ホリゴメラヂオ 2001/05/20(日)
「トロピカリアを聴こう」
Byユリコ
泰行:えー、キリンジのホリゴメラヂオ。今日は音楽特集ですね。
高樹:はい。
泰行:「トロピカリアを聴こう」と題して1960年代後半ブラジルで生まれたムーブメント、
トロピカリズモの中心となったアーティスト達の作品を特集をします。
高樹:トロピカリズモね。
泰行:ね。言いにくいね。
高樹:言いにくいですか?
泰行:ハハハ。
高樹:失敗したからって言いにくいって言葉のせいにしちゃいけないですよ。
泰行:いやいやいや。
高樹:あのー、一応説明しますとですね、トロ…トロピカリズモとは…言いにくいね。
泰行:
でしょ?
高樹:うん。1960年代後半ブラジルのバイーア出身のカエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジルの
ふたりを中心に、これまでのサンバ、ボサノヴァといった古いブラジルのスタイルを壊して
ロック、パンクといったアメリカ・イギリスを中心とした当時のポピュラーミュージックを
積極的に取り入れようというムーブメント。
泰行:ん〜。
高樹:実際の活動は1967〜1969年ぐらいの短い期間。
泰行:ほう。
高樹:これは音楽だけではなく当時ブラジルでおこっていた軍事政権の
芸術全般に対するアンチテーゼとしての運動でもあった。と。
泰行:ん〜。ねえ、凄いねえ。
高樹:主なアーティストとしてはカエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジルのほか、
ガル・コスタ、ナラ・レオン、ムタンチス、そして前にこの番組でも紹介しましたけど
トン・ゼーとかね。
泰行:はい。ん〜。
高樹:なんですけど。・・・軍事政権だったんだね。
泰行:軍事政権。
高樹:で、音楽的には1968年のカエターノ・ヴェローゾが発表したアルバム『アレグリア・アレグリア』
の中の「トロピカリア」という曲が最初。
泰行:ほぅ〜。
高樹:で、同年、トロピカリズモ宣言とも言えるオムニバスアルバム『トロピカリア』が発売されました。
泰行:ふぅ〜ん。なるほどね。
これだけ持ってるよ。
高樹:あ、ほんと。これですか?これどんなんですか?
泰行:いや、あんまり聴いてないんだよ。
高樹:ハハ。聴いてみます?
泰行:うん。じゃあこのアルバム。68年にカエターノ・ヴェローゾが発表したアルバム
『アレグリア・アリグリア』から、「トロピカリア」
♪カエターノ・ヴェローゾ 「トロピカリア」♪
泰行:え〜、カエターノ・ヴェローゾの「トロピカリア」を聴いてもらいました。
高樹:んー。かっこいい。でもやっぱサイケだね。
泰行:サイケだね。
高樹:やっぱりビートルズの『サージェント・ペパーズ』の影響はデカかったらしいですよ。
泰行:やっぱ?・・・・・・「やっぱ?」って(笑)
高樹:ハハハ
「やっぱ?」
(←強調する)
「そ〜だと思ったんだよ」(←ダミ声)
泰行:ハハハ、変な言い方んなっちゃった(笑)
高樹:(笑)そうそう。このあとに『トロピカリア』ってアルバムが出るんですけど、
みんなで作ったやつね。
泰行:はいはい。
高樹:これがまさにそんな感じなんですけど。
泰行:へえ〜。
高樹:ただその、もちろんビートルズはジョージ・マーティンみたいな人がいたわけじゃない?
ちゃんとしたマエストロ。
泰行:そうだね。みんなの意見を取り入れてうまくまとめる・・・
高樹:キリンジで言えば冨田恵一的存在の・・・
泰行:ハハハハ(笑)はいはいはい(笑)
高樹:一応その集団はそれらしい人がいないんだけども、このムーブメントが起こった地域の
サルバドールっていう都市でね、そこはわりかし前衛的なものに凄い理解のあるところで。
泰行:へえ〜。
高樹:だからそういう古い世代の人たちも協力的だった、ということをどっかでききましたけどね。
泰行:へえ〜。なるほどね。聴きましょう。
高樹:『トロピカリア』からトン・ゼーの作品で、ジルベルト・ジル、カエターノ・ヴェローゾ、
ガル・コスタ、ムタンチス、参加メンバー全員による「パルケインディストルアル」
♪トン・ゼー 「パルケインディストルアル」♪
高樹:『トロピカリア』から「パルケインディストルアル」でした。
泰行:工場地帯ですか?うーん。
高樹:でもこういうの英語でやったらビートルズっぽいけどさ、
ポルトガル語でやったらそうでもないね。
泰行:あ〜〜。
高樹:文脈があるからそういう風に聴こえるけど、これだけパッと聴かされるとさ。
泰行:ん〜。
高樹:おかしなとこは凄くあるけど、わりかしオペレッタとかそういう感じはするね。
泰行:あ〜、はぁはぁはぁ。
高樹:やっぱ原語の性質はデカイね。
泰行:響きがね。
高樹:ん〜。まぁ原語のハナシですけど、ブラジルとかってその…カエターノとか紹介するときに、
泰行:ん〜。
高樹:「シンガー/カエターノ・ヴェローゾ」って紹介するんじゃなくて、
「詩人/カエターノ・ヴェローゾ」って紹介するらしいよ。
泰行:あ〜、はぁはぁはぁ。
高樹:凄いカエターノとかは詩が面白かったりするんだけども、あのね、その詩人に対する
尊敬ってのは凄いらしいですよ。
泰行:へえ〜〜。
高樹:ポルトガルってのは。
泰行:あ、そうなんだ。
高樹:そうそう。だからそういうこともあって、きっと普通に英語でやってもよかったんだろうけども、
泰行:あ〜〜、自分の・・・
高樹:やっぱり詩に対するこだわりがあったんじゃないの?
泰行:なるほどね。あぁ、はぁはぁはぁ。
高樹:でそのカエターノのね、先輩にジルベルト・ジルっていう人がいてね。
泰行:はい。
高樹:大学のときにね、なんか「ギターの上手い先輩がいる。」
泰行:へえ〜。
高樹:「ジルベルトさん、スゲェ、ジョビンの曲完コピしてるよ!」
泰行:ハハハハ(笑)
高樹:っていって、仲良くなったらしいっすよ。
泰行:へえぇ〜〜。あそう。ジルベルト先輩がね。ほぅ〜。
高樹:でもこのへんの人も現役だからね。しかも近年バンバン出してるからね。
近年特に出してる感じがする。
泰行:なんなんだろうね。
高樹:じゃ聴きましょう。ジルベルト・ジルで「エルブロ・エルベルトニコ」
♪ジルベルト・ジル 「エルブロ・エルベルトニコ」♪
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泰行:えー、キリンジのホリゴメラヂオ。今日は「トロピカリアを聴こう」と題して
1960年代後半ブラジルで生まれたムーブメント、トロピカリズモの中心となった
アーティスト達の作品を特集をしています。
高樹:うん。かっこいいですね。
泰行:ジルベルト・ジルかっこよかったな。
高樹:なんかロック部門担当って感じじゃないですか?
泰行:あ、この人?
高樹:この人。
泰行:ふふふ。
高樹:『トロピカリア』の中で。
泰行:あそうなんだ。そういう作風なんだ?今聴いた中ではそんな感じ・・・
高樹:わりかしそうだよ。結構ガーンといく感じだよ。
泰行:あそう?なんか・・・結構しびれたな。ん〜。
高樹:でもちょうどムタンチスのアルバムが再発になったのが、5年くらい前ですかね?
で、オレそれをさ買ったのよ。なんだこれ?っていって。あんまりピンとこなかったのよ。
泰行:あそう。
高樹:なんか普通かな、と思ったの。でも録音の仕方とかコラージュの仕方とか面白かったけどね。
泰行:んー。
高樹:なんか、そのへんのそういうの出すといろんな人が聴くワケじゃない?
泰行:はいはい。
高樹:だから世界の各地で同時発生的にトロピカリの遺伝子みたいなのがね、
受け継がれてる感じが面白いね。
泰行:あー。
高樹:だからトータスとか・・・トータス一緒にツアーやってるんだって。
泰行:誰と?
高樹:トン・ゼーと。
泰行:へええ〜。
高樹:だからそういうのがどんどんこう、花開いてて面白いですけどね。
泰行:へえ〜。
高樹:でね、一応その『トロピカリア2』ってのが出るんですよ。『ドイス』っていうんですけどね、『2』は。
泰行:あぁー。『ドイス』
高樹:93年に出てます。
泰行:93年。
高樹:でも7年前ですけど、カエターノとジルベルト・ジルがやってるんですけど
これがエライかっこいいんですよ。
泰行:あそう? 聴きましょうよ、じゃあ。
高樹:聴きましょう。紹介してくださいよ。
泰行:はい。ヘヘへ(笑) えー、カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルで「ハイチ」
♪カエターノ・ヴェローゾ&ジルベルト・ジル 「ハイチ」♪
泰行:え〜お送りした曲はカエターノ・ヴェローゾ&ジルベルト・ジルで「ハイチ」でした。
高樹:かっこいいねえ。
泰行:よかった。「ハイチ」
高樹:凄い緊張感あるね。
泰行:ん〜。展開がよかったな。
高樹:さて、今日はまぁこんな感じでトロピカリアのアーティストを特集したんですけど。
泰行:ん〜。
高樹:なんかね、あのーわりかしボサノヴァとかサンバみたいなとこで語られてたでしょ?
ブラジル音楽って。
泰行:あ〜はいはい。
高樹:最近はそれ以降の音楽をみんな聴くでしょう? ま、みんなってことはないけど。
泰行:んー。でもやっぱ影響とかあるんじゃない?
ベックがいいとかカート・コバーンが好きだったり。
そういう繋がりで聴いた人とかもいるんじゃない?
高樹:ねえ。うん。でも面白いね。
泰行:ジルベルト・ジルとかにね、「風を撃て」とかやってほしいね。
高樹:・・・(笑)そういうまとめ方ですか?(笑)
泰行:ハハハハ(笑) まぁまぁ。じゃ最後にこのトロピカリアとは関係ないですけど、
高樹:関係ない(笑)
泰行:キリンジの6/13に発売される新曲を聴きましょう。
キリンジで「雨は毛布のように」
♪キリンジ 「雨は毛布のように」♪
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泰行:キリンジのホリゴメラヂオ。今日は「雨を見くびるな」を聴きながらお別れです。
高樹:今日はトロピカリアのアーティストを特集しましたが。
泰行:ねえ。
高樹:ブラジルは土地とか時代によっていろいろな音楽があるんでね。
泰行:うん。
高樹:そのほかのも特集したいですね。
泰行:ほお、そうだね。凄いね、でもね。
高樹:「ミナス野郎」とかね。
泰行:何それ?
高樹:ミルトン・ナシメントとかさ。
泰行:あぁ〜。
高樹:あれミナス地方。ミナス軍団がいるんですよ。
泰行:あぁ!ミナス地方の・・・
高樹:そうそうそう。
泰行:はいはいはい(笑) すごいね。・・・・・・すごいね。
高樹:どういうすごいですか?(笑)
泰行:明治維新みたいじゃん。
高樹:あぁ・・・わりかしね(笑) わかりました(笑)
えー番組では皆さんからのお便りを募集しています。
新曲の感想も送ってください。
(お便りのあて先を言う)
泰行:それではお送りしたのは堀込泰行と。
高樹:堀込高樹でした。
泰行:来週も聴いてください。
高樹:さようなら。
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