spring storm
「おまえってさ、妙に勇敢っつぅか・・・男らしいトコ、あるよな」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」
暖かくなりかけた、春の夜のことだった。
今日は剛くんのお仕事が早く終わったので、
久しぶりにの手料理で一緒に晩ご飯。
剛くんのリクエストで、ハンバーグを作った。
話をしたり、テレビをみて笑ったりしながらご飯を食べて。
2時間くらいかかったかな?
最後の1口、ハンバーグはもうほとんど暖かさを温かさを残してなかった。
ちょっと残った付け合わせのサラダ。
ゆで卵は、がたべて。
トマトとレタスは、剛くんが食べた。
きゅうりは、最後のひときれをポッキーゲームみたいにした。
2人で銜えて、端から食べていって。
最後に軽く唇をあわせた。
普段は青臭くて苦手なきゅうりも、剛くんと一緒なら甘く感じて、
どんなものより、おいしく食べられるんだ。
そして。
コトが起こったのは、午後9時半を回ろうとしていた頃。
「あ、雨・・・」
ソファで、剛くんに抱きしめられるように座ってて、ふと静かになった瞬間。
窓の外で、屋根から水が滴り、雨の降る音がきこえた。
「うひゃひゃ、強くなんねぇかな。
台風とか、オレまじですきなんだけど」
そういって、剛くんの右手がお腹のとこから、の服の中に入りかけた瞬間。
ソレはキた。
一瞬、暗かった夜の色が真っ白になったのと。
何かが空から振ってきたかのような爆音と。
ほぼ、同時だった。
雷。
そして。
「きゃーvvvvvきたぁvvv」
って、が歓声をあげたのと。
剛くんが、えっ、て顔したのも。
で、最初の剛くんのセリフに戻る。
「なんで?剛くん雷怖いひと?」
「いや、オレは雷とか台風とか結構すきなほうだけど、
女って雷怖かったりすんじゃねぇの?」
・・・そうなの?(汗)
「でも、は雨とか、強い風とかすきだよ?」
「雷もだろ?」
「ん〜・・・」
「きゃーvっつったじゃん」
「でもね、1人でいるときは怖いの」
それは本当の話。
今思い出したんだけど、剛くんがいないときに雷がなったら・・・ムリだもん。
音楽いっぱいかけて、雷聞こえないようにするもん。
「・・・え、じゃあ何、さん?
もしかして、こういう夜ってオレがいなきゃダメだったりする?」
「・・・・そう、かも」
久しぶりに逢えた春の夜、っていう、滅多にないシチュエーションのせいか、
いつもより素直に答えてしまった。
剛くんとの間に、ちょっと沈黙が走る。
でも、重い沈黙じゃなくて。
どっちから先に仕掛けるか、見計らってる沈黙だってこと、2人ともわかってる。
「・・・・なぁ」
仕掛けてきたのは剛くん。
「何?」
平静を装ってはみるけど、やっぱりちょっとだけ、声が弾む。
「・・・ベッド、行かねぇ?一緒に寝てやるからさ、
怖がりちゃんv」
「うんvvv」
「寝る=睡眠を摂る」ってコトじゃないことも、2人にはよくわかってる。
春の嵐の夜は、まだ始まったばかり。
ちょっと暖かくなってきた。
*反省**
恭子はこういうタイプ。
1人でいると雷怖いけど、誰かと一緒だと平気なんだなぁ〜