「三都物語〜前編」
2004.1.27(火)@京都磔磔


わたしにとっては、約1年ぶりの宮本さんライブである。

京都、しかも平日。シリーズ4回もあるししかもイベントだから、まあ無理して早退しなくてもいいだろう、 と楽観していたのが間違いだったかね。
会社を6時に出て、走ってJR。京都で地下鉄に乗り換えて、四条からまた徒歩でけっこうかかる。 いらいらしながら磔磔に着いたころはもう7時を15分以上も過ぎていた。

頼む。染谷氏が最初でありますように・・・。 そんな願いも空しく、磔磔のドアを開けた瞬間「こんばんは、宮本浩次です」の声。

ぎゃー、浩ちゃんが先だった!

あわてて中に入って受け付けへ。
場内は静まり返っており、正面のステージには1年ぶりの浩ちゃんが!!
早まる気持ちを押さえ、受付でチケットを受け取り、ドリンク代(高い)を払う。
一番うしろの椅子に座って見ることにした。
みんな座って見ている。テーブルも出ている。浩ちゃん何やらしゃべってる。
磔磔は僕に似合う場所だと周囲から言われていたが、ほんとにその通りで、びっくりだ みたいなことを、いつもの調子で話しているではないか。
うん。たしかにしっくりきている。古ぼけているという意味ではなく、 自分スタイルを頑固に守りながら居心地いい空間を醸しているところなんかが共通しているかもしれない。

曲が始まりました。聴いたことのないイントロ・・・これが噂の新曲か?「春の記憶」すごくいい。才能スゴクイイ。 早春を感じさせる、切ないようであまやかな、やさしい曲でした。
その後「Sunny Days」「9月の雨」とつづく。
うう、なんといい声なんでしょう。涙腺を押されるよう。


MC。ここで、ステージ上手に置かれたアップライトピアノへ移動する浩ちゃん。み、見えん
というのも、ここ磔磔は、客席の真ん中あたりにどーんと大黒柱みたいのが立っているのである。 後ろの方にいたわたしの位置からはピアノの位置がちょうど柱の陰に隠れて見えないのだ。
しょうがなく、椅子をやや移動させ、柱の陰から覗いて見る。
「東京のライブで、長男が生まれまして、って冗談でいったら会場が静まり返っちゃって困った。わはは」 というような話をしたのち、ピアノの弾き語りで「パパになる」
この曲、CDではややおちゃらけた感もあるのだけど、アンプラグドバージョンになると打って変わってマジメな曲に生まれ変わるよね。 後ろから見ていると、ちょうど、古い木造の小学校で、先生が弾くピアノを、生徒たちが座って聴いているような場面を想像してしまった。塗装の剥げかけたようなピアノを、ゆっくり丁寧に弾いている姿、「みやもと先生」って感じで素敵。

つづいてピアノで「Wonder Street」

MC。 牛丼屋の牛丼がもうすぐ無くなる(アメリカ産輸入停止のため)と思うと、食べたくもないのに焦って食べてしまう、と浩ちゃん。昔アルバイトをしていたときの先輩が牛丼好きでよく食べていたらしく、牛丼を食べるといつもその先輩のことを思い出すんだそうだ。

ハーモニカを首からかけて、「フォークシンガー」。 これも初めて聴いた。
歌いだしが、まっさんっぽいなーと思ったけど、サビになると途端にいい曲だ。淡々と語られる歌詞の内容は、浩ちゃんの「こうありたい」という決意表明みたいだったな。世代に対する思いとかもさ。今の年齢だからこそ歌える歌って気がするよ。
「いつも二人で」。サビのハモリを客に歌わせたり、急に途中で速度を早めてみたりと、遊びの多い曲でした。 「I know」

「今年こそは円い銀盤を出したい」 と、浩ちゃん。
「よっ!」「待ってましたっ!」みたいな拍手が聴衆から湧きおこる。浩ちゃん、感に堪えない表情を見せてから「大学出てます」と一言。(この日の朝、テレビで某議員が、学歴詐称の釈明会見をしていた。たぶん、そのことだろうなー。わからんけど)

「A‾ha」で、客みんなと大合唱してから本編終わり。
ここでステージから客席を通って楽屋へ戻る浩ちゃん。階段の下に居てラッキー!すぐ横を通り過ぎていかれた。

休憩を挟んで染谷俊のステージ。 半分くらいの人数が立ち上がって見ていた。 力一杯激弾きのピアノにはまたまた圧倒されましたな。 止まることがないうえ、ほとんど鍵盤を見ないで弾くんだよね。 片手で弾いてるときもあるし。 見てるうちに、あのシャツは、ピアノを弾く腕に少しでも負担がかからないようにわざと袖が切ってあるのではないかと気付きました。 違うかなー。 そうだとしたら素晴らしいプロ魂ではないか。


そして、アンコール。 「染谷!浩ちゃん!染谷!浩ちゃん!」と交互にコールがかかる。 みんなの目は、楽屋からの階段に釘付け。 何やら影がうごめいた。出て来た〜!っと思ったら、全然違うスタッフの人だったのでみんなずっこける。まぎらわしい。 それでもあきらめずにコールしていると、今度こそ本物が出て来た。 浩ちゃん、染谷、二人してご登場です。

「渚のシンドバッド」 それぞれがそれぞれの良さを主張し、相手を引き立て、いい感じに盛り上がったセッションでした。 浩ちゃん、ギターのネックを上から押さえた弾き方したり(なんて言うんだ?よくロックの人が興に乗ったときにやるようなやつだよ・・・それじゃ分からんか)

そんでもって、また退場。 非常にさわやかな笑顔で、客の間を走り去ってった浩ちゃん(と、染谷氏)。

う〜ん。良いライブだった。 最初の2曲が聴かれへんかったのは至極残念だけども、久しぶりにあの癒し声と、新しい曲と、変わらない喋り口調が聴けて、ほんと嬉しかった。 実はまだ、宮本浩次世界への勘が取り戻せてないのだけど。明日から3日あることだし、徐々に馴染んでいくであろう自分。

(うみねこ)




←戻る