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奈良公園散策




5月中旬。奈良公園内の新公会堂で国際学会が開かれ、参加した。
時間の合間を見つけて、奈良公園を散歩した。小学校の修学旅行以来の大仏さんに
会うことで満たされてしまった感があり、「旅日記」なんてもんじゃないけれども、
大事な1ページでもありますれば。






奈良公園。
その名の通り、近鉄奈良駅の東にドカッと広がるでっかいでっかい公園。
東大寺、春日大社、興福寺がある。奈良国立博物館とかも。

時々雨の空の下、
講演会をぬけだし、背伸び一番、「さーて行きますか」で始まる。

南円堂
最初に訪れたのが南円堂。藤原氏が建てた興福寺の一堂。北側にやや小振りの北円堂もある。こちらは興福寺で最古の建物として国宝。南円堂の方がやや大きい。四国三十三カ所の 第九番札所

修学旅行生がとても多く、興福寺境内は真っ白な世界。記念写真をあちらこちらで撮っていて、避けるのが大変だった。

なんかいろんな視線を感じるなぁ、って思ってたら

スーツ
着て、両手に 朱印帳 仏像ガイド デジカメ持って、周りをキョロキョロしながら目を輝かせて歩いている

そりゃ、目立つわ。しかも人一倍、熱心に拝んでるし、必殺!「 般若心経」詠唱。極上ミスマッチ。

写真の右側に納経所と藤原氏の寺らしく藤棚、その奥に「 一言観音」が。その名の通り、一言だけの祈願を受け付けてくれるそうだ。一言(ヒトコト)と言えば、連想されるのが「ヒトコトヌシ」だよね(僕だけ?)。


 一言主(ヒトコトヌシ)ってのは、奈良に住んでいた葛城・鴨一族の氏神。古事記か日本書紀に、大和王朝が奈良に攻め入って血の海にしたという記録がある。葛城一族は没落し、近畿から追放される。京都に移住した一団が上賀茂・下鴨神社を作り上げる。一言主は神社となり全国に存在する。神話では、下のように仲良くしたことになっているのだ。


 
 雄略天皇が葛城山に登った時に、側につき従う百官の役人達は紅い紐のついた青摺の衣を着ていた。その時、向こうの山の尾根づたいに行列があり、その人数といい、装束といいそっくりだった。
 天皇は、「この大和の国には、自分の他に君というものは無いはずだ。いったい何者がこのように行列をつくっていくのだ。」
 と尋ねたところ、向こうから答えてくる言葉もまったく同じであった。天皇は激怒し、お互いに矢をかまえた。天皇はそれなら名乗りあってから矢を放とうとい言った。

  すると向こうから答えて言うには、「私は悪事(マガゴト)も一言、善事(ヨゴト)も一言で決めてしまう言離(コトサカ)の神で、葛城の一言主之大神(ヒトコトヌシノオホカミ)である。」
 この言葉を聞いた天皇は、「勿体ないことでございます。我が大神よ。このように現身をお示しになろうとは夢にも思いませんでした。」
 と言い、腰につけた太刀や弓矢を初めとして、百官の衣服をも脱がせて献上した。ヒトコトヌシは喜んでこの贈り物を受け取った。 


 この話は、天皇よりもヒトコトヌシが力を持っていて、しかも独立した勢力をもっていたことを示している。この説話は、ヒトコトヌシ=賀茂氏の勢力の強さを物語っている。 聖徳太子の時代に強い勢力を誇った、蘇我氏物部氏はカモ氏を祖としている。奈良の本当の支配者は誰だったか、わかる気がするよね。

 藤原氏の寺の中に「神」ではなく、「観音」として祀られている、そう思うとちょっと寂しくなった。

 

奈良国立博物館に行く

時間が限られてたので、彫刻メインの本館を重点的に。

【結論】
かなりいい!!
さすが奈良。これほどしっかりと奈良時代の仏像を堪能できたのは初めて。
最終的に、探偵気分。

(目の前の仏像を見て)
「ふむふむ、顔がふくよかである。凛々しく、少年のような眼差し。手足顔が大きめだなぁ。・・・

白鳳時代!!




(そ〜っと、解説プレートを見る)
正解!!
(心中でガッツポーズ)

他にも筋肉のつき具合、立ち方、衣紋の掘りの深さ、流れ方、、
やばいよぉ。フフフフフ。
平日だったからか、ほとんど人がいなくてのんびり見れました。



「博物館から北上、東大寺あこがれの大仏様へ」

しか
鹿と奈良漬けの図

なんかデジカメ電池少ないのに上図みたいなのパシャパシャしとったもんだで、
次の大仏殿であまり記録できないハメに。反省。


12年ぶりの東大寺である。
僕の中での東大寺は、最近知ったのだが「春日大社」だったよ(涙)。
したがって、画像を伴う思い出は皆無。
目の前に広がる大仏殿。遠目からでもかなりデカイ!
大仏殿
これ、でかいんすよ。

ご存じですか
木造建築物としては世界最大。これでも、江戸の再建で一回り縮小したそうだ。
ただ、圧倒されていましたので。
でも、屋根はトラスになっているそうだ。これを先生から聞いて、ちょっとショック。伝統建築は大事。

修学旅行生の一団が出ていった直後だったので、悠々と見ることができる。少しずつ、歩きながら中に入る。

この中に大仏が入っている。大仏のお家。なんか格納庫って感じ(不遜)。

大仏

大仏

なぜか画像が一番小さい。ま、いいや。
とにかくでかいぞ〜、ガォ〜(意味不明)。なんせ、頭が5メートル。目が2メートル。

圧倒

見上げる、大仏を。
正式名称「毘廬舎那仏」。釈迦の存在の根元と「華厳経」や「梵網経」では説かれている。
広大な宇宙の頂点に立つという スケールの大きさ故か現存する作例はきわめて少ない。
大仏殿内をゆっくり巡る。


柏手を打つ女子高生
柱に開いた鼻の穴をくぐろうとして、つっかえてもがく中学生
それをしっかり写真におさめる先生
英語で必死に仏像の概念を説明しようとするガイドさん


いろんな人も眺めながら、サインをもらって帰途につく。
あんなでっかい手で書いてもらった小さなサイン。宝物ッス。





東大寺には他にも二月堂、法華堂、正倉院などいっぱいある。
また奈良公園には春日大社、南には新薬師寺、など。
これらはまたいつか。

巡れば巡るほど、世界は宝箱って感じがする。
見つけなくちゃいかん! って思ってる限り、幸せですわ。
では、またね。


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