〜天ヶ瀬をぬけて〜
篇
全5部
5月
とある日。
快晴
時計を見る。8時半。
「平等院の開門時間だがっ!」
起き抜けにこんなコトバ発することができる自分に感謝。
今日は、
実験
をやろうとしてた日なのにね。
ほら、空を見ろ、
めっちゃんこ
青い
でかんわ。
じっとしとれせんに。
そそくさと用意をする。
小さいときから寝起きは良かった。
目覚めるとすでに次の瞬間には体が90度
起きている。おはよー。
今回もまた、
行き当たりばったり
のくせに
思ったが最後
前言撤回完全不可
家を出ると宇治橋商店街でござる。
正面に見えるのが、、、、、、山でござる。
この商店街はなかなか味があるのだ。
その話はまたね。
この道をまっすぐ行くと、川に出る。
その名も宇治川。
「宇治橋」
宇治川に架かってるから。
朝の陽射しは横殴りでとても眩しい。
靄がうすいカーテンのように街を覆っていて
朝の宇治だ。
朝の宇治は僕は好きだ。
平等院の表参道に入る。
さすがに観光シーズンで学生が多い。
あ、さらさら書いてるけど
ここまで5分くらいかなぁ。
とても近いくせに、なかなか平等院に行かない。
夜のランニングコースになってるから
夜の平等院
はよく見てるんだけどね。
あ。そいえばさ、この前ランニングしていたら
パトカーに追跡されて、
「はい止まりなさーい」
呼び止められるし。
最初僕だって気付かないじゃない?
「け、どっかの
バカ
が捕まっとるわ」
って、
「こちらは、鍛えるためにジョギングしてるし。
逞しい
人生だね」
とかなんとか優越感に浸ってて
「はい、そこの走ってる君、止まりなさーい」
・
・
・
「え?」
「僕?」
職務質問ですわ。
「こんな時間に何やってるの?」
「ランニングです。」
「名前、住所は」
「は?」
かなり不機嫌。気持ちよく走ってたのに。。。
でも
よくよく考えてみたら
夜中の3時
を回ろうとしている時間に
両手に
ボクシンググローブ
はめて、
全身
黒ずくめ
で、
「はぁ、はぁ」
息吐きながら
住宅街を駆けている
男
。
しかも、つい先日、
川の上流で悲惨な事件が起こったばかり。
去年は、難解な事件がありました。
京都府警、がんばってます。
いや、がんばらないかんが。
一市民として協力。
でも、自分のこのスタイルを、
僕のアイデンティティを熱弁。
僕、がんばったよ。
でも
やっぱり
説教
厳重注意、そして
解放
気分的には
釈放
でも、僕は思うのであった。
人生の免停にならなくてよかった。
というご都合主義。
もう、忘れちゃってるもん。
ま、そんなことどうでもいいんだけどね。
朝の平等院が見たいんだ。
平等院鳳凰堂は東に向いている。
だから、朝陽には輝く。
青い空と鳳凰堂。
あえて、横から。正面のもあるけど、
イチバン、僕の心象と重なった写真。
鳳凰堂が藤原頼通によって建てられたのが1052年。
千年近くの風雪に耐え、人々に平安と感動を与えて、
元は極彩色
だった
そうだ。
でも、僕は感じた。
今でも輝いている。とてもね。
つづく。
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