抱きしめたい

その日。


なんとなくイヤな予感がしたオレは、仕事を早く終わらせて、

彼女ののところへ行った。





案の定、泣いていた。





「・・・・なんで泣いてんだよ?」



「ごめっ・・・」

「謝って欲しいわけじゃねぇ・・・・・


泣いてる理由、聞いてるだけだ」



「・・・・・・・・・・・」


は、無言で洗面所に行き、顔を洗ってきた。



「ごめんね、びっくりさせちゃって」


「いや、なんとなく予想してたからびっくりはしなかった」



「・・・そっか。さすが剛くんだね」




泣きはらした瞼は、ぷっくりと赤くはれていて。


いつもは白くて小さなの瞼が、やけに痛々しく感じた。


ねぇ。


なんで、泣いてた理由を教えてくれないの?





寂しそうに笑って俯いたを抱きしめる。




「何が不安?」


「・・・・全部・・・」



「もうイヤになった?オレと付き合うの」


「・・・・イヤになりたい・・・・けど、イヤになれないんだもん・・・・




剛くんと離れたら、、死んじゃうよ・・・・・・」







途中からどんどん涙声になっていたは、

コトバの最後では完全に泣いていた。




「オレも・・・・オレもと離れたらマジ死ぬ・・・・

だから泣かないで。

が泣くとマジで辛い・・・・」





「ごめん・・・」









ベッドに入っても、今日は体を繋げる気にはならなかった。


とオレは、背中合わせにしていた。



初めてだ。



同じベッドにいるのに、キスもせず顔もみえないなんて。



「コッチ向かないの?」



「泣いた後だから、顔やばいもん」





「じゃあ、無理にコッチ向かなくていいから・・・

抱きしめさせてよ」









「剛くんの胸に顔埋めててもいい?」



「鼻水つけないなら大歓迎」



を抱きしめると、甘い香りがした。





の香水の匂い。

それだけで安心できる。


傍にいるだけで落ち着く。









オレ、かなりの恋愛中毒者になっちゃったみたいだ。



仕事中も、のことが頭から離れない。

恋愛にこんなにのめり込むのはイヤだったのに。

に触れてるときが1番幸せだって思える。

と連絡とれないと一気に不安になる。

でも・・・

こんな自分に、意外と嫌悪感はない。



オレの性格ごと変えちゃうほど・・・・


ただ、が好きなんだよなぁ・・・・・・・・









これからも、泣かせるかもしれないけど。




傍にいて欲しいのは、たった1人、の笑顔。


*反省** ワケわかんないけど、これぐらい愛されたいね。