■□■□■□■□■□■□■□■ REVIEW "JAPAN-O" ■□■□■□■□■□■□■□■

onmyou1.jpg 鬼哭転生
陰陽座
壱.降臨 弐.眩暈坂 参.鬼 四.逢魔刻
伍.文車に燃ゆ恋文 六.氷の楔 七.鬼斬忍法帖
八.百の鬼が夜を行く 九.陰陽師 拾.亥の子唄
MOCR-0001 / 1999年 12月
妖怪重金属襲来!! 妖しく、怪しい。戦慄の妖怪ヘヴィメタル絵巻。
99年発表の1st。"降臨"のタイトルイメージにふさわしく、荘厳でシンフォニックなオープニングで幕があがる。一瞬のち、疾駆感を持ちつつプログレ的に展開するAにつづく。BHはパワーメタル然としたグイグイ押してくる力強いナンバーだが、彼らの場合AHに特徴づけられるように語り部の導入やテンポチェンジなど、"静と動""緩急"といった手法を上手く挿入し、曲をより劇的にドラマティックに聴かせるセンスは見事だ。ゴシックの要素が微細に含まれているCは、他の楽曲と少しタッチが異なり、その重々しい空気も新鮮で良い。DはPOPなフィーリングがサビには強く表れており、80年代後半〜90年代前半のROCK感覚を醸し出している。Eは名曲!この曲を聴くためだけでもアルバムを買ってもいいくらい超名曲!!深く冷たい悲しみを纏った唄なのだが、バックの深々と澄み切った音色が生み出す哀切の煌びやかさに酔いしれぬ者はいないであろう。『百鬼繚乱』の"歪む月"もそうだが、ほんと黒猫さんが作る唄はなぜこんなに人を惹きつけるのだろうか?人間の内面にある明るき面ではなく、どちらかといえば底面付近に沈み込んでいるはずの淵なる想いに食い込んできては、そこに潜む感情を鷲掴みにしていく。透明感ある静謐なメロディに魂を込めた黒猫さんの唄を聴けば、粛々と聴き入ること間違いナシ。疾走和風メロディが響くGは、サビの男声+女声ハーモーニーが強烈なインパクトを放ち、一度聴けば覚えてしまう。地方民謡を基にスラッシーにメタルアレンジされたIはアルバム中で異彩を放っている。刻みこむようなテンポをみせる怒涛の展開がメタリックな心(ハート)を直撃、自然とヘッドバンキング。
さあ、これより新世紀百物語のはじまりはじまり〜っ。
【T2−2001年8月29日;93pt】

onmyou2.jpg 百鬼繚乱
陰陽座
壱.式を駆る者 弐.桜花ノ理 参.塗り壁 四.癲狂院狂人廓
伍.八咫烏 六.歪む月 七.帝図魔魁譚 八.化外忍法帖
九.奇子 拾.がいながてや
MOCR-0004 / 2000年 12月
神出鬼没、変幻自在、変異抜刀霞切り!! 魑魅魍魎の行軍の如きアルバム第弐弾!!
参った、正直全曲紹介で曲名打ち込むの苦労したー。
閑話休題。日本が世界に誇る妖怪ヘビーメタルバンド陰陽座の2n・・いや、第弐幕。その独特の世界観は、肯定否定あれど掛け値なしにヘビーメタル。語り部のごとく黒猫さんのときに艶やかに熱っぽく、ときに切なくも澄んだヴォーカルがメタルの調べに乗せて、言霊を紡いでいく。また(B)瞬火さん、招鬼さん(デス声担当)もヴォーカルを執り、普通声とデス声を使い分けたりと男声・女声によるコントラストも曲の彩り助長する。プログレ+パワーメタルといえる彼らの曲は一にも二にも構成の妙、メロディの美しさによって聴く者をその懐に引き込んでいく。ぼくは正統的パワーメタル然とした@、男声・女声の対比が遺憾なく発揮された名曲Aや黒猫さんが作曲している、狂おしいほど悲しげな様相を呈するE(去年、聴いてたらベストチューン候補だったろう)が纏っている、凄まじいまでの気高さと孤高さにはひたすら感じ入るしかない。プログレ風味が入った楽隊の煽情度が尋常でないHなどを聴かされたら、曲の良さにただただ降参してしまうしかないではないか。すごいぞ!とにかくすごい!!、日本でこれほどのバンドがいたのかとただただ感動してしまう。あぁ〜〜ライブで実際に見てーよ。(事後報告!彼らのライブをついに体験した!)
【T2−2001年7月23日;94pt】

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