ねぇ、あなたは女の子の髪の毛の意味、知ってる?
あたしが髪の毛を伸ばそうと思ったのは、他でもない、あなたのため。
あなたへの思いの丈を、髪の毛に隠して。
こんなに長くなった髪の毛にも隠しきれなくなったあたしの想い。
あなたは、笑顔で受け取ってくれますか?
今日は、剛くんの家にお泊まりの日。
1ヶ月に1回、剛くんは絶対にを家に泊めたがる。
はっきり言って、は自分のベッドより剛くんのベッドの方がすき。
剛くんのニオイがするし(のすきな香水のニオイ)。
おっきいし(剛くん寝相悪いから、のベッドだと狭いんだもん)。
なんと言っても、隣に剛くんがいる。
が眠る環境で、これ以上ない環境。
「なぁー、?」
「んー?」
「いつから伸ばしてんの、コレ?」
剛くんはの髪をひとさしゆびとなかゆびに絡めて遊んでる。
の髪の長さが肩を5センチすぎたくらいから。
一緒に眠るとき、剛くんの指はの髪に絡んでいることが多くなった。
「もうすぐ1年半、かな」
「え、そんなもんなの?」
「うん、一応」
「へぇー・・・・伸びるの速ぇな」
今、の髪は背中の真ん中ちょっと下。
剛くんのお気に入りの髪の毛だから、
毎日丁寧にシャンプーして、トリートメントも欠かさずに。
髪を乾かさずに寝たことなんて・・・・・・・・・・・・・・、剛くんと、するときぐらいだし(照)。
本当はくせっ毛だから、縮毛矯正して、まっすぐにして。
毎日、ヘアアイロンで伸ばすか、コテでくるくるにするかしてる。
最近の剛くんは、ストレートが「高校生っぽくてすき」だから、お気に入りらしい。
クラスでも1,2位を争う長さ。
夏はちょっと暑苦しいけど、結ってしまえばキレイだし、問題ない。
ショートよりロングを結ってる方が、うなじがキレイにみえるんだよ。
そのとき、一筋後れ毛が出てるのがポイント。
「高校卒業するまでは、染めたりとか絶対ぇにすんじゃねぇぞ?」
「えー、なんでぇ?」
「こんなキレイな髪の色、染めたら勿体ねぇじゃねぇかよ」
の髪が天然茶髪っていうのも、剛くんのお気に入りポイントのひとつらしい。
素肌の背中に、剛くんの指に絡んだ髪が触れて、ちょっとくすぐったい。
「何で伸ばしてんの?」
「・・・・すきって言ったからじゃん」
「へ?」
「剛くんが、『ロングの女のコがすき。女っぽいじゃん』って言ったからだよ」
あの瞬間は今でも覚えてる。
剛くんがすきって言ってくれるなら、って思って、のばし続けた。
ずっと、肩下5センチ程度だった毛先も、もう肩より腰に近い。
「オレのために伸ばしてる、って考えたりしたら自意識ですか?」
「え、その通りですけど?」
「・・・・・・じゃあさ、この髪、オレのって思ってもいい?」
何言ってんの、このひと。
今更じゃん。
「あのね、髪の毛だけじゃなくて・・・・・・
は、全部、剛くんのものだよ?」
生まれたときから、生まれる前から。
ココロごと、体ごと。
あなたを愛してる。
*反省**
恭子は自分の髪の毛、結構すきなんだなvvv