!でもま、たまにはいいか、ってことで、客も素直にしていると、なんとハング・オンだ〜!やった〜!かっこいい〜!ビデオを見るたびに、
『くそ〜男に生まれたかったぜ!』
といつも思っていたのを思い出す。なんかわかんないけどあのビデオクリップみると、そう思う。
そんで次…
『長いことやってなかった曲だよ!っていうか今日の午後練習の時にはやったけどさ(笑)』
というノーマンの相変わらず軽快なMCから始まったのは…カソリック・エドュケイション!おおお!そんなわけで今日のセットリストはこれ。相変わらずギターはもったまんまだ。あれ〜ちょっとまってよ〜ギター無しってのは一体どうなったのよ!次のアイ・キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホームが終わるころには、さすがの客からも
『ギター無しってのはどうなったんだ〜!』
『ノー・ギター・プリーズ!』
などという声が飛び交う。もちろん、怒っているわけでなくてね。ジョーク混じりで。ノーマンは、
『あれっと今日何日だっけね?明日がアコースティックナイトだからさぁ!』
なんてふざけてみたりして。オイオイ。結局本編最後までずっとギターもって普通の演奏。だけど、よく見て聴いてないとわからない、実はちょいとずつ、いつもとそれぞれ違うのだ。途中で
『ほら、ギターなしだよぅ〜!』
なんてノーマンがギターを持たないで、歌ったり、アコーディオンもどきのキーボードを弾いたり。他にもたくさん楽器を入れたりして。サンドイッチって、ギターなしと、普通のセットのサンドイッチ、っていう意味だったのね。ていうか、具が多すぎだってば…出血大サービスじゃんよ。
テイク・ザ・ロング・ウェイ・ラウンドも、ギターは控えめに演奏していた。そんでメタルベイベ〜!
そういえば、ノーマンがずっと3日間のライブ中、ジミー・パーシーがどうの、こうのってゆい続けていたんだけど、あれは何なんだろう?ジミー・パーシーってシャム69の人だよね?だから何なの?そんでノーマンそのジミーの真似だかわかんないけど、誰かの口まねして笑いとってた。
それから、ずっと最後のコンセプトまでギターもったまんまでライブは進んだ。サンシャイン〜の時はノーマンギターをはずして、例のぶわぶわアコーディオンみたいのを弾く。ドラムも控えめで、全体的にギターも1本だしで、やわらかなイメージのサンシャイン〜。
そんでしばらくぶりのワッチュ・ドゥ・トゥ・ミー!今日はバンドワゴネスクな日だ。わ〜い!
そうだ。ノーマンついに、服を着替えた。
『アハ〜今日も昨日と同じの着ようと思ったら、なんか臭くてさ〜ついに着替えたよ!』
って笑いながらコメントしてた。写真みればわかるけど、黒の半袖Tシャツに緑がかったベスト、レイモンドはボタンダウンのシャツ、ジェリーは黒のフリースジャケット。
そうだ、それから、フランシスが日本代表のサッカーのユニフォームをきてた。スピード・オブ・ライトの前には、ノーマンがそうやって客に紹介してた。そんでそのスピード・オブ・ライトでは、みぃよ〜〜〜ん、みぃよ〜〜んていう電子な音を入れて演奏してた。
アバウト・ユーの時は、ノーマンがレイモンドの曲だよ〜グラスゴーから来たレイモンドだよ〜てまたゆってたけど、なんでなのさ。いつもノーマン、レイモンドのこと、”グラスゴーから来たレイモンド”って紹介するじゃない。そんでお客さん笑うの。変なの。この日も2回は同じことゆってた、ノーマン。レイモンド=グラスゴーてそんなに浸透させたいのか!
アイ・ニード・ダイレクションの、ギターの音はかっこいい。固めのディストーションをかけて。さらっと見ていると気づかないけど、ティーネイジていつも小さな工夫をたくさんしている。
最後の曲、コンセプトだよ!のノーマンのMCに、もちろん客席からはブーイング。だけど、ノーマン、今日もまた
『5分もしたら戻ってくるからさ〜』
と笑いながらコンセプトをはじめ、そしてやっぱり来た、サタンへつなげて終わる閉め方。コンセプトは会場の合唱の声の方がノーマンのボーカルより、大きかったんじゃないかな。ステージのはしっこにはテルミンを演奏する赤毛の三つ編みの女の子がいて、みよよんみよよんとテルミンを鳴らしていた。面白い。ヘンテコなサタン。みんな嬉しそうに歌っていた。そんでもって…実のところ、5分もたたないうちに戻ってきた。
そして始まったのはプラネッツ。なんとこの曲ではレイモンドがドラムをやっていたのだ。フランシスはキーボード、フィンレイはビブラフォン、ジェリーはいつも通り、ノーマンはギターなし、それからトランペットと1人ギター。…一応このアンコールセットもギター無し、っていう意味なんだろうけどね…ていうかギター入ってるけどね…ちょっと、バター塗ろうとしたら間違えてジャムつけそうになっちゃったパンくらいの勢い?やっぱサンドイッチだけに。セットリストで見ると、点線でわかれているところの上下が、パンで、挟んであるところが具…
そしてカルデサック。この2曲とも昨日もやっていたけど、アコースティックセットとはちょっとまた違ったアレンジ。こってるなぁ…ホントにたくさんたくさんリハーサルしたんだろうなぁ。プラネッツでは、トランペットがかなりフィーチャーされていてステキだったし。カルデサックではノーマンはフィンレイが使っていたマラカスを持ってきた。マラカスは二つがクロスしてくっついているやつで、ノーマン、
『ティーンエイジ・ファンクラブはいつでもインチキ〜♪』
と節をつけてしゃべっていた。お客さんが、お〜い、ギター無しはどうなったんだよ〜とたくさんつっこみを入れるのに呼応したのもあったんだろう。だけどもう、いいよ、ギターありでもなんでもいいよ〜楽しいもん!会場にいた人だって、誰も怒っている人なんていなかった。結局ミートの多いサンドイッチに転向したけど、それが逆によかったんだもん。ていうか実は最初から最後まで、アカペラでやられたらどうしよう、っていう不安もあったしさ。ドラムは安っぽいドラムマシンで、下の写真のようにフランシスがキーボード。フィンレイがビブラフォン。トランペットも引き続き。なんかティーンエイジなんだけど、ティーンエイジじゃないみたい。フシギ。
そして、ライブは終わった。だけど、お客さんがこれで終わりなんていうのに納得するわけがない!もっと聴きたいにきまってるじゃん!!そういうわけでもちろんアンコールの嵐。
お願い〜あと1曲だけでもいいからやってくれ〜!!
みんなの思いが通じたのか、やっとメンバー、ステージに帰ってきた。2回目のアンコール?
そしてまたおちゃらけノーマンのコメントが始まった。先にお休みゆっとくよ〜来てくれてホントにありがとう、今夜のオーディエンスは最高だったよ〜って何度もゆってた。ノーマンんんん…こっちもありがとうだよ〜ホントに良いライブをありがとう〜!そんで始まったのはブロークン。
3日間ずっとこの曲をやっていたけど、この日が一番一番、ステキだった。言葉であらわしたらもったいなくてできないくらい…最後は、会場の合唱がなりやまない…。レイモンドのピピポポピピポポ…という鍵盤の音と、会場のその合唱、そしてトランペットがみんなの心に染み渡って…あの瞬間きっとあそこにいたみんなはとっても幸せだっただろう。
結局レイモンドは、観客の合唱がなりやむまで、ずっとキーボードを叩き続けた。いつまでもいつまでも続いたような感じがした。ホントにホントの最後は、いつまでやるんだ〜っていう笑いが巻きおこって、レイモンドもちょっとユーモア混じりに鍵盤を弾き初めて…そして、お客さんのわれんばかりの盛大な拍手喝采でライブは幕を閉じた。いつまでもなりやまなかったよ、ホントにホントに。TFCのライブはこの先何回見てもいつまでも飽きることはないだろうと思う。そして、今夜見たライブは、今まで見てきたたくさんのバンドやTFCのライブの中でも、人生のベスト1!!って言えるくらい素晴らしいライブだった。昨日もだけど。ホントに、も〜、
生きててよかった!!
ライブが終わった後、セットリストをもらっていると、めがねをかけたリサ・ロブ風の女の子が話しかけてきた。セットリストわたしもほしい!まだもらえるかな?っていうから、頼んでみなよ〜きっとまだあるよ、っていうと、ステージ上で後かたづけをしていた人に声をかけてもらっていた。彼女がもらったセットリストは、手書きで、”N N R G N R G”とか書いてあって、どれが誰の曲か、それから、”ここでスイッチを入れる”とかカンペみたいな感じになっていて。周りにいたみんな寄ってきて一笑い。そのリサ・ロブ風の彼女は、
『わたしはサンフランシスコから見に来たの、昨日ノーマンにお花をあげたのはわたしなの!』
ってニコニコしながらゆってた。そういや、昨日お花あげてる子いたなぁ。しばらくホントに最高だったね!って軽く会話をして別れた。セットリストをのぞき込んでいると、他にも、みせて〜と人が寄ってきて、1人のおじさんは、 『よし、覚えて帰るから!』 と気合い入れたりしてたよ。なんか、周りにいた人たちと、ライブの良さを一緒にかみしめていられるような雰囲気が最後まであって、とても嬉しかった。それにきっと、ロンドンからだけじゃなく、遠くからも見に来てる人が他にもたくさんいたんだね。最後の一言:実験ライブ大成功!またこういう企画絶対やってね!