| 六番 |
壺阪寺(南法華寺) |
| 七番 |
岡寺(龍蓋寺) |
| 番外 |
法起院 |
| 八番 |
長谷寺 |
| 九番 |
南円堂 |
| 龍蓋寺。ふつう、岡寺の名前で呼ばれている。開祖は
義淵というすごくエライお坊さん。良弁や
行基、道鏡がその門人にいる。 寺の名の由来は、昔近くで龍が強風や豪雨を起こして村人を困らせていたとき、義淵が法力で龍を池に封じ込め、池の蓋としたという伝説から。 この7月の猛暑の中、予想通りこんなときに寺巡りするモノ好きはあまりおらず、とても閑散としていた。この寺のお坊さんはえらく愛想が悪くて、入場権の譲受で人の目を見ないのは許せるが、まったく顔を向けないんだよね。まったく、教育がなっとらんですな。坊主に説教ってのも変なの。 |
| 大師堂、三重塔をぬけると景色が開け、西側に広がる明日香を見渡すことが出来た。僕の中では、
「奈良=お墓」のイメージが強く、その通りに平野のところどころに隆起するでっぱりはほとんど全て「古墳」である。 また、奈良は人間が作った建造物(古墳・寺社)が自然に最も素直にとけ込んでいるところとして、僕はとても好きだ。 |
|
|
| 中腰で通れるくらいの入り口である。冷たい湿った空気
が、僕の脇を通り抜ける。 目を凝らすと明かりが灯っている。なにかあるらしい。 僕は、ふだんは闇とか暗がりとか全然気にしない性質だけど、今回は何かちがう 。とーってもイヤな感じがして、なかなか一歩を踏み出せなかった。不安なのだ。 「あ〜、もう!」 振り払うかのように声を出し、意を決して中に入る。洞窟の先には、仏像が座っていた。外は30度を優に超える暑さ なのに、中は異様なほど寒い。周りの岩肌からは水が滲み出し、高湿だ。仏像は印のカタチから大日如来だった。やはり、奥の院である。 僕は急にとても怖くなった・・・・・
何かいる!!
こういうときの直感って信じたほうがいいんだよね。僕はゆっくりと外に出る。祠に礼をして、来た道へ。全身、脂汗でびっしょりになった。 不敬だったかもしれないな。今度はしっかりしよう。 |
| 本堂。瓦葺きの入母屋造り。妻入りは珍しいな、と思った。「妻」は建物の側面の事。妻に唐破風をつけてその下が礼堂となっている。近くにいくと意外に大きかった。 参拝の後、朱印帳を受けに行くと、ここも愛想の悪い坊主が書いてくれた。しかもすごく冷えた空気 が部屋の中から流れてくる。「おい! 何を楽してんねん。」。かなり幻滅。先入観もあり失礼だが、字も雑念の塊みたい。もう少し、姿勢を感じさせて欲しかったよ。僕はとても敬意を払ってるんだから。 |
| 順番は前後するが、今回最後の一枚。本尊の
如意輪観音菩薩 である。丈六の巨像である。像高約4.6m。弘法大師がインド、中国、日本の三国の土を練り合わせて造った塑像と伝えられており、現存最大。インパクトは
強烈の一言。 この寺は優秀な仏像が多く、京都や奈良の国立博物館に幾つか寄託され、僕も観たことがある。やはりこの大きさには大きな感銘を受けた。デカイ 、ってことがこれほど効果を持つのが仏像である。 白い大きな体躯をしばらくポーッと見ていた。 「あの気持ち、久しぶりだったなぁ」 と後になってしみじみ思った。 |