部屋には、泣いているシノブさんと、泣いている僕と、平山さんが落としていったカバンだけが寂しく存在していた。
「うぅ〜;(どうして・・こうやって平山さんに…誤解されて…マジ怖いっ・・・))ひっく・・・;;;」
『どうしよう…テルチカ…絶対…誤解して・・・っく;;;』
それぞれのどうしょうもないキモチが交差する。
あぁ…もう…どうにかなってしまいそうだ…今日の僕…ついてない…。
『神波さんいます〜?…あっ!神波さん!なんか平山さんが外で神波さん呼んでましたよ〜?
しかも…すごい…目充血して…なんか平山さん怒ってるみたいですよ…?』
「あ。お、大原さん…お、オレ呼んでたんですか…?平山さん…。(怖)」
どうして僕はこんなことに・・・。
寒い外。春とは言えど、時間も遅いことがあって、肌寒く感じた。
平山さんの雰囲気のせいだろうか。背筋がぞくっとした。
「あ、あのぉ…平山さん…?あ…の…ご、誤解してますよね…?そ、その…」
…平山さんはオレの問にびくともしない。本気で怖い。泣きたい…俺…。
僕が次の言葉に困って沈黙したとき。平山さんは重い声で話し掛けた来た。
『あのさ。はっきり言ってお前らがそういうのなら、別にオレはなんとも言わないけどさ。
どうしてお前そうやってオレに黙ってたわけ?なんでシノブ泣かせてたわけ?』
…「あの、だからそういうのじゃなくて、誤解で―・・・」
『誤解とか言って、ごまかしてるわけ?これ以上オレ怒らせるつもり?』
・・・・・・・。
「だから、ホント…それに泣かせたのは俺じゃない…―・・・」
『現に泣かせてたくせに何言うの?…』
プチっ。 確かにそのとき、僕の中の何かが切れた。
「くっくっく…(怒)なぁんだよぉぉぉっ?!人の話の1つや2つ聞いてくださいよぉぉっ?」
『?!』
「誤解だって言ってるでしょう?!オレは今日他の女に振られたばっかしですよぉっ?なんで他に女居なきゃいけないんですかぁっ?!」
『えっ?お前、振られたのか…』
オレは泣いていた。もうよくわかんないけど、
悔しさと、振られたことを思い出したのと、やるせないキモチで一杯だった。
「それにぃっ!泣かせたのだって、平山さんがちゃんと告白の返事しないから
あーなってこーなって、なんでオレが怒られなきゃいけないんですかぁぁっ?!」
『は…?告白…?何?それ。』
「・ ・ ・ 。は?」
『あの…その…』『あ〜…神波から聞いた…けど…さ。』
〔カチャン☆〕
僕は平山さんとシノブさんを二人きりにして、スタッフルームを出た。
どうやら、さまざまなすれ違いや誤解があったらしい。
…結局僕はなんだったんだろう。
振られて。誤解されて。怒られて。怒って。…はぁ。(ため息)
『おっ!カン〜!コレから、行こうぜ〜!飲み屋〜!』
酒を飲むしぐさをしながら、ジェリーや皆がやってきた。
『せっかくだし、平山さんも誘おうぜっ☆』
と、タカクさんが陽気に言ったが、俺はすかさず
「平山さんは今コレだよっ☆コレv」
と言って、手でハートを作って見せると、皆はにやりと少し怪しげな表情を見せた。(爆)
『んじゃ、行きますか〜。』『今日ドコ行く〜?』『焼肉でも行きます?』『オレは〜…』
平山さんに本気で怒られたり、失恋(;)したり、いろいろあった日だったけど…。
変わらない仲間たちの笑顔がココにあることに、ちょっとした安心と、幸せを
感じていた。
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