★★★
RESCUE!!!
(((JUNICHI Ver.)))
Heavy Nevus Night!!
★★★
頭が痛い。咳が止まらない。吐きそう。すっごいイライラする。
・・・・・・・もうだめだ。
冬にはカケラもひかなかったくせに今更カゼをひいたらしい。
・・・・・・・・・サイアク。
しょーがないからセブンでポカリと冷えピタとレトルトのおかゆとアイスを買って帰った。
足元にも力が入らずに、少しずつ歩くペースが落ちていく。
妙に重たいコンビニ袋を片手に、のろのろ歩き続けてやっと部屋まで辿り着いた。
コンビニからの距離でさえ3時間くらいに思えた。
すぐ手洗ってうがいしてシャワーだけ浴びて、服着こんで。
冷えピタ貼ってストールを肩からぐるぐる巻きにしておかゆをあっためる。
こんな作業するのもムカついて、小さい鍋でお湯が沸くまでイライラしてた。
途中、ケータイのバイブの音がしたような気がしたけど
今更キッチンからベッドまで歩く元気もなくてほっといた。
あとちょっとでおかゆ(どーせレトルトだけど)ができそうなとき、
ゆっくりインターフォンが鳴った。
あーーーーーめんどいめんどいめんどい。誰だか知らないけどお願いだから帰って。
ちくしょー、居留守使ってやる。どうせ酔っ払った友達かあの4階のオジサンだ。
「………誰、しつこい」
ピンポンがゆっくり2回鳴ったあと、ガチャガチャ鍵を開ける音がした。
なに、これがウワサのピッキング!? こわいし!!
「?」
「……はぁ?」
途中からなんとなく予想はついてたけど、廊下の向こうに聞こえた声は准だった。
あたしは半分壁に隠れながら准を見る。(だって一瞬本気でヤバイと思ったし)
「何やってんの? かくれんぼ?」
「……なんで今日来るかなぁ」
「別に。早く終わったし、顔見たかっただけ」
「………」
准はそうさらっと言ってのけると、キャスケットとジャケットを取って
ソファにカバンを置いてこっちに寄ってくる。
あたしは准のこーゆうとこがたまーになんかむかつく。
(いや、そーゆうとこもすきっちゃすきなのだけど)
「なに、熱あんの?」
「そうだよ、カゼ! こっち来るな! うつる! 帰れ!」
「帰れはないやろぉ!? カゼならカゼって早よ言えやアホ!!」
「准がいきなり来るから悪いんじゃん!!」
「電話出ぇへんからメール送った!」
「知らない、ケータイ見てないし!!」
「なんで今日に限って…」
「こっちはしんどいのにおかゆあっためて必死だったんですよ!!
そこのセブンから3時間くらいかかった気がすんの!!」
いきなり来てアホとか言われてアタマきて、ついいつものクセで声を大きくしてしまう。
咳が止まらくなってしまった。頭も痛い。またイライラする。
「あーもぉ、デカイ声出すから……叫んだら声ぜんぶ頭に響くやろ?」
「じゃあ怒らせないでよー…」
「もうあっち行って寝とき? おかゆ持ってったるから」
「………」
「なに、その迷惑そうな顔」
「……なんもしなくていいのに」
「わーかったから。はい、向こう行くで」
ガッて抱き上げられたけどあたしがギャーギャー暴れたもんだから
半ばひこずられるようにして部屋まで連れていかれた。
つめたいベッドに寝かされて、准は一瞬だけチュウして
「おとなしくしとけ」って頭を撫でて部屋を出て行く。(むかつく!!)
そこらに投げてあったカバンの中のマナーモードのままのケータイには、
しっかりと准からの不在着信があって、メールはセンター問い合わせで1件。
最近やたらセンターにひっかかる。電波あるのにおかしいなぁ。
「、起きてる?」
「あー、ありがとー。准もう帰っていいから。バイバイ」
「や、バイバイじゃなくて」
「だってうつったら困るよねぇ?」
「うつして治すくらいでええやん」
「アホか」
あたしはアナタのために言ってるんですよ?
そりゃあそこまでヤワじゃないとはわかってますけど、
多少の不健康もアナタのお仕事には必要ないと思うから。
レンゲが口の前に運ばれるたびにあたしは鳥みたいに口をあけて、
あっついおかゆを食べた。
それでも半分も食べ切れないうちにいらなくなった。
「はい、口あけて」
「もういい、いらない。食べれない」
「じゃあ、他に食べれるもんある?」
「あ、桃缶。冷蔵庫あるから半分こしよう」
桃缶は冷たくてとてもおいしかった。
みかんと違ってシロップがポテポテしてるのはなんでだろう。
おかゆが熱かったせいで舌がおかしくなりそうだ。
半分ことは言ったけど、結局准は1コの半分をわけてくれた。
「准くん准くん」
「ん?」
「クルーズオンファイアーやってよ」
「……絶対ヤダ」
「やってくれたら治るかもしれないじゃん! コスミックレスキューでしょ!?」
「治るか。」
「……じゃあもういいや。来てくれてありがとー」
「またそーゆうこと言う。最近冷たい」
「冷たくないよ。そんなんじゃカゼの人は助けに来られないよ?」
「助けに来たやん。カゼひいてしんどい彼女残して帰るほど俺そんな冷たないもん」
「だーからなぜあんたまでベッドに入るの」
「今日は別になんもせぇへんから。お願い」
「しなくてあたりまえだっつの」
ぺたっとくっついて抱きしめられて動けなかった。
なんかまた熱が上がったような気がする。
だめだな、あたし。ちゃんとレスキューされてんのかな。
「……あったかい」
「熱あるんだよ、ひっつかなくていいよ」
「熱もらう」
「あげません」
「じゃあ、治ったらお返ししてな?」
「やだ」
「しかムリなお返しな? わかった??」
「はぁ? 意味わかんない」
「さー、なんやろなぁ」
「……目がエロイんですけどー」
「楽しみにしとこー」
こんなエロレスキューに助けてもらうんじゃなかった。
でもなんでかイライラはおさまって、いい夢見れそうだ。
久しぶりにたのしかったから許してあげよう。
★★★
*感謝**
ナツちゃんに頂きましたーvvv
ナツちゃんのホロ甘小説がすき(><)
ありがとうv