(0)現存する横溝正史世界の住民たち
ホントは大幅に「仕掛けて仕損じあり」な雰囲気なんですけど。なんせ私が書くくらいなんで。
しかもハテなんについて書けばいいのやら。なんでもいいといわれても・・・音楽か?テレビか?
正直、私が音楽だのテレビだのについて書くことには思いっきり不安があるわけなんですよ。
かなりヘンな人なので。いや自分じゃヘンと思ってなかったけどハタからみれば相当ヘンということで。
なんちゅうか、世間様からずいぶんと人間性がかけ離れてるらしいんで。
そういやおみさんから指示がなかったけど明るい話で構成すればいいんだか暗い話でもいいんだか。
まあいいや、指示なしってことはそのへんは治外法権で。明るいのも暗いのも適当に書き散らかします。
とりあえず第一回ということで嫌いな音楽雑誌のコメントは控えておきます、これがまたひどいんだ。
ただなんといいますか、長いことアキタ星の片田舎で音楽聴きなぞやってると性格が屈折するんですよ。
「ムクドリ」買うのにわざわざ秋田市のフリーウェイレコードまで出向いてやっと見つけるような有り様。
それでもむしろよく一枚あったものだと感心(UKプロジェクトあたりのCDさえ滅多になかったので)。
もっと大変だったのがカーネーション。WAXのCDなど店頭に並んでいるわけもなく、当然注文だが
「天国と地獄」の恥ずかしいジャケットを思いっきり店員に笑われるという出来事が。
そんなことはザラでレコード屋に毎日部活帰りに通ってた自分は「あいつまた来てる」、
「またヘンなCD買ってった」などと店員にヒソヒソ話をされる対象だったり。
お客に対してずいぶん失礼な態度ではありませんかね。
売れ線と違う趣味のものを買うだけで変人として他人様の噂にのぼるような在郷の恐ろしさ。
・・・最初だから一応便宜上自分のルーツは書いておかなくちゃ不便と思ったんですが。
事実を書くとあんまりおだやかな話にはならないということに今ごろ気づくなんて。
「人口わずか一万人あまり、約九割が土着民同士で結婚し、系図をたどればほとんどが血縁関係。
さらに冬期間は雪に閉ざされることも重なり、したがって排他的集落意識が極めて強い。
家長制度、民俗行事、村八分、あるいは性的な風習等も依然として暗に存続しており、
公的には伏せられているが血の濃さゆえ精神異常、およびそれに起因した自殺等が多発する」
別に私が横溝正史の小説の冒頭をパクッたわけじゃないですよ。事実を書くとこうなります。
ホントにこういう地域だったりします。21世紀を迎えようが何ひとつとして変わらない地域。
誤解のないように説明しますが東北地方全体がこいういう状況というわけではけっしてありません。
いわき市(コラ)などは合併で大きくなった地域なのでここまで強い閉塞性はありません、念のため。
たまたま自分のところはいまだにこうであるというだけで。結構怪奇小説じみた世界でしょ?
高校、大学にに進学して他の地域の人と交わって初めて自分達が濃いということを自覚するんですよ。
自分のように他の地域に出れる人間はまだいいほうで、大半はそのまま「閉じる」しかないという。
青森出身の某氏の小説でホイホイ自殺者がでるのは演出ではなく、「自殺の家系」の出自だからだし。
率的にこの地にかなりの高率で精神異常が多いのも、薬剤師の人ならけっこうよく知ってる話です。
うちは父の出身の集落が違うので大丈夫かと思ってるんですが、今まで散々見てきてるのでなんとも。
性的な風習というのは、アレです。正直に申し上げるとですね、まだばっちり残ってるんですよ。
書くのははばかるんですが・・・原始男根崇拝というやつが。
しかも単に子孫繁栄や安産の願いとしてではなく、厄除けのれっきとした神様として信仰されてます。
まあその非常に巨大な神様というかアレなんですけど、おいでになって信仰されているわけです。
大きいものは・・・そうですねぇ最大レベルだとトラクターのサイズを軽くしのぐくらいです。
拝まれてる神様だからヘタに撤去するものでもないし、結局昔から神様は神様のままで。
東北ならどこでも信仰しているのかと思ったら、地域限定のようですね。隔絶された豪雪地帯が主で。
仏教と出羽三山の山岳信仰に加えてこのようないんちきな民間信仰も存在するのがなんとも。
こういう話、東京だとか都会の人はあんまりご存じないでしょ?面白いかと思って。
音楽からかけ離れた話になっちゃったけど、こういう環境で自分はbを聴いてきたと(オイ)。
それなりにすごい話でしょう?既に高速道路が通っている地域がいまだにこうなんですよ。
平地で比較的交通条件が良く、相当開発されている自分達の地域でさえこういう状態です。
事実信じ難いことにホントの山奥になるといまだにテレビがありません。
谷が深すぎると結局電波が届かないんです。自分達が見てもどうやって暮らしてるんだと思うほど。
そして戸数が十に及ばない、まさしく現代に残る「八つ墓村」そのものの集落まであるという。
まさに「備中笠岡から南へ七里、瀬戸内海のほぼなかほど・・・・」これは八つ墓村じゃなくて獄門島。
さすがに以前よりいろいろ娯楽が増えたので夜這いなどは近年めっきり少なくなりましたが、
実際こうして書いていて、自分でもかなりはばかるネタもあるのであたりさわりのないことまでしか。
だからもうちょっとポップ度の高い事例で書きますね。
スーパーでいつも割引の商品を買っていく、ただそれだけのことで皆に後ろ指さされるような世界。
こういう地域でビーイング系が全盛の折、そうではないたとえばbのCDを買うという行為、
これは「人の噂にのぼる異常者の行為」以外のなにものでもないわけです。
たかだかCD一枚買うのに異常者扱いを受けるような世界で育つと、とかく懐疑的になります。
実際音楽雑誌の記事ひとつにも疑いの目を向けるようになります。まず信じきるということがない。
そのぶん記事の整合性からウソに早く気がつくという利点もありますが。
余計な話ですけど、このへんのことは最初に書いといたほうがいいかと思いまして。
さてすげえヤな話になって申し訳ないですが、仮に地元に戻らなきゃならないとしたら、自分は。
あの地域をシラフで生きていけるほどタフな精神力は持ち合わせていないとだけ。
一生クラス替えのない教室で八十年外に出ずに生きていなさいって言うようなもんで。
それでも田舎暮らしにあこがれる人っているんですかね。正直お勧めはできかねるんですが。
雪だって1m、2mはザラに積もりますからね、だから閉鎖性が強くなるんですよ。
まあいくら横溝正史の世界といっても山崎努や双子の老婆が住んでるわけじゃありませんけど。
面白いことに、当時の状況ではスピッツのCDを買うにも異常者扱いでした。三枚目までは。
いや一回目は無難にスピッツの話でも書こうかと思ったんですが、とりあえず次回。
というか今回は一応ゼロ回目ということで、おみさんポップ度低すぎたらボツにしといて下さい。
なお、神様の写真をごらんになりたい方がいれば動物園に持ってきますんで(いるかそんな奴)。
いや去年友だちにこの神様の話したら「ウソだ、写真見せろ」っていわれてわざわざ写真とりに行って。
見れば見るほど、アレというかなんというか。笑うどころか一瞬絶句されてしまう始末でした。
以前とまさんのとこで怪しい盆行事の話をしましたが、いやぁ民間信仰ってミステリーの世界ですよ。
真室川音頭がちいとエッチって話もしましたが良く考えれば山形県真室川町も結構雪が多いし。
やっぱりある程度雪の深さが集落の閉塞性だとか怪しい風習に関係してると思われます。
こういう世界では朝礼で校長先生がかしこまって挨拶しても「エロ勅語」にしか聞こえん。