「愛してる」なんかじゃ、全然足りない。


あなたへの想いは、どんなコトバにあてはめれば、

全部伝わるんだろう─────。





『今日来ねぇ?』


4週間ぶりの剛くんからのメール。


『ごめん、今日無理』


そう打ってみるものの、送信できなくて。


『何時に行けばいいの?』

文章を作り直して、送信する。



あなたにとって、はどういう存在なの?


『もうすぐ仕事終わるから、8時くらいにきて』


『わかった』




こんな曖昧な関係が始まって、もう2年がたつ。



その間、にもそれなりの男の子はいたし、

剛くんにだって彼女っぽいひとはいた・・・と、思う。


それなのに、剛くんがを手放さなくて、

が剛くんのところから離れなかった理由。


剛くんにとって、は『都合のいい女』で、

にとって、剛くんは『すきなひと』だったから。


剛くんの中で、の存在がどれだけ重かったかわかんないけど、

は剛くんと深い関係になってから、自分の中に剛くん以外を入れたコトはないの。



入れさせたくなかった。


の中に残る、剛くんの感覚や体温。

誰にも消されたくなかった。


剛くんの部屋の前で、インターホンをならす。


「・・・どーぞ」

「おじゃまします」


しおらしい会話をしてみるものの、がこの部屋に来てスルことなんて、1つしかない。


部屋に入るなり、の体中に、剛くんがキスを降らせてくる。


ねぇ、剛くん。


が都合のいい女だとしても。

この瞬間に感じるシアワセは、ウソじゃないよね?


剛くんの唇の柔らかさを感じてる間だけは。

剛くんがのコトだけ考えてくれてるって。

そう思っても、バチは当たらないよね?


「悪ぃけど、今日加減できねぇ・・・」


「んっ、・・・いい・・・よ・・・」



加減なんてしたこともないくせに。

愛する理性もないくせに、優しいコトバをかけないで。



剛くんを受け入れながら、想っても想っても。


足りない。













「悪ぃ・・・・キツかったか?」


「ううん・・・、大丈夫」



終わった後の、軽く啄むようなキスがすき。

ちょっとだけトクベツな感じがする。


ちょっとだけ、ちょっとだけ。



期待しちゃう。





「今度は、・・・いつ逢えるの?」


「・・・わかんね。また連絡する」



と剛くんが逢えるのは、スケジュールなんか関係なくて。


剛くんの欲求が溜まったときだけ。




・・・・・・足りない。



があなたに傾ける愛の、その1000分の1の量でもいいから。



に、剛くんの愛を、、、ください。





*反省**
・・・これって恭子の苦手なジャンルじゃないの!!(笑)
10周年なのになんでこんなに暗いの!?
・・・タイトル先行だからかしら(汗)