のダーリン・森田剛には、今ハマッてることがあるらしい。
それは。
サッカー。
「なんか最近、すげー誘われるんだけど♪」
前々からサッカーがすきなのは知ってたけど、最近特にお誘いが多い。
「年上のひとも結構多いんだけどさ、みんなちょー本気なの。
こっちだって燃えるって」
半分鼻歌交じりで機嫌良く準備をするカレ。
せっかくの日曜日のお休みなのに、彼女のをほったらかして、
サッカーボールとデートするっていうんだから。
最近に触るのよりサッカーボールに触ってる回数や時間の方が多くないですか?
「見に行っちゃおうかな」
「お、マジで?来りゃいいじゃん。ハットトリック決めてやるぜ?」
今日の試合会場は割と近いグラウンド。
自転車で行けば10分くらいかな?
「じゃあ行こうかな。何時キックオフ?」
「2時。30分ハーフ1本だから結構すぐ終わると思う」
2時か。
「じゃああと20分くらいで出ないとね。も間に合うように行くから」
「おう」
約15分後、剛くんはチームメイトのおじさん(まだ30前だから失礼かな)の車で試合会場に向かった。
「・・・本当に行っていいのかな」
純粋にサッカーを見たいわけじゃないし。
いやもちろん、サッカーは大すきだけど。
学校でもサッカー部のマネージャーしてるぐらいだし。
んー・・・。
「やっぱり行こ」
日焼け止めを念入りに塗って。
お気に入りの自転車に乗って、まずコンビニへ。
自分用にお茶と、剛くん用にスポーツドリンク。
コーラと迷ったけど、やっぱりスポーツの後だもんね。
コンビニを出ると、さっきより日差しが強く感じる。
グラウンドまでは、周りの景色を見ながらゆっくりと進む。
キックオフまで、後10分。
ハットトリックは、ちょっとだけ期待、ぐらいにしとこうかな。
******
ピピーッ
「・・・余裕じゃーん」
結果は4−0で剛くんチーム(本当はもっと立派な名前なんだけど)の勝ち。
うち3点は、剛くんが決めた。
本当にハットトリックだし。
「お疲れ様」
「おう、見たか、オレのハットトリック?」
「みたよ。おめでと」
スポーツドリンクと、ちょっと大きめのタオルを渡すと、周りのチームメイトのひとが
「オレの嫁さんも応援ぐらいきてくれりゃいいのにな」
ってボヤくのが聞こえた。
「お前、何できたの?」
「自転車」
「お、マジで?じゃあちょっと遊びに行こうぜ」
・・・はい?
「じゃあ、って何?」
「お前は2人乗りっていう技術を知らないわけ?」
「いや、知ってるけど」
「じゃあいいじゃん。お前プリクラ撮りたいっつってただろ?行こうぜ」
「いーの?」
「いいよ?勝ったから気分いいし」
予想外。
剛くんがプリ撮ろうって言ってくれるなんて、思ってもみなかった。
「プリクラって1回いくらだっけ?300円?」
すでに着替え終わって自転車のそばに立ってる剛くんに走って追いつく。
「400円!剛くん感覚古いよ?」
「うるせぇよ」
そういうと、荷物をかごに乗せて。
「はい、どうぞ」って、自転車に乗るように勧めてきた。
・・・・・・・・・・・ん?
「が漕ぐの!?」
「当たり前じゃん、お前。オレは疲れてるんですー」
ほら、早くって急かすから、しぶしぶサドルに乗る。
「グラグラすんじゃねーぞ」
「グラグラさせないでよ?」
荷台に、後ろ向きで座って足をブラブラさせてる剛くんを軽く睨む。
でも、カレはどこ吹く風で。
もー。
えいっ、ってイキオイをつけて漕ぐ。
、基本的に自転車苦手なんですけど?
「うひゃひゃ、遅ぇー」
「うるさいっっ、じゃあ剛くんが漕いでよ」
「やだよ、重いもん」
「ひっどーい、重くないー!!」
「うひゃひゃひゃひゃ」
あたし達って、どこまで幸せなんだか。
「次のお休みは、サッカーボールじゃなくて、と一緒にいてよ?」
「充分そのつもり♪」
・・・でも、当分サッカーボールへの嫉妬は続きそう・・・かも。
*反省**
甘い感じじゃなくて、どっちかっていうと
同級生っぽい感じ。
・・・しかも高校生の(笑)