捕らぬカレシの恋算用
もし、あの人が手に入ったら。
世界中が羨むような、素敵で幸せな恋愛をするんだ。
絶対、手に入れてみせる ──────── 森田剛、を。
初めてのキスは、前のバレンタインだった。
付き合ってもいないのに、チョコレートを差し出した手を引っ張られて。
夢かと、思った・・・・
やっと、手に入ったと思った、のに。
「サンキュ、甘いモノ食いたかったんだ」
そういって、クルリと後ろを向き、帰って行った。
のファーストキスは、剛くんにとっての、
「トモダチとして」のキスで終わった。
だから、今度こそ。
「恋人として」、甘いキスを、いっぱいいっぱいするんだ。
デートは、彼の仕事のコトを考えると、やっぱりおうちデートかな?
でも、たまにはドライブにも連れて行ってもらおう。
ミニスカートをはいて助手席に座ったら、どんな反応するかな?
剛くんの車で、海まで行って、キスをして。
夕暮れには、車の中でちょっとだけえっちなコトもして。
夜の高速を飛ばして帰るの。
別れ際には、一晩中、頭から離れなくなっちゃうような、
甘いキスをして、「おやすみ」って言うの。
本当は、同じ家に帰って、別れることがないのが理想なんだけど・・・
それは、もうちょっと大人になってから、ね。
それから、「得意料理は?」って聞かれたら、
自信を持って、剛くんの好きなものを答えられるように。
その言葉に、中身が伴うように。
今からリサーチ&練習しなきゃ。
剛くんに、「何食べたい?」って聞いたとき。
「が作ったモンならなんでもいーよ」って言われたいしねv
お互いの誕生日には、ちょっとでもいいから絶対に直接逢って「おめでとう」って言う。
これは絶対でしょ。
電話やメールじゃ伝わらないキモチって、絶対にあるもんね。
世界で1番大切な人が、この世に生を受けた大切な日だから。
直接逢って、「ハッピーバースデー」を言いたい。
そのコトバは、ただ今練習中の極上スマイルと、優しいキスと一緒にね。
クリスマスやバレンタインは、ロマンティックでもそうじゃなくてもいいかも。
でも、クリスマスにはブッシュ・ド・ノエルを焼いて。
バレンタインには、ガトー・ショコラを焼こう。
甘くなりすぎないように、気をつけて。
でも。
の剛くんへの愛の味で、とろけそうなくらい、甘ったるくなっちゃうかもね?
・・・でも、剛くんの彼女になるからには、
もうちょっとダイエットしなきゃ。
抱き合ったとき、剛くんの腰の方が細い、なんて。
女としてものプライドもボロボロだもんね。
剛くんと恋人になったら・・・・・・・・
考えるだけで、ほっぺが緩んじゃう。
「おい、。何にやけてんだよ?」
「えっ、あっ、剛くん!!」
「ちゃん、すごい幸せそうな顔してたね」
「何想像しとったん?」
「健くん、准くんまで・・・」
やだ。
、そんなに幸せそうな顔してた?
・・・・でも、それはしょうがないよねぇ・・・vvv
「ちゃんの顔みてたら、さっきのって遠い未来じゃないかもね?」
「せやなぁ」
?
「何の話?」
「え?だから・・・・
「健。余計なコト言うんじゃねぇよ」
「えぇやん、別に」
最近、ずっと標準語だと思ってた准くんは、プライベートでは関西弁が出る。
本当に、気を許してる人の前でだけ。
「さっき剛くんな」
「岡田っっ!!」
「ちょっと岡田、剛おさえといてよ」
「ラジャ」
健くんからの指令で、准くんが剛くんを羽交い締めにして口を塞ぐ。
「ーーーーーーーーーーーーっっ!!」
剛くんがモガモガしてるうちに、健くんが早口でまくし立てた。
「さっきね、剛が『オレとが恋愛したら、絶対やべぇんだよな
オレ、くっつくときはくっついて、あとはバラバラでもいいやって感じだったんだけど、
が相手だったら、絶対ずっとひっついてるよな。
やってることはバラバラでも、絶対ひっついてやってるよな』って。
ちゃん、さっきの笑顔は剛のコト考えてたからでしょ?」
健くんのコトバが、頭の中で響いてる。
それって。
「それって・・・剛くん、と恋愛するコト、考えててくれてるってコト?」
「んー、っていうか、恋愛するならちゃんしかいないんじゃない?今の剛には」
そこまで健くんがしゃべったとこで、准くんが剛くんを解放した。
「健っ、余計なコトしゃべってんじゃねぇよっ」
「いいじゃん、本当のコトだろ?」
「俺らは消えるから、あとは2人で・・・・な?」
准くんがにっこりとウインク。
「ありがとぉっvvv」
健くんと准くんに手を振って、剛くんの方を振り返る。
「・・・・・・剛くん、顔赤すぎv」
「・・・うっせ」
やばい。
好きすぎて、涙が出ちゃいそう。
「ねぇ。
と一緒に、『世界で1番幸せな恋愛』、してみませんか?」
その言葉は
ただ今練習中の、極上のスマイルと一緒に。
これからの恋算用。
支出は、ほんの少しの勇気。
収入は、ちょっとだけシャイな彼と、いっぱいの愛情。
「じゃあ、ずっと離れんなよ?
つぅか、離してやんねぇけど」
最初の一歩は、彼からの「恋人として」のキスから始まる───────
世界一素敵な、剛くんとの恋物語。
*反省**
結局どっちも両想いだった、と。
今度剛くん視点でも書いてみたいな、と。
写真はTEFTEF様よりお借りしましたv
文字の意味はわかりません(苦笑)