■□■□■□■□■□■□■□■ REVIEW "M" ■□■□■□■□■□■□■□■

mandragora_fairy.jpg FAIRY TALES FROM HELL'S CAVES    
MANDRAGORA SCREAM
1.Fairy 2.The Time Of Spells 3.Five Tear Drops 4.Brain Storm
5.Cryin' Clouds 6.Angel Dust 7.Little Lombies 8.Child Of The Moon
9.Starquake 10.Fairy-Tale From Hell's Caves
〔輸入盤〕 2001年7月
生まれたてのイタリアンゴシックは耽美にして甘美、荘厳にして壮麗。
メランコリックな状景のなか、マンドラゴラの絶叫が響く!
〔T2作〕
イタリアン・ゴシック・バンドのデビュー。CDを漁っていたらたまたま目に入ったので衝動買い。Robby ValentineやVALENSIA似のMorganのヴォーカル(=女性?)がイマイチ表現力に乏しく、各所で足を引っ張る。教会音楽チックで荘厳な静寂から始まる展開が期待感を誘うが、なぜか移入できないのは沈鬱で厳粛というでもなく中途半端に楽観的雰囲気を醸し出す楽曲陣のせい。ゴシカルでメランコリックなメロディが流れたかと思うとそこから煽情感を増していけない。なによりも困るのはTO/DIE/FORに見れるようなニューウェーヴ調に手を出すのは結構だが、コレもまた決定力に欠けるため逆に、曲の練りの未熟さを露呈してしまう結果に。Morganの甘ったるい声質もあまりこの手の音楽とマッチしておらずしまりきらないむずがゆさを感じる。まだまだ試行錯誤の途中といった様子。ただしメロディセンスは悪くなく、方向性さえ絞込んで曲構成をもっと練れば開花するかも。
【T2−2001年7月;74pt】

mrbig_actualsize.jpg ACTUAL SIZE
MR.BIG
1.Lost In America 2.Wake Up 3.hine 4.Arrow 5.Mary Goes 'Round
6.Suffocation 7.One World Away 8.I Don't Want To Be Happy
9.Crawl Over Me 10. Cheap Little Thrill 11. How Did I Give Myself Away
12. Nothing Like It In The World 13. Deep Dark
(13.BonusTrack) AMCY−7300 / 2001 8月
4人の個性がひとつになった時!!
Richie Kotzen加入後の2枚目、スタジオ・アルバムとして通算6作目となる。オビの文句に苦笑が禁じえないのはメンバー同士による共作がGJの2曲と少なく、メンバー各々が友人のアーティストと作曲したものを持ち寄っているから。特にBilly Sheehanに関してはクレジットはJのみ。しかしながら、作品としては前作よりはまとまりがよく、良曲が揃っているのが皮肉なところか。簡潔にこのアルバムを評するなら、地味だが適度にコマーシャルな出来の作品といえる。
@Hは躍動感に溢れたコマーシャルな曲。ドライビンでキャッチーなA、ポップなメロディが耳に残るB、バラードのCKなどはEric Martinのヴォーカルが一段と素晴らしく、胸にジンとくる。ミドルチューンDの後、ファンキーでグルーヴィーなEがアルバムに彩りを与えている。(Richieの曲か?と思いきや以外にPat Torpeyが作っており、彼の幅広い音楽センスを改めて認識させらされた)。GはCと同じくバラードだが、微妙に感触が異なっており、哀愁感というよりはカスれた寂寥感というフィーリングを聴く者に印象づける。Jはライブ映えしそうなアップテンポで、ハイな雰囲気の楽しい曲。
Richieのギターはソロの部分以外でも曲を効果的に盛り上げるプレイを聴かせ、ソロでは更に自分の持ち味を十二分に発揮してブルージーで染みわたるような音を響かせる。まさにいまのMR.BIGにはRichieのギターがうまくマッチしている。むしろBillyこそ、あまり本作では見せ場らしいところを作れておらずバンド内で浮いた印象を受けた。
なお、このアルバムリリース直後(2001/8/20現在)にMR.BIGはBillyの解雇を発表。脱退でなく解雇というのが、なにかメンバー間での関係に、根深い溝の存在があったことを物語ってるようで・・・。こんな結果になったのは非常に残念である。とくに良いアルバムを作った後だけに、アルバムのイメージまで後味の悪いものにしてしまいかねない。一刻も早く、後任を決め健在な姿をファンの前に見せてほしい。
【T2−2001年8月23日;85pt】

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